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運動会競技「台風の目」

運動会での3年生の団体競技は「台風の目」です。

鳴門の渦潮・タイフーン・旋風と呼んでいるところもあるようです。

4~5人を一組とし、全員が一本の長い棒を持ち、定められたコースを走って、リレーをする競技です。

コースの途中に2~3個コーンが設置して、そのコーンを中心に一回転することがルールです。

コーンを回転する際、中心寄りの走者は足踏みするように走り、棒を中心に引っ張ることで向心力が発生して速く回転することができます。

また、外側の走者は中心よりの走者よりも多く走る必要があるため、足の速い人を外側におくなどの作戦も考えさせたいです。

ちなみに本物の台風は、日本やアメリカは北半球では反時計回りに回転します。

こんなとき親としてどうする?(1)

たとえば、こんな時に親としてどうするのか?というシリーズです。

・どうも自分の子どもは特定の子にいじめられているようだ。
・特定の子に暴力をふるわれているようだ。
・特定の子に嫌なことを命令されているようだ。

【優】
相手の子の親ともともと仲がよくて、両者で対応策を考えて指導する。担任にも事前、または事後に連絡する。担任も連絡をうけて適切な対応を。

【良】
相手の親とは面識なし。担任に連絡して、自分と担任、相手の親と一緒になってどうしたらいいか考える。これをきっかけに担任と話が出来る関係になり、相手の親とも仲良くなれる。

【可】
相手の親とは面識なし。担任に相談して、対応してもらう。担任は指導はしてくれるが、根本的な解決にはならず。

【不可_1】
担任に相談するも、何も対応してくれない。そればかりか、事実も確認しようとしない。

【不可_2】
相手の親とは面識なし。今回いきなり「苦情」の形で連絡する。そのこと以来、相手の親とは気まずい関係に。

優・良・可・不可は、あくまでも整理しやすいようにつけただけです。その時その時のケースによって適切な対応をしなければならないことは当然だと思います。

祖母の方(かた)が年下

家庭訪問期間中です。

祖母の方(かた)が私よりも年下の家族に出会いました。

いずれそういう時がくることはわかっていても、けっこうショック。

子どもたちの親が私よりも年下になった時の新鮮な驚きととまどいはもうはるか昔です。いまや、祖父・祖母の方が私の世代になってしまいました。

帰宅のバスで、優先席に堂々と座りました。

優先順位は大切なことからつけない

仕事の方法です。

多忙化の中、優先順位をつけながら仕事をすることはよく言われます。

限られた時間の中、全てのことはできませんが大切なことをする時間はたくさんあるから…、という考えによります。

しかし、何から優先順位をつけるのかはあまり語られていません。

大切なこと、子どもに直接かかわること、期限がせまっていること…、いろいろあると思います。

私の場合、"大切なこと"を先にやる習慣はありません。

大切なこと、重要なことに限って時間がかかったり、面倒に思えてしまったりすることが多いからです。あとで時間をたっぷりかけてゆっくりやろう、と考えることも多いからです。

ということで、私の場合、くだらないこと、すぐにできてしまうことからどんどんやって、大切なことをする時間を確保するという方法をとっています。

しかしこれは個人によってペースや考え方が違うので、すべての方におすすめできる方法ではありません。

重要なことは、各自が"仕事のペースや優先順位を自分のスタイルにあった方法を考える"ということだと思います。

放っておけば?

新採用の担任がなかなか子どもを集中させられない、授業もうまく進められない、実務仕事も遅れがち、といった悩みを他校の学年主任から聞きました。

私は、
「放っておけばいいのでは?」
「あまり口出しをすると逆に追い込むことにならないか?」
「自分たちの時だって、けっこうめちゃくちゃだったのでは?」
と答えたのですが、それに対して、
「見ていられない」
「このままでは学級崩壊」
「今の若い人たちは、落ち込んだら立ち上がれない」
と言うので、
「立ち上がれないようでは、逆に困るでしょ」
と答えておきました。

もちろん「放っておく」というのは、無視するということではなくて、その教師が、自分はいったい何をどうしたいのかを優先させて上げる…、やりたいことを保障してあげる、その上でカバーしなければならないことはカバーするということです。

私たちからみたら、新採用の担任がやっていることは不安で見ていられない部分もあるわけですが、それにいちいち口をだしていてはいけないのではないかと思うのです。それでも子どもたちは学んでいるのです。心配する必要はありません!

そして同時に、やりたいことをストップさせるのもいけない。「今は、そんなことやってる場合じゃないでしょ」とか言ってはいけないのではないでしょうか。

若い人たちに大切なことは、子どもたちをビシッとさせるための取り締まり技術ではありません。子どもといかにして「仲良く」して(なれ合いということではなく)、子どもとの信頼関係を築くか、ということだと思うのです。

「若い」ということは、もうそれだけで大切な武器だと思うわけです。

三つの勇気

三つの勇気について、子どもたち(小3)に話しました。

-----↓ここから↓-----
これからみんなは三つの勇気(ゆうき)がひつようです。

ひとつは、"いやだ!やめて!"と言える勇気です。

二つ目は、"やめな!"と注意できる勇気です。

そして三つ目が、"先生やみんなに、いけない人のことをしらせることができる勇気"です。

これはとてもむずかしいです。

こんなことを言ったら、
“よけいにいやなことをされるかな?”
とか、
“友だちがいなくなっちゃうかな?”
とかしんぱいになってしまうからです。

でも、この三つの勇気をみんなが持てるようになれば、いじめのない、楽しくて明るい学級になります。

でも、すぐにはむりなので、自分で出せそうな勇気からためしてごらん。

先生も、もちろんおうえんします。
-----↑ここまで↑-----

どうしてそんな?(4)

「どうしてそんな?」と思ったことシリーズの4回目。

大きな病院の順番待ちロビーで、三人がけとか四人がけのいすが壁にくっついて並んでいる時があります。つまりこんな感じ。


壁□□□

壁□□□

壁□□□

壁□□□


こんな時、なぜかみなさんここに座っているのです。


壁□□■

壁□□■

壁□□■

壁□□■


しかもすごく混んでいて、座りたくても座れない人がたくさんいます。どうして壁側にすわってくれないのだろうか?

私は必ず奥にすわるのですが、そんな人はあまりいないのです。

奥から出る時に、「ちょっとすいません」と言うのがわずらわしいのかな?

物を隠す子

低学年・中学年で、たとえば相手に腹が立った時に、その相手の物……、筆箱とかを隠す子がいます。

しおちゃんマンは、その子がどうしてそのような手段をとるのかがとても気になります。そしてそういった子が増えてきていることがさらに気がかりです。

罪の意識があるとかないとかの話ではなくて、物事の解決の手段としてそういった方向(相手を困らせる方向)に、自然に考えが向いていくことが恐いのです。

そういった子のほとんどは、以前に自分がやられた経験がある子です。そしてすごく嫌な思いを経験した子です。

しかし今の子は、"自分が嫌な思いをしたから他者にはしない"とは考えないのです。

逆に、"自分だけ嫌な思いをして損をした"と考えます。ゆえに他者にも同じ思いをさせることが平気で出来るわけです。

"いいこと・悪いこと"の区別だけを語っても今の子どもたちにはなかなか伝わりません。

そうではなくて、物事の解決方法としての選択師としてどうだったのかを考えさせた方がわかるようです。

つまり、"物を隠す"ことでトラブルが解決できたのだろうか?ということを考えさせなければならないのだと思っています。

新たな多忙化の時代

ここ数日、多忙化について書いています。

最近、講演にいくたびにこの「多忙化」について、どうしたらいいのかという質問を受けるようになってきたからです。

教師の多忙化は今に始まったことではありませんが、最近またこういった声が現場から上がってきているのはなぜでしょうか?

一つは採用が増えて若い人たちがどんどん入ってくるようになり、仕事をやりきれないことが再び話題になってきたこと。

二つ目は、コンピュータがどんどん入ってきて、仕事のスタイルが変わってきたことへのとまどい。

そして三つ目が、新しい学習指導要領が本格実施に向けて、新たな職場のしめつけ・管理が進み、多忙化に一層の拍車をかけていることがあげられます。

「どうしたらいいのか」という質問に対してどう答えているのかはまた次の機会に。

子どもを指導する時間がないほど忙しい?

じゃあ、私たちの仕事っていったいなんなのでしょうね?

教師の仕事は、やらなければならない複数のことを平行して進めなければならないところに多忙化を感じる原因がありそうです。

たとえば、日記に赤ペンを入れている時に、職員室で集金事務が待っていることを思い出し、さらにそんな時に限って突然保護者からの連絡が入り、一方で翌日の会議の提案資料を作成することをせまられている。

さらにはさきほどやったテストが教室の机の上に積まれていたことを思い出した時、突然今度は子どもの一人が体調を崩したという連絡が入る。

……こんなイメージかなあ。

そんな流れに振り回されずに、いかにして子どもたちとの関係をつくりあげ、悩みに応え、わかりやすい授業をしていくのかが勝負になるわけですが……。かなり無理があります。

異常な多忙化

先日横浜に講演に行った時に、横浜市の教師が言っていたのは、
「毎日夜の10:00まで学校にいて、家に帰って寝たらすぐに朝。」
という言葉。これがずっとずっと続くわけです。

さらに休日出勤をしなければとても仕事が間に合わない。

しかもその仕事は、子どもの指導に直接関わらないものばかり。たくさんたくさん仕事をして、最後の方にちょこっとだけ翌日の準備をするといったイメージ。

いったい私たち教師は毎日毎日なんの仕事をしているのでしょうね。

そう言えば私もまだ、緊急連絡網と児童名簿を提出できていない。避難訓練の名簿の提出もまだだ。そのうちまた集金事務が入ってくるでしょう。

集中しないことを個人の問題にしない

話を聞けないことをその子個人の問題にしないことが大切です。つまり話を聞けないことを集団みんなの課題にするということです。

私の場合、若い時は、
「先生が手をパンパンと二度叩いたら大切な話をする時だからさっと先生の顔を見ること」
という提案を子どもたちにしてそれを集団決定事項にしたことがあります。

この「集団決定事項にした」ということが大切な「遊び心」でして、つまり「集中すること」を教師側の課題ではなく自分達の課題にしたという意味です。

みんなで決めたことはみんなで守るべきだし、守れない時にはその解決方法をみんなで考えるべきだということを子どもたちにつきつけたということです。

しかし最初から子どもたちだけで解決はできないので、最初は教師が課題解決のための新たな提案をしたり、子どもたちの動きを評価したりしていくわけです。

たとえば「パンパンと手を叩いたら三秒で集中できるようになったからから次は一秒を目標にしよう」と子どもたちに提起したりするのです!

また、評価は個人的にするのでなく、集団的にすることも大切です。

「一班さん、すごく姿勢がいいね」
と評価するのは、実は他の班に動きをつくり出すためです。

試しに、
「一班さん姿勢がいいね」
と評価してみてください。必ず他の班内部で「姿勢をよくしよう」という声のかけあいが生まれるはずです。

小学生のおしゃべり

全校で集まった時に、子どもたちがなかなか集中しない…、おしゃべりが多い、といった悩みを抱える小学校が増えてきているようです。

小学生の集中力のなさと、中学校の(高学年以上の)集中力のなさとはまた違ったテーマで語られるべきだと思っています。

そこで今回は、小学校の課題についてです。

※なお、今回の考察は、集会そのものの課題とは別に考えます。子どもが集中できないのは集会そのものにも当然課題があるわけで、両面から考えなければなりません。それは十分承知しています。

さて…、本校でも他校同様同じ課題を抱えているわけですが、どうしてあんなにおしゃべりが多いのか……、ある日の集会でじっくりと観察してみることにしました。たまにはこうしてじっくり観察してみるのも大切だと思ったからです。

すると、あることに気がつきました。

本校の子どもたちは、自分の行動の一つひとつに自分で解説をつけている子が多いということです。すわること一つにしても「すーわろっと」とか言っています。

「これは?!幼児の行動と同じじゃないか!」
とあらためて思いました。しかもそういったことを中学年(3,4年生)になってもやっている子が多いのです。

幼児は行動を起こす時にいちいち「食~べよ」とか、「こっちに行ってみようかな」等々、独り言を言いながら自分の行動を確認するといったことをします。それと同じようなこと、似たようなことを3,4年生になってもしていることに気がついたのです。

さて、それだけではありません。たとえば他の学年の演技を見ていて簡単な感想をもった時に、いちいち隣の子に「~だよね」とか同意を求める子が多いのです。

これらはいったいどうとらえればよいのでしょうか?そしてどのような指導が大切なのでしょうか?

一つは、"幼児体験がくぐりきれていない"という問題です。幼児の時に十分に体験しておかなければならないことをなんらかの事情で体験しきれていなくて、それを小学生になっても引きずっているという問題です。これは全国どこの教員も口にする「年々子どもたちが幼くなってきている」という事例の一つなのかもしれません。

二つ目は、もしかしたら今の子どもたちは「意識空間」(しおちゃんマンの造語)が狭いのではないか?という疑いを持ちました。つまり、自分のまわり数センチほどしか見えていない(意識できない)子が多いのではないかということです。集会に参加しているといった認識ができなくて、自分とまわりの数人で「見ている」といった意識空間しか持てないということです。(実はこれは集会そのものの問題ともリンクしています。つまり子どもたちの自治による集会になっていないという問題です)

さて、そういった現状の中で、子どもたちの集中のある集会にしていくためにはどうしたらいいのでしょうか?

それはまた次の機会に。

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ヨシムネ&ねね

しおちゃんマンの飼い猫、黒猫ヨシムネと ねね

ヨシムネ
ヨシムネ ♂
2005年8月生まれ。2006年8月に動物病院からしおちゃんマン家にやってきた。

ねね
ねね ♀
2008年6月生まれ。教え子(当時小6)達が公園で保護。2008年6月よりしおちゃんマン家の家族に。2017年7月28日逝去。

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