2011/05/31
簡単に削られる教員関連予算
本市ではご存知のように液状化の被害が大きく、その復興のための予算が莫大にかかるという問題が起きています。そのために、教育関連予算も大きく削られるようです。まずは今年度の学校予算20%減。すでに紙の使用などにも影響が出てきています。そして来年度は、いよいよ人件費が削られるのではないか?と言われています。
私たちは県の職員ですが、本市では、市の職員を講師としてたくさん採用しています。そのおかげで、子どもたち一人ひとりに目をくばることができたり、授業の準備や教室の環境なども市の職員の先生のおかげでとても助かっています。
ところがこういう状況になってしまったので、そういった職員(市の職員)を減らす方向で考えているという話を聞きました。
そんな意見を言っている議員さんは、「お隣の○○市なみに減らす」と言っているそうです。さらには、東北の被災地のみなさんのことを考えると、ぜいたくは言っていられないはず、という論調もあります。
一瞬、"そうだよなぁ…"、と思ってしまうのですが、"ちょっと待てよ…"、とも思います。
そもそも市の職員を全国に先駆けてたくさん採用してきたのは、本市の教育事情があったはず。それを無視して机上の予算計算で簡単に人を切っていくのはどうなのでしょうか?
「お隣の○○市なみに減らす」と言いますが、その○○市の教育現場がどれだけ大変な思いをしているのかをご存知なのかと…。ここにも「机上計算主義」が見えてきます。
さらには、市の職員のみなさんがこんなにがんばってくれているにもかかわらず、本市の現場では、多くの教師が精神的疾患で苦しんでいたり、退職に追い込まれたりしています。そんな現場をさらに苦しくしていくのか?ということです。
教育は、未来を担う子どもたちを育てる場です。そこに力をそそがないで、真の日本の復興はあり得るのか、ということだと思います。