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第四次学級崩壊の背景

まず、最近の子どもたちの三つの傾向について考えてみましょう。

一つ目は、幼児期の親子関係のトラブルを引きずってくる子どもたちの増加の問題です。

両親と死別したもの、児童虐待にさらされてきたもの、親の精神的トラブルにまきこまれたものも少なくなく、経済的・時間的なゆとりのない家庭生活の中で、乳・幼児期以来、親の十分な保護と愛情に恵まれなかったものもいます。

そういった子は、最近では「愛着障害」とよばれることもあり「発達障害」と似た症例を示してくるので注意が必要です。

対応も違ってくるので注意が必要。

二つ目は、「発達障害」について、幼児期から対応してこなかった子の問題と、学校の無理解の問題です。

特に「学校の無理解」の問題は深刻で、中学年まで押さえ込み(「指導虐待」)、高学年になって二次障害を引き起こしている事例がほとんどです。そのことが原因で、学級崩壊を引き起こしている事案も多いのです(第四次学級崩壊)


【連続ミニエッセイ】学級崩壊(1)
https://shiozaki.blog.fc2.com/blog-entry-3326.html

【連続ミニエッセイ】学級崩壊(2)
https://shiozaki.blog.fc2.com/blog-entry-3327.html

【連続ミニエッセイ】学級崩壊(3)
https://shiozaki.blog.fc2.com/blog-entry-3328.html

【連続ミニエッセイ】学級崩壊(終)
https://shiozaki.blog.fc2.com/blog-entry-3329.html


三つ目が、あまりにも優等生に見える「学校適応過剰」の子どもの急増の問題です。

こうした子どもが幼児期から増えているのは、家庭教育・幼児教育が、急激に能力主義化しているからです。そのために早期から子どもに対して愛情抑制・過干渉といった子育てをしつつ、子どもたちを競争の世界に放り込みます。こういった子は、登校前の腹痛、下校後の極度の疲労、行事を前にしての発熱や、他者に対する極端な攻撃性・暴発的行動を見せることもあります。

愛着障害」「発達障がい」「学校適応過剰」の三つで、最近の子どもたちの傾向を考えてみると “ちゃんとしていれば良い” といった学校的価値で子どもたちをみることが危険であることがわかってきます。

今こそ、子ども一人ひとりの『事情』に目を向け、保護者の信頼を得ながら連携していくことが大切になってきます。

<参考>
新版 学級集団づくり入門 小学校 全生研常任委員会編





本日、石川講演

本日、
◆◇しおちゃんマン講座全国ツアー2019◆◇
の、石川県編です。

発達障がいを持つ子と学級集団づくりをテーマに話をします。

発達障がいを持つ子の指導は、その子の特性の正しい理解を深めることはもちろんですが、大切にしたいことは、その子をとりまく集団の指導です。

集団は、発達障がいを持つ子が仲間でいることが当然であるという見方がなかなかできていませんし、日本の「一斉・一律」主義の教育政策が、彼らをあぶりだし、排除する力としてはたらいていることがほとんどだからです。

そういった壁や課題をどう乗り越えるのかが、発達障がいを持つ子の指導の視点として大切なわけです。

具体的には、居場所と仲間づくりです。

自分が高機能自閉症であることを公表している米津玄師さんは、ネットという居場所と、バンド仲間を得る中で、自らの才能を開花させたと話しています。

実はこのことは、発達障がいを持つ子の指導だけではなく、全ての子の生活指導・学級集団づくりの大きなテーマでもあるのです。

全国ツアー第7弾石川。

楽しみながらの学びになればと思っています。

よろしくお願いします。


発達の凸凹のある子の指導とは

いわゆる発達障害と言われている、発達に凸凹のある子どもの指導は、その子の特性や個性について詳しく知り、適切な個別対応をすることが大切であることはもちろんです。しかし、同様に大切なのは、その子たちを受け入れる集団の指導です。

その子をどう理解し、受け入れるのか…、いやそんな特別な意識を持たずに自然に受け入れることの指導について学校現場は遅れているのではないでしょうか。

自ら高機能自閉症であることを公表している米津玄師さんは、周りとのコミュニケーションに難があることを自覚しつつ、ネットという居場所と、バンドという仲間に受け入れられることで、自らの才能を開花させました。

「居場所の保障」と「仲間づくり」、それが発達の凸凹のある子ども集団の指導でのキーワードだったのです。

個性的な子どもたちをやっかいもの扱いするな!

国家主導による「一斉・一律、競争」の日本の教育政策は成果どころか、きつい形・珍百景だけを残して形骸化し、子どもたちの人権を奪い、差別を生み出しています。

同じペースで同じ成果を出さなければならないとする教育は、発達しょうがいを持つ子どもたちのように、個性のある子、特別な能力を持つ子ともたちをやっかいものとして扱い、結果的に差別することになっています。

そんな中、通級指導特別支援学級だけでなく、保健室や図書室、カウンセラーの滞在する相談室などが、かれらのシェルターの役割を担うようになり、その利用者が急増しています。

それは、彼らの発達や学びを保障し、受け皿としての利用ではなく、明らかに「あぶりだされた」結果としての急増であることは、明らかです。

なぜなら、改正(悪)教育基本法が現場に具体的な形で降りてきてからの急増であること……、特別支援学級通級指導等の人員は、受け皿としての充実どころか、職員が足りなくて悲鳴を上げているからです。

つまり、受け皿が充実したから利用者が増えたのではなく、先に利用者が増えて現場は大変な事になっているのです。

文科省は、一斉一律競争の教育政策を改め、学校スタンダードや校則指導等は明らかに人権侵害の教育であることを現場に徹底させ、学校現場に自由と自治の教育を取り戻すことを徹底させてほしいと思っています。


【学校珍百景】三部作
  

特別支援学級の参観で学ぶ(2)

授業は、次の三種類に分類してよいのではないでしょうか。

1.子どもたちが個々に持っている課題の種類や大きさ、また、年齢によってどうしても別々に取り組まなければならない、読み、書き、計算系の学習

2.学年や課題を超えてみんな一緒に行う学校生活や作業についての話し合いや学習活動

3.交流学級に出向いての学習

この中では、2番に子どもたちは生き生きと参加します。参観させてもらった学校でも、畑づくりでブロッコリーを育てたり、教室の中で椎茸を栽培したり、手作りの池を作ることにチャレンジしたりしていました。

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(ブロッコリー畑)

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(池づくり企画案)

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(池づくり)

3番については、地域や学校によって格差はあるようですが、子どもたちは概ね楽しみにしていて、迎える側の学級も、あたたかく迎えてくれるケースがほとんどです。しかし時々、迎える側の担任の理解がなく、面倒くさがったり、やらなかったりしている学校もあることも事実です。

問題は1番です。

つづく




特別支援学級の上限を8人から6人へ

 特別支援学級には、学年も障害も様々な児童生徒が一つのクラスに在籍しています。たとえば、こんな子どもたちが在籍しています。
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 そんな中、小学校、中学校の特別支援学級に通う子どもが、急増。10年間で約2倍です。
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 なぜこんなに増えているのでしょうか?

 一つは、発達障害の症例をしめす子どもの急増しているということです。これは、愛着障害と呼ばれている子どもたちも似た症例を示すので、きちんと判断せずに、一緒くたに考えていることがあるので注意が必要です。

 二つ目は、学校現場が、一斉・一律・競争の縛りがきつくなり、そこについていけなくなったり、身体を通して異議申し立てをする子が急増しているのではないか、ということです。

 いずれにしても、特別支援学級に在籍する児童生徒は急増していて、それに職員数が追い付いていないという事実はあるようです。

 特別支援学級の学級は、現在は8人までは学年や障害の実態に関係なく1クラスです。8人の子どもの授業や学校行事、家庭との連絡などを1人の担任で対応するのは限界を超えています。学年差、実態差に応じた指導を行うためには学級編制基準の改善が必要であることは誰が見ても明らかです。


「学級編制基準を6名とすること」

【要検討】
「小学校では低学年と高学年で、中学校では学年ごとに編制すること」
⇒この件について、実際に担任をされている先生や、保護者の方からもご意見をいただいているので、検討事項とさせていただきます。近々、実際に支援級を参観させていただき、私も勉強してきたいと考えています。ご意見、ありがとうございました。

この二つは、要求したり、意見交換を重ねたりしていく必要があると考えます。

    


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しおちゃんマン★ブログ

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塩崎義明(しおちゃんマン)の『公式メインブログ』です。教育問題について語ります。⇒ 管理画面

37年間千葉県の小学校で学級担任として勤務。退職後2つの大学で非常勤講師。生活指導・進路生徒指導、特別活動、発達障害と学級づくり等の講義を担当。2月、3月には小学校現場にも臨時講師として勤務。全国生活指導研究協議会常任委員。著書『教師と子どものための働き方改革』『学校珍百景』 他。黒猫大好き。

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ヨシムネ&ねね

しおちゃんマンの飼い猫、黒猫ヨシムネと ねね

ヨシムネ
ヨシムネ ♂
2005年8月生まれ。2006年8月に動物病院からしおちゃんマン家にやってきた。

ねね
ねね ♀
2008年6月生まれ。教え子(当時小6)達が公園で保護。2008年6月よりしおちゃんマン家の家族に。2017年7月28日逝去。

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