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子どもたちは降り始めている

 目の前の子どものことは扨置き(さておき)、まわりに合わせることや成果があるように見せることばかりに教師が振り回されている中、子どもたちはその生きづらさを身体ごと訴えています。
 
 通級指導を利用している子、特別支援学級に在籍する子が急増しています。通級指導を利用する子は、2017年調査で、ついに10万9千人にも及んだのです。
 
 文科省は、認知が広まったことと、個別な対応や特別な支援に、理解が広がったと、前向きに評価していますが、果たしてそうでしょうか。
 
 また、教室に入れ(ら)ない子どもも急増しています。これらの事実を考えた時、子どもたちの生きづらさが見えてこないでしょうか?
 
 一つは、これまで述べてきたように、2000年前後から、「一斉・一律、競争」の教育が広がり、それに適応できない子どもたちが「あぶり出された」疑いをどうしても持たざるを得ないのです。

・学校生活の細かな所作や生活態度まで統一、徹底させ始めた学校。
・教育の成果を見える形で出すように求められる教師。

 その流れに乗れ(ら)ない、個性ある素敵な子どもたちが「問題のある子」「課題を抱えた子」として評価され、学校が進めたり、自らも判断したりして、通級指導特別支援学級を利用するようにはなってはいないでしょうか。

 二つ目は、子どもたち同士の中にも、私が「嘘芝居コミュニケーション」と呼んでいる "高度な?コミュニケーションスキル" が求められるようになり、それについていけ(か)ない子どもが、排除され、撤退しているのではないか、というこです。

----↓ここから↓----
嘘芝居コミュニケーションとは、
 空気を読みながら、
  強い意見に同調し
  時にはおちゃらけ、
  意図的に誰かをいじり、
  時には自分がいじられるように仕向け、
  そのために必要以上に悪ふざけができる自分を
  演出する。
----↑ここまで↑----

 こんな嘘芝居コミュニケーションではないコミュニケーションスキルや連帯の仕方、つながり方の指導が求められているのです。

個性的な子どもたちをやっかいもの扱いするな!

国家主導による「一斉・一律、競争」の日本の教育政策は成果どころか、きつい形・珍百景だけを残して形骸化し、子どもたちの人権を奪い、差別を生み出しています。

同じペースで同じ成果を出さなければならないとする教育は、発達しょうがいを持つ子どもたちのように、個性のある子、特別な能力を持つ子ともたちをやっかいものとして扱い、結果的に差別することになっています。

そんな中、通級指導特別支援学級だけでなく、保健室や図書室、カウンセラーの滞在する相談室などが、かれらのシェルターの役割を担うようになり、その利用者が急増しています。

それは、彼らの発達や学びを保障し、受け皿としての利用ではなく、明らかに「あぶりだされた」結果としての急増であることは、明らかです。

なぜなら、改正(悪)教育基本法が現場に具体的な形で降りてきてからの急増であること……、特別支援学級通級指導等の人員は、受け皿としての充実どころか、職員が足りなくて悲鳴を上げているからです。

つまり、受け皿が充実したから利用者が増えたのではなく、先に利用者が増えて現場は大変な事になっているのです。

文科省は、一斉一律競争の教育政策を改め、学校スタンダードや校則指導等は明らかに人権侵害の教育であることを現場に徹底させ、学校現場に自由と自治の教育を取り戻すことを徹底させてほしいと思っています。


【学校珍百景】三部作
  

失った「三つ」を取り戻すために

教育基本法改悪が具体的に学校現場に降ろされていく過程で、日本の教育は国主導の「一斉・一律、競争」の学校になり、教師は、時間・同僚性、そして子どもへの優しさを失いました。

異常な管理支配と競争を強いられた子どもたちは、縦と横の嘘芝居コミュニケーションを求められ、そりに対応できない子どもたちは排除・撤退し始めています。

そんな中、通級指導を利用している子どもたちは10万人を超え、特別支援学級に在籍する子も10年間で3倍に増え、排除・撤退した子どもたちの第三の教室の役割を果たすようになってきています。

私たちは、教師のリアルな声に応える働き方改革を教育課程の見直しや、教員増値によって実現し、教師の時間を取り戻す必要があります。

そして教師個々や保護者、地域の大人は、子どもの苦悩に応える環境整備と学びの権利を保障する優しさを取り戻す必要があります。

それらは、子どもの権利と自治を育てる教師自身のの共同と研究によって実現され、その自由と権利を教師は取り戻さなければなりません。


【学校珍百景】三部作
  

特別支援学級の参観で学ぶ(終)

特別支援学級については、学校教育法(昭和二十二法律第二十六号)第八十一条では、

○2 小学校、中学校、高等学校及び中等教育学校には、次の各号のいずれかに該当する児童及び生徒のために、特別支援学級を置くことができる。

一 知的障害者 
二 肢体不自由者 
三 身体虚弱者 
四 弱視者 
五 難聴者 
六 その他障害のある者で、特別支援学級において教育を行うことが適当なもの

としています。

ところが最近、様子が変わってきているような気がして仕方がありません。(あくまでも「気がする」レベルの思いつきです。統計に基づいていません。)

それは、コミュニケーションに難がある子(不登校の子も含む)を「自閉症 」としてひとくくりにして特別支援学級に在籍する子が増えたこと、もうひとつは、授業に遅れのある子を「学習障害」として、同じく特別支援学級に在籍する子が増えていないか?ということです。そしてこの事が、ここ数年の特別支援学級に在籍する子の急増の背景にあるのではないかと思っています。

いわゆる空気が読めずに、こだわりが強く、同一行動がとれない、それでも愛すべきキャラの子どもは、通常と呼ばれている学級にもっとたくさんいたのです。そういった子が通常の学級に在籍しなくなっていることについて、「通常とは」をどう考えるのか?ということです。

関連して、

市費での講師も確保している勤務していた市では、他の市町村よりも職員数に余裕があるので、教室に入れない子、学習に遅れのある子、一時的にキレてクールダウンの必要な子等々を、日常的に「余裕教室(空き教室)」に集めて指導していました。そういった子どもたちにとっては、その教室はシェルターのような役割を果たしていたことになります。そしてそういったことが必要になっている子どもが年々増えています。

このように考えると、特別支援学級やシェルター空間こそ「通常」ではないのか?と。

特別支援学級の子どもたちの屈託の無い笑顔と、素直さ、そして仲間に対する優しさにあらためて、気づかされ、何が大切なのか……、何が普通なのかを深く考えてしまうのです。

  

特別支援学級の参観で学ぶ(3)

読むこと、書くこと、計算することの学習でやっかいなのは、どうしても達成目標があること。そしてその達成目標に対してどれだけ近づけるかが教師の指導目標になってくる。

ところが、特別支援学級の子どもたちは、学年も違うし、持っている課題も違うので、その子に合ったペースと内容で指導しようとすると、どうしても個々バラバラな教材を与えて個別に指導することになる。そしてその学習スタイルも、ドリル学習、繰り返しのトレーニング学習中心になってしまうのが現実。

この方法だと当然教師の数は足りない。この方法であれば、子ども一人あたりに一人以上の教師が必要である。

複数の子どもに共通の課題を見つけて、その課題に合った教材と指導方法についてもっと研究が広がっても良い。

つづく

  



特別支援学級の参観で学ぶ(2)

授業は、次の三種類に分類してよいのではないでしょうか。

1.子どもたちが個々に持っている課題の種類や大きさ、また、年齢によってどうしても別々に取り組まなければならない、読み、書き、計算系の学習

2.学年や課題を超えてみんな一緒に行う学校生活や作業についての話し合いや学習活動

3.交流学級に出向いての学習

この中では、2番に子どもたちは生き生きと参加します。参観させてもらった学校でも、畑づくりでブロッコリーを育てたり、教室の中で椎茸を栽培したり、手作りの池を作ることにチャレンジしたりしていました。

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(ブロッコリー畑)

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(池づくり企画案)

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(池づくり)

3番については、地域や学校によって格差はあるようですが、子どもたちは概ね楽しみにしていて、迎える側の学級も、あたたかく迎えてくれるケースがほとんどです。しかし時々、迎える側の担任の理解がなく、面倒くさがったり、やらなかったりしている学校もあることも事実です。

問題は1番です。

つづく




特別支援学級の参観で学ぶ(1)

7日木曜日に、大学院生と二人で、前任校の特別支援学級を参観させてもらいました。

子どもたちの個人情報保護のためにそれぞれの子どもの個性や遅れについては報告できませんが、どのように運営され、指導が工夫されているのかを書いておきたいと思います。

子どもたちの数は7名。以前書いたように、特別支援学級の一クラスの上限は8名ですので、マックスに近い人数だと言えます。

教室は普通の教室の2倍の広さで、教室内に水道、トイレ、カーテンに仕切られた着替えのスペースも確保されています。

教師の数は、通常は担任と二人の補助教員。三人で担当しています。この日は私たち二人、そして駆けつけてくれた理科支援員の職員と合わせて六人の指導がつくことになったので、とても手厚い指導体制になりました。

関連して報告しておきたいのは、この学校は、定期的に全職員で特別支援に在籍する子どもたちをメインにして報告会を開いて、どの教員も子どもたちのことをよく知っているということです。したがって、担当が急に休むことになったり、何かあったりしても、空いている職員が駆けつけることができます。

市町村によっては、担任一人で八人の子どもたちを指導している学校も少なくありません。そういった意味で、市費で指導者を確保しているこの市の取り組みは参考にしてほしいと思いました。

明日は授業についてです。

つづく



特別支援学級の上限を8人から6人へ

 特別支援学級には、学年も障害も様々な児童生徒が一つのクラスに在籍しています。たとえば、こんな子どもたちが在籍しています。
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 そんな中、小学校、中学校の特別支援学級に通う子どもが、急増。10年間で約2倍です。
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 なぜこんなに増えているのでしょうか?

 一つは、発達障害の症例をしめす子どもの急増しているということです。これは、愛着障害と呼ばれている子どもたちも似た症例を示すので、きちんと判断せずに、一緒くたに考えていることがあるので注意が必要です。

 二つ目は、学校現場が、一斉・一律・競争の縛りがきつくなり、そこについていけなくなったり、身体を通して異議申し立てをする子が急増しているのではないか、ということです。

 いずれにしても、特別支援学級に在籍する児童生徒は急増していて、それに職員数が追い付いていないという事実はあるようです。

 特別支援学級の学級は、現在は8人までは学年や障害の実態に関係なく1クラスです。8人の子どもの授業や学校行事、家庭との連絡などを1人の担任で対応するのは限界を超えています。学年差、実態差に応じた指導を行うためには学級編制基準の改善が必要であることは誰が見ても明らかです。


「学級編制基準を6名とすること」

【要検討】
「小学校では低学年と高学年で、中学校では学年ごとに編制すること」
⇒この件について、実際に担任をされている先生や、保護者の方からもご意見をいただいているので、検討事項とさせていただきます。近々、実際に支援級を参観させていただき、私も勉強してきたいと考えています。ご意見、ありがとうございました。

この二つは、要求したり、意見交換を重ねたりしていく必要があると考えます。

    


特別支援学級に在籍する子が増えている

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特別支援学級に在籍する児童生徒がこんなに増えているとは……。

増えていることをどう考える?

確か学級上限は8人では?

これで一人ひとりの課題に適した指導ができているのか?

教師は足りているのか?

もう少し調べてみよう。



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塩崎義明(しおちゃんマン)の『公式メインブログ』です。教育問題について語ります。⇒ 管理画面

37年間千葉県の小学校で学級担任として勤務。退職後2つの大学で非常勤講師。生活指導・進路生徒指導、特別活動、発達障害と学級づくり等の講義を担当。2月、3月には小学校現場にも臨時講師として勤務。全国生活指導研究協議会常任委員。著書『教師と子どものための働き方改革』『学校珍百景』 他。黒猫大好き。

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ヨシムネ ♂
2005年8月生まれ。2006年8月に動物病院からしおちゃんマン家にやってきた。

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2008年6月生まれ。教え子(当時小6)達が公園で保護。2008年6月よりしおちゃんマン家の家族に。2017年7月28日逝去。

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