2020/07/08
対話を拒むものを撤去して
\( 起 )/子ども一人ひとりを理解し、丸ごと受け止めることができるためには、子どもとの豊かな対話が必要です。
今の教師に一番に求められているスキルは、子どもの声や思いを聞き取ることです。その過程で少しずつその子を理解し、必要な指導・支援がわかってくるはずです。
きちんとできているか、ちゃんとやっているかとかの一方的な大人の事情で子どもを見ていては、いつまでたってもその子を理解できないばかりか、すれ違いがどんどん大きくなり、不信の関係が大きくなるでしょう。
\( 承 )/
子どもと対話をするということは、その子を理解するだけではありません。教師自身をその子に…、そして子どもたちに理解してもらうための作業なのです。
そういった意味で、対話はお互いの理解にとって必要で、信頼関係づくりのベースであるとも言えます。
\( 転 )/
しかし、今の学校現場には、この重要な対話を拒むものが多く存在しています。
一つ目が、教師の異常な多忙化。子どもと対話するのが仕事の教師がそれができない現実。
『忙しくて仕事ができない』といった笑えぬ現実。
二つ目が、ちゃんとしていれば良い、問題がなければ安心、といった学校的価値観。
これでは、きちんとできているように見える子どもの苦悩が見えてきません。
三つ目が、マニュアル化による統一的な指導の広がり。
マニュアル通りに出来る、言えれば良い…、しかもその指導はどの教師も統一して…、といった指導が流行っています。どの子どもにも平等にできるようになってほしいといった願いはわかりますが、そこにリアルな生活が表出してくるのでしょうか?
\( 結 )/
教師と子どもがわかり合うための対話を拒むものは撤去しなければなりません。
今、学校現場において、何を大切にしなければならないのかを見直さねばなりません。
それは、一斉・一律に指導することではなく、対話を通して、時にはお互いの生きづらさも語り合い、そこから生まれる教師と子どもの信頼関係をベースにして、共に生活と学びを構築していくことではないでしょうか。
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