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『脅迫管理主義』VS批判的学び

脅迫管理主義』の社会では、上からの期待に対して忖度して先回りしたり、当たり前のように対応できることが求められます。それができることを「仕事ができる」と評価します。

教育界で言えば、教育改革があったり、学習指導要領に新しいことが書かれたりした時に、とびつくように研究し、本を出し、あたかも自分は新しいことを研究しているんだという人が必ず出てきます。

しかしそれは、上からの期待に応えただけで全く新しいことではなく、批判的精神・批判的学びのない研究は、発展も進化もなく、流行が去ると消えていきます。それに対して批判的学びは、社会の課題を見つけ出し、そのための知と具体的な行動と出会うことができます。

脅迫管理主義』は、一斉に一律に動か(け)ない者を蔑み、低評価者として囲い込み、成果を出さない者を "競争に勝てない負け組" と評価します。そういうことにならないように、動いているふり、やっているふり、成果を出しているふりをだすことが、教師の多忙化に拍車をかけています。

そして何よりも重大なことは、そういった管理が、子どもたちに直接リンクしてしまうことです。そんな大人たちの生き方の中で、さらに生きづらさを感じている子どもたち……、そしてそれに気づかない大人たち。

教師は、子どもたちと『生きづらさを共有』するべきです。「あなたの気持ちはわかるよ」「先生も同じように感じることがあるよ」、そんな対話から、批判的学びを生み出していくことは可能なのです。

子どもの生きづらさに注目した実践を展開して学校を子どもの手に取り戻そう

脅迫管理主義」は、教師を管理することで、子どもも同じように管理します。

そして、そこから生まれる、恐怖や孤独感……、生活していく不安から逃れるように子どもたちは管理が行き届かない場所をシェルターとして身を守っています。

(生きづらさが暴力的な行為として表出され、教室外でクールダウンすることも含みます)。

それが特別支援学級だったり、保健室だったりしているのではないでしょうか。

そんなシェルターに避難した子どもたちには明るい笑顔が見られます。

(迎えに来てくれたり、遊びに誘ってくれたりする仲間の顔を見た途端、再び暗い顔に戻るのですが)

子どもたちは、安心できる関係を求めています。

自由と権利が大切にされ、その子に応じた対話・相談、学習・学びが保障された教室を望んでいるのです。

学校を、教室を、そんな子どもたちの手に取り戻しましょう。

"良い子・できる子芝居" をしている子どもたちもそれを望んでいるのですから。

そして、その実践を推し進めることこそ、学校を子どもたちだけでなく、教師の手にも取り戻すことにつながるのです。


「脅迫管理主義」[塩崎造語:2019/08/18]

 私たちは、上からの教育政策としての「一斉・一律主義」と「競争主義」に疑問を感じています。時期や方法を合わせることよりも、目の前の子どもの事実に沿った指導を展開したいからです。
 
 しかし、人格評価と排除をちらつかせながらの「脅迫管理主義」は、私たちの口を封じ、実践の自由を奪い、子どもたちの事実を無視し、形だけの成果を求め、子どもと教師を追いつめています。

 そんな「脅迫管理主義」に対抗するためには、次の三つの道があります。

(1) 排除を恐れずに異議申し立てをする。
(2) 従っているふりをしながら、こっそりと子どもファーストを貫く。
(3) 子どもの権利と自治を真ん中に据えた教師の共同の道と「学校づくり」の道を探る。

 この三つが、日常的に繰り返し問われているのが今の学校現場ではないでしょうか。
 
 私たちは、(1)と(2)の対応をその都度選択しながら、(3)の道を探っていかなければなりません。
 
 そしてその為には、共に学び、共に行動してくれる仲間づくりが大切になってくるのです。
 
 仲間づくりは、同僚性を発揮するとか、当事者性を持つとかは、結果的にそうなるのであって、それを目的化しすぎると続きません。
 
 もっと遊び心、世間性をもって接することが大切です。おしゃべり、雑談、愚痴を大切にしてみましょう。

 そこから生まれる力は大きいはずです。

 今一つは、「実践で提案すること」です。

 これは、見た目や結果を重視した実践ではなく、子ども(たち)の変化、成長に視点を当てた実践です。

 多くの教師は、そういった実践をしたい……、または目の前の子どもたちをどう指導していくのかで悩んでいるはずなので、必ず注目してくれます。

 そんな仲間の前に、共に悩む仲間として、悩みながらもチャレンジした実践を提案してみてはどうでしょうか。

 それが同僚への連帯へのメッセージになるはずです。


脅迫管理主義
「脅迫」にするか、「強迫」にするか迷ったのですが、「脅迫」を選びました。

現在の管理主義は無理強いを迫るというよりも、人格評価や排除といった恐怖で脅しながら管理しようとしているからです。

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塩崎義明(しおちゃんマン)の『公式メインブログ』です。教育問題について語ります。⇒ 管理画面

37年間千葉県の小学校で学級担任として勤務。退職後2つの大学で非常勤講師。生活指導・進路生徒指導、特別活動、発達障害と学級づくり等の講義を担当。2月、3月には小学校現場にも臨時講師として勤務。全国生活指導研究協議会常任委員。著書『教師と子どものための働き方改革』『学校珍百景』 他。黒猫大好き。

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ヨシムネ&ねね

しおちゃんマンの飼い猫、黒猫ヨシムネと ねね

ヨシムネ
ヨシムネ ♂
2005年8月生まれ。2006年8月に動物病院からしおちゃんマン家にやってきた。

ねね
ねね ♀
2008年6月生まれ。教え子(当時小6)達が公園で保護。2008年6月よりしおちゃんマン家の家族に。2017年7月28日逝去。

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