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対話を拒むものを撤去して

\( 起 )/
子ども一人ひとりを理解し、丸ごと受け止めることができるためには、子どもとの豊かな対話が必要です。

今の教師に一番に求められているスキルは、子どもの声や思いを聞き取ることです。その過程で少しずつその子を理解し、必要な指導・支援がわかってくるはずです。

きちんとできているか、ちゃんとやっているかとかの一方的な大人の事情で子どもを見ていては、いつまでたってもその子を理解できないばかりか、すれ違いがどんどん大きくなり、不信の関係が大きくなるでしょう。

\( 承 )/
子どもと対話をするということは、その子を理解するだけではありません。教師自身をその子に…、そして子どもたちに理解してもらうための作業なのです。

そういった意味で、対話はお互いの理解にとって必要で、信頼関係づくりのベースであるとも言えます。

\( 転 )/
しかし、今の学校現場には、この重要な対話を拒むものが多く存在しています。

一つ目が、教師の異常な多忙化。子どもと対話するのが仕事の教師がそれができない現実。

『忙しくて仕事ができない』といった笑えぬ現実。

二つ目が、ちゃんとしていれば良い、問題がなければ安心、といった学校的価値観

これでは、きちんとできているように見える子どもの苦悩が見えてきません。

三つ目が、マニュアル化による統一的な指導の広がり

マニュアル通りに出来る、言えれば良い…、しかもその指導はどの教師も統一して…、といった指導が流行っています。どの子どもにも平等にできるようになってほしいといった願いはわかりますが、そこにリアルな生活が表出してくるのでしょうか?

\( 結 )/
教師と子どもがわかり合うための対話を拒むものは撤去しなければなりません。

今、学校現場において、何を大切にしなければならないのかを見直さねばなりません。

それは、一斉・一律に指導することではなく、対話を通して、時にはお互いの生きづらさも語り合い、そこから生まれる教師と子どもの信頼関係をベースにして、共に生活と学びを構築していくことではないでしょうか。


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リアルコミュニケーションにも落とし穴?

(起)
オンライン授業、そしてSNSやメールでのコミュニケーション批判として、直接顔を見合わせていないコミュニケーションでは十分なコミュニケーションがはかれない……、すれ違いを生みやすく、トラブルも発生させやすい、ということがあります。

(承)
確かにそういった面があり、重要な事項については、直接会ってコミュニケーションをとった方が良いことについては異論はありません。

しかしこのことについて、日本特有の危険性があることも頭に入れておかなければなりません。

(転)
それは "息遣いを感じるコミュニケーションは "「情」に流されやすい"ということです。

義理や人情が真実や正義を超えてしまう危険が(も)あるということです。

(結)
ネットが生活に定着し、生きる上でも欠かせないツールとなった時代において、人と人とのコミュニケーションのあり方、教育の在り方が、両面(りある&おんらいん)から問われています。

因みに私は…、矛盾しているようですが、情に流される人が好きですし、私自身も大いにそういった傾向のある人間です。


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家庭が『学校化』していることが心配




\( 起 )/
ステイホーム学習で、学校と同じタイムテーブルで生活するように各家庭に通知している学校が増えています。学校がそれぞれの家庭生活にまで介入していると言えます。
そもそも家庭に時間割(学校でのタイムテーブル)を持ち込み、家での生活を学校と同じように過ごさせる行為は、教育活動ではなく人権侵害に近いと思っています。
家庭には家庭の事情と過ごし方があるわけで、そこにどう家庭学習を位置づけるのかはそれぞれの家庭の自由のはずです。
家庭の『学校化』が進んでいます。

ステイホーム学習
https://youtu.be/OcIquHfX9l8

\( 承 )/
子どもにとって、家庭・家族とはどこよりもホッとできる場であり(保護と安全)、甘えと依存を繰り返しながら、親を自分の中に取り込み、人に対しての基本的信頼感が持てるようになります。
やがて、思春期において親に反抗しながら自立していくのですが、いずれにしても家庭・家族は子どもたちにとって、「自立の為の発信基地」であり、成長し、生活していく上での「基礎集団」であると言えます。


\( 転 )/
おそらくほとんどの家庭では学校の言う通りに生活することは無理だと思うのですが、問題なのは、学校からの指示通りにできないことが "教育・子育て的ストレス" につながっていることと "過干渉的な子育て" が増えることです。
おそらく多くの家庭では、子どもの甘え・依存を許さず、自立へのチャレンジや失敗も許さず、反対にあれこれと理屈っぽく干渉し、以前にもまして口うるさくなってしまっているのではないでしょうか。

\( 結 )/
そんな子育てが長引くと、人や物に基本的な信頼感が薄くなり、人やモノにあたりちらす子どもになってしまうことが心配です。(実は、そんなトラブルを通して信頼するにあたる他者を必死に求めているとも言えます)
家庭・家族はこんな時だからこそ、本来の役割を取り戻しましょう。




リアルコミュニケーションは成立していたのか?

(起)
TBSのNスタを観ていて驚いたことがある。ホラン千秋さんがリモート画面の中からスタジオにいるコメンテーターの人に体の向きを向けて話を聞いていたこと。千秋さんの方からはコメンテーターがどこに座っているのか把握できないはず。その人に体を向けているように見せる演出をしていたのだと思う

(承)
リアルコミュニケーションがここまで制限され、もはやそれもそろそろ限界に近付いてきたこの時期、オンラインコミュニケーションでリアルに近い演出がなされるようになったのだと思った。あとは、微妙なタイムラグをどう技術的にカバーしていくのかだと。

(転)
オンラインコミュニケーションの課題を考えてきて、実は今までのリアルコミュニケーションはリアルなやりとりができていたのかという問題に気付くのである。
嘘芝居コミュニケーションに疲れたら
https://shiozaki.blog.fc2.com/blog-entry-4479.html

(結)
日本人のコミュニケーションは「気遣いコミュニケーション」。そこに空気の読み合いが発生する。そして空気を読めない仲間を攻撃し、排除することさえある。コミュ自粛の時代になり、そのコミュニケーションの在り方が問われているのかもしれない。




イエスマンを超えた忖度レース

\( 起 )/
今の学校現場では、意見交換が成立しているのだろうか。

上から言われたことを何の疑問も無くこなしているだけではないだろうか。

それが子どもたちにとってどうなのか?という検討無しに……。


\( 承 )/
忙しくて、言われたことをこなすことで精いっぱい…、という声を聞く。

いや、そうではなくて、

その現状を変えるために、意見交換が必要なのではないだろうか。


\( 転 )/
もしかしたら……、

今の学校現場は、イエスマンを超えて、いかにして上が望んでいることを先取りして取り組むかの忖度レースになっていないだろうか?

取り組んでいる人たちは、改革と言うテーマで進めているようだが、政策に対する批判的検討のない取り組みが単なる忖度になっていた例をたくさん知っている。


\( 結 )/
批判すること、反対することをメガティブであり、進歩的でないという意見が最近あるが、批判的検討無しに進歩はないことは明らかである。

新しい時代にどう生きるかではなく、新しい時代をどうつくっていくのかを考えていきたい。





顔を見て息遣いを感じるコミュニケーションの落とし穴

(起)
SNSやメールでのコミュニケーション批判として、直接顔を見合わせていないコミュニケーションでは十分なコミュニケーションがはかれない……、すれ違いを生みやすく、トラブルも発生させやすい、ということがあります。

(承)
確かにそういった面があり、重要な事項については、直接会ってコミュニケーションをとった方が良いことについては異論はありません。しかしこのことについて、日本特有の危険性があることも頭に入れておかなければなりません。

(転)
それは "息遣いを感じるコミュニケーションは「情」に流されやすい"ということです。義理や人情が真実や正義を超えてしまう危険が(も)あるということです。

(結)
ネットが生活に定着し、生きる上でも欠かせないツールとなった時代において、人と人とのコミュニケーションのあり方、教育の在り方が問われています。


【学校珍百景】三部作
  


子どもの話が止まらない

\( 起 )/
小学校の担任って、自分のクラスの子どもの話がしたくてたまらないんだということを先日の低学年の担任で集まった、ある会議であらめて思った。


\( 承 )/
その会議は、校内研究のテーマについて話し合う会議だったのだけど、ある話題から、子どもの話題になり、それぞれが熱く、楽しく、自分のクラスの子どもたちの話を競い合うように話し出した。しかもそれが止まらない。


\( 転 )/
最近の学校の会議は、実務的なことや、行事をどうこなすのかの会議ばかりで、なかなか子どもたち一人ひとりについて話すことが少なくなった。本末転倒もいいところだと思う。


\( 結 )/
子どものことを大いに話そうではありませんか。子どもたちに寄り添うことのできる教師になるために、子どもの心の声を聞くことのできる教師になるために、子どもたちに受け入れてもらう教師になるために。


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日本人のこころとは平和を愛し感謝するこころ

\( 起 )/
「日本のこころ」という言葉で、国家優先の国づくりを進めようとする考え方があります。しかしここは「日本の~」ではなくて、「日本人の~」という言葉に変えてほしいところです。


\( 承 )/
「日本人のこころ」とは平和を愛する心。どんなに敵対している相手であっても相手の気持ちに思いをはせ、感謝の気持ちさえ持つこころ。それは他者や他国だけではなく自然や他の動物に対しても同様。


\( 転 )/
自分の利益ばかりを優先し、そのためのトラブルにそなえて戦う準備をする…。自分と同じ価値を持たない者を排除・差別し攻撃する。そういった行為を日本人は【殺伐】という言葉で「よくないこと」としてきました。


\( 結 )/
国家ではなく人を、利益ではなく感謝を、戦いでなく平和を大切にし……、そして誰もがそんな国づくりに参加し、夢見る権利のある日本にしていきたいものです。


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リアルにこそ向き合おう

\( 起 )/
我々教師にとって、今、学校現場は、おそらく想像以上に大変な状況になっています。教師はそれを自覚できないことが、その異常さを物語っているといえます。自覚できないのは、あたかもそれが当然のように進められているからです。


\( 承 )/
教育活動は国家の要請によって、一斉に、一律に、競争的に進められています。そしてあたかもそれらを、子どもたちが自ら進んで、アクティブに取り組んでいるように仕向けることも研究され始めました。個性ある子どもたち、多様な可能性を持つ子どもたちの未来はますます閉ざされています。


\( 転 )/
しかし、やがてそういった教育は破綻し、一斉・一律・競争的な学校に距離をおいたところに、夢見る権利、夢ある未来があることに子ども、教師、学校は気づくでしょう。その「気づき」は、今の学校現場の異常さの中でつらい思いをしてきた者の中から声が出始めていることに注目したいと思います。


\( 結 )/
リアルは、子どもたちの生活の中にあります。リアルは、教師の苦悩の中にあります。そのリアルにこそ私たちは謙虚に向き合いたいと思っています。


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一斉指導はリズムだ

\( 起 )/
ようやく新しいクラスの子どもたち(2年生33名)との一斉指導の関係の中で、しおちゃんマン流のリズムをつくり出すことのスタートができた感じ。リズムとはテンポ。リズムとは応答スピード。リズムとはメリハリをつくり出す中での学びの深まりとトレーニング量の確保。


\( 承 )/
リズムをつくり出すことができるようになったのは、家庭訪問を通して、子ども一人ひとりについて知り始めたから。それぞれの子どもにどう働きかけをすればよいのかを知り始めたから。(まだ「知る」レベルで「わかる」レベルではない)


\( 転 )/
教師が子どもを「知る」とは、子どもが教師を「知る」ことでもある。この教師は、自分を守ってくれるのか、何を要求してくるのか、この教室は安心できるのかを知り始めるということ。


\( 結 )/
いずれにしても、やっと子ども一人ひとりがアピールしてくる時期に入って、学級集団づくりもやっとスタートという感じ。なめられないようにと、最初に厳しく強い指導をした教師は、この感覚は味わえないのかも。


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塩崎義明(しおちゃんマン)の『公式メインブログ』です。教育問題について語ります。⇒ 管理画面

小学校で37年間学級担任として勤務/現在大学で教師を目指す学生に指導。/最新著書『教師と子どものための働き方改革』(学事出版)//iPhone12 Pro/Surface Laptop3/黒猫大好き/手相は両手とも「ますかけ」。

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ヨシムネ&ねね

しおちゃんマンの飼い猫、黒猫ヨシムネと ねね

ヨシムネ
ヨシムネ ♂
2005年8月生まれ。2006年8月に動物病院からしおちゃんマン家にやってきた。

ねね
ねね ♀
2008年6月生まれ。教え子(当時小6)達が公園で保護。2008年6月よりしおちゃんマン家の家族に。2017年7月28日逝去。

【しおちゃんマンの本!】
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