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神戸市の小学校の同僚「いじめ・暴行」

神戸市の小学校で20代男性教諭を、男3人、女1人の合計4人の同僚がいじめ・暴行・強要していた事案が報道されました。

羽交い締めにしたうえで、激辛カレーを20代性教諭の目にこすりつけてふざけていじめ遊びをしていた、4人の教師たち。車にも傷をつけて汚したり、LINEをつかって同僚の女性教員に性的な内容のメッセージを遅らせたり、暴言を浴びせ続け、職員室にあるコピー機近くにあったコピー用紙の芯をつかって暴行もしたりしていました。

6月に入り、この問題に他の教員が管理職に「4人の先生たちが、20代の若手の男性教諭に暴行し暴言を浴びせた上、LINEでひわいなメッセージを強要したり、車に傷をつけて遊んでいてる」ことを密告したことで発覚しました。

校長か教頭の管理職先生は、いじめ加害者4人の教員に指導した上で、神戸市教育委員会に「トラブルがあった」と報告したものの、事態はこれでは収まりませんでした。

9月に入ると、被害者20代男性教諭は小学校に勤務できなくなってしまいます。被害者男性の家族が神戸市教育委員会に報告したことで明るみに出ました。10月1日から、加害者4人も小学校を休んでいます。

●できることの証明としてのいじめ?

なぜこんなことに(を)……、と首をひねる全国の現場がほとんどだと思います。

地位や年齢を利用したパワハラはありがちで、相談を受けることも多いです。しかし、こういった "集団で特定の者を「意味もなく(理由がはっきりせず)、いじめ・迫害・暴行」を続ける事案" は初めてです。

理由・原因がどうもはっきりしない。

なんとなく気に入らないから…、ノリでやったのでしょうか?

それでも、なぜそんなことを?という疑問は消えません。

そこで……、子どものいじめ問題のいくつかの分析の中からピックアップして考えてみると……

⇒ 自分は同質であることの証として異質を排除していじめる。

⇒ 自分はできる人間であることを証明するためにできない人間を位置付けて排除し、いじめる。

ここらへんの分析が当てはまるような気もしますが、事実がわからないことが多いのでなんとも言えません。

※加害者の教師たちは、保護者や子どもたちからの評判は良かった…、つまり「できる教師(の仮面をかぶっていた)」ことが報道されています。

しかしもしそう言うことだったら、今の日本の教育体制…、『一斉・一律、競争』主義の教育政策、目に見える成果を出せる教師が「できる教師」として評価される空気がこういった問題を生み出していることになります。

●子どものケアー・信頼回復

この問題の分析も大事ですが、何よりも子どものケアーが大切です。

該当教諭に直接指導されていた子どもたちのケアーはもちろんですが、学校・教師が失った信頼の回復は可能なのでしょうか?

口先だけで詫びたり、「君たちはこんなことはしないように」といった、自分たちのことは棚に上げて、この事案を利用して子どもたちを指導しようなどと考えていては、もう学校・教師への信頼は回復できないでしょう。


 



学校現場のパワハラ問題

国家主導による「一斉・一律、競争」の教育が具体的な形で現場に降りてくる時代になり現場の人間関係で悩む教師が増えてきています。上からの伝達事項が増えたり、成果を求める動きが増えたりする中で、強引な指示命令によるパワハラ問題が急増しています。

「労働問題弁護士ナビ」によると、
https://roudou-pro.com/columns/45/
パワハラとは『地位や優位性を利用した苦痛を与えて職場環境を悪化させること』と定義されています。国家が、現場の地位や優位性に依拠して目的を果たそうとしているのですから、当然そういった問題が発生してきます。

全国各地のパワハラ問題の中身を聞いてみると「きちんとやらせる」「静かにやらせる」「成果を出させる」の三つの目的でパワハラ問題が発生しているようです。その中で、子ども一人ひとりの子どもの思いや苦悩は扨置かれています。そして教師はその間に立って苦しんでいるという図式。

教師の精神的疾患による休職者数は5万人以上。薬を飲みながら仕事をしている人を合わせると、10万人にものぼるのではないでしょうか。教師はその目をどちらに向けるべきなのか、あらためて確認する必要があります。


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学校現場の働き方改革は現場の声を聞くことが第一歩

教師の異常な忙しさを生み出したのは「上」です。

その「上」がなんの反省もなしに『働き方改革』を押し付けてくるのはおかしいし、うまくいくはずがない。

「上」が考えているのは、働き方改革ではなく「働かせ方改革」です。いかに文句が出ないように、かつ、成果の出る働かせ方があるのかを考えているのでしょう。

いずれにしろ、子どものことは考えていないことは間違いないです。

2000年頃から始まった教師の異常な忙しさは、教育基本法の改悪により国や組織のために貢献する子どもづくり、そしてそのための『一斉・一律、競争』の教育を打ち出したからに他なりません。

教師は目の前の子どものことはさておき、まわりに合わせたり、目に見える幻想の成果をあげることばかりに時間を奪われています。

教師は個性を出したり、主張したりすることは、排除や低評価につなげるぞ、という「脅迫管理主義」の中で仕事をしているように見えます。

教師の異常な忙しさを小手先の改善や一見便利な方法に誤魔化されていると次第に教師の体と子どもたちの心は蝕まれていくことになります。

学校現場の働き方改革を本気で考えているならば、まがは現場の声を真摯に聞いてほしいものです。

教師が失った「三つ」を取り戻す

教育基本法改悪が具体的に学校現場に降ろされていく過程で、日本の教育は国家(政府・官邸)主導の「一斉・一律、競争」の学校になり、教師は【時間・同僚性、そして子どもへの優しさ】を失いました。

[失った時間]とは、子どもたちと向き合う時間であり、学びを構想する時間です。子どもにプリントをやらせておいて、担任は別の仕事をやらなければならないのが学校現場の現実です。「忙しくて仕事をする時間がない」というのは、現場の教師の笑えない笑い話です。

[同僚性]とは、強い力に従う、足並みをそろえるといった「嘘芝居な同僚性」ではありません。教師個々の実践の自由を保障し、かつ、お互いにそれをリスペクトしつつ、時には批判し合うこともできる関係……、そしてお互いの考えの違いがわかり、それでも一致点を見出す話し合いで共同できる関係……、そこには、仲間の苦悩についても当事者性を持って取り組むことも含まれます。

[優しさ]とは、子どもを優しく管理し、排除・差別に結び付く進路を示すことではありません。子どもたちの権利を保障しつつ信頼し、任せ、それでも失敗を許して次へのステップを示していく指導であり、ケアでもあります。仲間との共同を、信頼をベースにした指導こそが今教師に求められている「優しさ」だと考えています。

一方で、異常な管理支配と競争を強いられた子どもたちは、縦(大人・社会と自分)と横(子ども同士)の関係に、嘘芝居コミュニケーションが求められ、それに対応できない子どもたち(する必要はないと考える子どもたち含む)は、そのコミュニケーションから排除され、撤退し始めています。

私たちは、子どもたちの権利を守り、保障することを真ん中にして、学校をつくり直していかなければなりません。それは、私たちから時間・同僚性・優しさを奪ったものの正体を明らかにすることであり、それを取り戻す取り組みでもあります。


【学校珍百景】三部作
  


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塩崎義明(しおちゃんマン)の『公式メインブログ』です。教育問題について語ります。⇒ 管理画面

37年間千葉県の小学校で学級担任として勤務。退職後2つの大学で非常勤講師。生活指導・進路生徒指導、特別活動、発達障害と学級づくり等の講義を担当。2月、3月には小学校現場にも臨時講師として勤務。全国生活指導研究協議会常任委員。著書『教師と子どものための働き方改革』『学校珍百景』 他。黒猫大好き。

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ヨシムネ&ねね

しおちゃんマンの飼い猫、黒猫ヨシムネと ねね

ヨシムネ
ヨシムネ ♂
2005年8月生まれ。2006年8月に動物病院からしおちゃんマン家にやってきた。

ねね
ねね ♀
2008年6月生まれ。教え子(当時小6)達が公園で保護。2008年6月よりしおちゃんマン家の家族に。2017年7月28日逝去。

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