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千葉県の受験者が一番減った?

教職員組合のTweetで、千葉県は『全国一、受験者数が減りました。』とありました。受験者数そのものが全国で一番少なかったのか、昨年度に比べて減った数が一番多かったのかはわかりませんが、教師の採用試験を受ける数が千葉県は目立って減ったことは事実のようです。

これは全国的な傾向で、年々難しくなってくる子どもの指導、部活動指導や手当の出ない長時間労働、保護者からの理不尽な要求、職員間のハラスメントやいじめ、責任の一人かぶり、そういった状況が事実として現場に広がっていることが原因だと考えられます。

政府、文科省はこういったことに手を打たねばならないのに、超過勤務対策のために変形労働時間制を持ち出し、対策どころか、よりブラックな環境につながることばかりを進めようとしています。数字や見映えを整備して支持を得ること優先で、現場ファーストの政策は、ブラックと言われるようになってから聞いたことがありません。

文科省の官僚の方達は、一定期間、現場での研修をした方が良いと思います。手当の出ない残業を経験し、子どもたちや教師たちの苦しさ、生きづらさを経験しなければ、現場ファーストの政策はつくれないような気がします。それほど政策と現場感覚はズレています。

千葉市は、保護者の「教員免許を持っている方」に呼び掛けて、補助教員をやってもらっています。保護者の方は本当に頑張ってくれているそうですが、これを「仕方のないこと」と放置してよいことのはずがありません。





変形労働時間制にメリットはあるの?

変形労働時間制は、正式名称を

「公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法の一部を改正する法律」

というのだと教えてもらいました。

この条文を変えると、

〇地方公務員法で正規の勤務時間を超える勤務等をさせることができる職種に含めることができる。

という改訂らしいです。

う~ん、どう読んでも、

・超過勤務している日々が、超過勤務ではなくなる。

・たまに定時に帰れる日も、遅くまで残っていなくてはならなくなる。

としか読み取れません。

そもそも変形労働時間制は、

「仕事量が変動するので、1日8時間週40時間働かせることは無理!」
という職場に、

では、
「1カ月間の労働時間をみて、平均して日に8時間以内になるならOKです」

という例外を適用する方法なのではないでしょうか?

学校現場は、
ずっとずっと忙しくて、超過勤務が続き、残業代も出ない、

そんな学校現場に
一斉・一律に適用させてはいけません。

特別な事情がある職員にのみ、個別な申請で利用するのならメリットがあるような気がしますが、まだまだ私も勉強不足。もう少し調べてみます。

ただ一つわかったのは、
この法律改訂で、学校現場の異常な忙しさが解消されることはないこと、

この法律改訂を利用することで、
文科省・教育委員会は、数字上では、「学校現場の超過勤務が減る」データーを持つことができること、

です。


 

変形労働時間制の茶番


----↓ここから↓----
▼日本経済新聞 2017/1/26 11:58
https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG25H80_W7A120C1000000/

教員、週60時間以上の労働が7割超 勤務時間「管理もルーズ」

1週間当たりの労働が60時間以上の教員の割合は、公立小学校で72.9%、公立中学校で86.9%に上り、建設業などほかの職種に比べて高い傾向にあることが26日までに、連合のシンクタンク「連合総研」の調査で分かった。小中学校ともに、所定労働時間数を「知らない」が半数を超え、勤務時間の管理も「行っていない」「分からない」が半数近くを占めた。
----↑ここまで↑----

この記事が出て、文科省は焦ったのでしょう。

この記事が、世界労働機関やWHOで取り上げられたら叱られてしまう……。

何しろ、残業代も出さずに、働かせているのですから。

精神的疾患による教師の休職者数も減らないし……

文句を言わないから平気だと思っていたら、内輪でいじめ事件を起こしているし……

このままでは、労働者虐待国、人権意識後進国の烙印を押されてしまう。

国内からも「文科省なにやってんだ!!」と批判をあびることになる。

とりあえず、超過勤務時間の数字だけは下げておかねば……。

そう思ったのでしょう。

そこで、勤務時間枠を広げて、オーバーした時間数を超過勤務として計算しないようにしたわけですね。つまり、学校現場に導入しようとしている変形労働時間制は、単なる説明責任のための数合わせです。

安易な数字合わせがこれからどれだけの教師の命を奪うのでしょうか。もういい加減にしてほしいものです。

変形労働時間制によって教師の身体は更にぼろぼろになるでしょう。

働く・働かないで教師は区分けされ、同僚関係も悪化。

ストレスで子どもたちの思いを無視して叱ることに……、良いことありません。

教員の仕事に、変形労働時間制を取り入れるのは無謀です。


※学校現場の変形労働時間制とは、忙しい時期には8時間を超える勤務をさせて、その分、夏休み等に勤務時間を短くして労働時間を調整しようとするもの。。




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塩崎義明(しおちゃんマン)の『公式メインブログ』です。教育問題について語ります。⇒ 管理画面

37年間千葉県の小学校で学級担任として勤務。退職後2つの大学で非常勤講師。生活指導・進路生徒指導、特別活動、発達障害と学級づくり等の講義を担当。2月、3月には小学校現場にも臨時講師として勤務。全国生活指導研究協議会常任委員。著書『教師と子どものための働き方改革』『学校珍百景』 他。黒猫大好き。

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ヨシムネ
ヨシムネ ♂
2005年8月生まれ。2006年8月に動物病院からしおちゃんマン家にやってきた。

ねね
ねね ♀
2008年6月生まれ。教え子(当時小6)達が公園で保護。2008年6月よりしおちゃんマン家の家族に。2017年7月28日逝去。

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