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指導虐待と二次障害~授業時数回復の時期だからこそ~

発達障害や虐待経験からくる発達不安(一般的には愛着障害と呼ばれています)は "一斉・一律、競争" を強いる今の学校管理体制からどうしてもあぶりだされて、強く「矯正」指導されてしまいます。

課題を抱えている(ように見える)、個性的な子どもたちは、小さい頃から叱責されることが多いので、劣等感が強かったり、他人から理解されず、孤独感が強いのです。その結果、自尊感情が極端に弱く、他者からのサポートも拒否する傾向にあります。そんな子どもたちに、一斉に、一律に、競争的に行動することを強いると、

●反社会的行動、非行(反抗や暴力)、引きこもり
●身体的症状、頭痛や腹痛
●精神的症状、うつ病や拒食症

といった二次障害を引き起こします。

特に、反抗や暴力は、二次障害の結果生じたものであり、発達障害の要因ではありません。たとえばASDの子には、そもそも反抗的、暴力的な要因はないのです。あくまでも、強引に押さえつけたり、行動を強いたりする中での二次障害である、といった見方が大切です。

こういった「指導虐待」により二次障害を引き起こされた子どもたちが暴力・反抗を繰り返し、学級崩壊になることが多いのが、第四次学級崩壊の特徴です。

さて、今全国的に進められている分散登校は、やがて一斉登校に移行するでしょう。その時に注意してほしいのが、最初から統一した行動を強いてはならないということです。

臨時休校から分散登校の時期、子どもたちは集団行動に、身体的にも精神的にも慣れていないのです。また、強い指示にも慣れていないので、一見言うことをきくように見えますが、その時の心の動揺と不安発祥はかなりのものです。

ましてや、発達障害や発達の不安を抱えた子どもたちにとっては、より強く不安と劣等感、孤独感を持つことになり、二次障害を引き起こす可能性が高くなると思います。

教師からすると、授業時数回復のために焦る気持ちもあります。また、子どもたちとの出会い方も不安定だったので、子ども一人ひとりの事情が把握できていない危険性もあります。

全国の教師の皆さん、夏休みまでの指導の第一の目標は、子どもたちと仲良くなること、子ども一人ひとりの事情を知ることにしてはいかがでしょうか。社会は新型コロナで不安定です。教室だって少々ガチャガチャしていていいではありませんか!!




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指導虐待

学校が "指導" と称して行動や言葉を統一させたり、一斉に行動することを強いたりすることは「虐待」になるのではないか?と考えています。

私はこれを指導虐待と呼んでいます。

体罰はもちろん、暴言を浴びせり、侮辱したり、冷酷、冷淡な接し方をしたりすることは虐待です。だとしたら今、日本の学校で「指導」と称して学校による子どもへの虐待が行われているのではないか?という問題提起です。

一斉行動を強い、それができた時には「アメ」を与え、逆にそこから少しでも外れると強く叱責したり冷たく突き放したりして「できるように」させる…。

そして何度繰り返してもできない子には、保護者の責任にしたり発達の「障害」だと勝手に診断したりする……。

因みに、家庭や学校で "虐待" を受けた子は、自己肯定感が低く、愛着障害を引き起こして衝動的・過敏行動的・反抗的・破壊的な行動が見られ、情愛・表現能力・自尊心・相手に対する尊敬心・責任感などの欠如があるとされています。さらには、虚言癖や自傷行為も……


さて……、こうした虐待が、集団的に引き起こされたらどうなるのかという問題です。まさに「学級崩壊」の要素と一致するのです。

小学校中学年まで「きちんとさせてきた」学年が、高学年になって荒れる傾向が全国的にあるのですが、それはこうした学校の「教育どころか、調教をも超えた『指導虐待』」が原因だと考えています。

子どもに優しいこと、意見を聞くことを「甘い指導」だとか、「力量がない教師の行為」などと評価する時代をそろそろ終わりにしましょう。

今、子どもたちに求められているのは、教師や仲間たちとの『安心と信頼の関係』だと思うのです。





低学年の子どもの指導

家族のあり方が多様化・複雑化し、その多様性に国が対応できない中、親子関係や子育て環境に重い問題が噴出しています。国はその多様性に対応するどころが、家族モデルを強要し、それに適応できない家族を「家族をつくれなかった者たち」と排除してはいないでしょうか。

ブラックな長時間労働、安定しない労働実態、女性雇用問題、保育園・こども園問題…、こういった厳しい環境の中で国民は子育てをしています。しかし、家族・子育てを一律にモデル化しそれを国民に強要する国のスタンスは相変わらずです。

学校も、モデル化された良い子象の育成を目指して「ちゃんとする」ことを強要する "指導虐待" を繰り返していないかどうかのチェックが必要です。

低学年の子どもたちの指導は、
甘えることを保障しながら要求していくこと
です。

低学年では特に安心と信頼の中で指導することが強く求められている時代だと思っています。




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しおちゃんマン★ブログ

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塩崎義明(しおちゃんマン)の『公式メインブログ』です。教育問題について語ります。⇒ 管理画面

37年間千葉県の小学校で学級担任として勤務。退職後2つの大学で非常勤講師。生活指導・進路生徒指導、特別活動、発達障害と学級づくり等の講義を担当。2月、3月には小学校現場にも臨時講師として勤務。全国生活指導研究協議会常任委員。著書『教師と子どものための働き方改革』『学校珍百景』 他。黒猫大好き。

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ヨシムネ&ねね

しおちゃんマンの飼い猫、黒猫ヨシムネと ねね

ヨシムネ
ヨシムネ ♂
2005年8月生まれ。2006年8月に動物病院からしおちゃんマン家にやってきた。

ねね
ねね ♀
2008年6月生まれ。教え子(当時小6)達が公園で保護。2008年6月よりしおちゃんマン家の家族に。2017年7月28日逝去。

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