2019/05/12
高学年は「競争」の最後の戦場であり「一斉・一律」教育の荒野でもある(2)
●「高度?」なコミュニケーションからあぶり出される子どもたち通級指導を利用している子、特別支援学級に在籍する子が急増している。
通級指導を利用する子は、2017年調査で、ついに10万9千人にも及んだ。
これらは何故なのか?という課題について考えてみた。
文科省は、認知が広まったことと、個別な対応や特別な支援に、理解が広がったと、前向きに評価しているが、果たしてそうだろうか。
考えるに……、一つは、2000年前後から、一斉・一律、競争の教育が広がり、それに適応できない子どもたちが「あぶり出された」疑いをどうしても持たざるを得ないのである。
・学校生活の細かな所作や生活態度まで統一、徹底させ始めた学校。
・教育の成果を見える形で出すように求められる教師。
二つ目は、そんな中、子どもたち同士の中にも、私が「嘘芝居コミュニケーション」と呼んでいる "高度なコミュニケーションスキル" が求められるようになり、それについていけない子どもが、排除され、撤退しているのではないだろうか。
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嘘芝居コミュニケーションとは、
空気を読みながら、
強い意見に同調し
時にはおちゃらけ、
意図的に誰かをいじり、
時には自分がいじられるように仕向け、
そのために必要以上に悪ふざけができる自分を演出する。
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こんな嘘芝居コミュニケーションではないコミュニケーションスキルや連帯の仕方、つながり方の指導が求められているのである。
そんな中、特別支援学級、保健室、相談室、空き教室を利用した補修教室などに、子どもたちの権利、自由、笑顔を保障するシェルターの役割が生まれてきていることに注目してみた。
(つづく)
【学校珍百景】三部作
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