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子どもの叱り方が難しくなってくるお年頃に

高学年以上の子どもたちのしかり方の話題です。

日刊通信として、保護者のみなさんにも呼びかけた内容です。

この時期の子どもたちは、ああ言えばこう言う。最後には、先生が(学校では)こう言っていたと奥の手を出す。もっとも、そういったことのほとんどは、子どもたちにとって都合のいいように受け止められていることが多いのですが(笑)。それでついつい感情的になってしまう。

しかし、感情的に叱ると感情的にしか返ってきません。

いや、感情的に返ってくるときはまだ良いほうで、しまいには、ため息などつかれて、無視されたりしてしまう。

しかし、いけないことはいけないとビシッと言わなければいけないと思うし、やらせなければならないことはきちんとやらせなければならないと思うのです。

では、高学年以上の叱り方として…、どうすればよいのでしょうか?やはりいままでとは少し違えていかなければならないのだと思っています。

私自身が教室で高学年以上の子の叱り方で大事にしていることは、

◎どうして叱られることになったのかを時間軸で順番に振り返らせてあげること。
つまり自分の行動を客観的に見せてあげること。

だと思っています。そして、

◎自分の過ちを認めたら、まず認めたことを誉めること。
◎そしてその次に叱ること。
◎さらに、今後どうしていくのかを一緒に考えること。

しかし、だからといって、感情的になることを否定してはいけないのだとも思っています。感情的になるということは、本気で叱ることのメッセージでもあるからです。

だから、自信をもって大いに叱ろうではありませんか。私たちのウルサさは、何年か後に必ず子どもたちに感謝されますから。

やっと必須科目も履修可能に(教員免許更新講習)

教員免許更新講習……。

こんなものに国の予算がどれだけ使われているんだろう?

このお金を復興支援に向けたほうが何百倍も意味がある。

先日、選択科目3教科が履修OKの通知が来たことを書きましたが、ここにきてやっと、必修科目2教科の履修OK通知が別の大学から届きました。

先日、合わせて3万円を振り込んできました。

民主党が教員免許更新制度の廃止を打ち出したものの、その後なぜか制度廃止の法案が提出せず、廃止を見越して講習を受けていなかった教員が今年度“駆け込み応募”したために今年はどの大学もあっという間に定員になってしまい、キャンセル待ちの状態が続いています。

このままでは、免許失効の教員があふれる可能性があります。

文科省はこうした事態を受け、昨年は8月に実施した受講状況に関する調査を前倒しして7月に実施することを検討。

秋以降の講習もキャンセル待ちが予想される場合、各都道府県教委と大学側に定員数の増加や新規講座の開設を求める方針だそうです。

文科省は「大学での講習以外に通信講習もあり、計画的に講習を受けてほしい」と訴えているようですが、"計画的に進めてほしい"、というのはこっちのせりふです。

全生研全国大会・千葉浦安に参加しよう!

全生研全国大会の参加費割引の締め切り6月30日がせまってきました。

まだ申し込みをされていらっしゃらない方は、お早めにお申し込みください。

7月に入ってからの申し込みだと、1000円高くなり、7000円になります。

全国生活指導研究協議会千葉浦安大会のご案内

今、子どもたちの発達要求に応える実践とは?

そしてそういった実践が豊かに展開できる学校づくりとは?

具体的な実践から、深い理論まで、すべてが学べるのが全生研の全国大会です。

土日月の大会で、参加しやすい大会になっています。

また、市の教育委員会の後援もあり、安心して参加できる大会です。

初めての方もどうぞお気軽にご参加ください。

教師は子どもともっと仲良くなっていい

教師と子どもは、ルールとマナーのもと、もっともっと仲良くなっていいと思っています。

最近の学校現場は、教師と子どもたちとの距離がありすぎると思います。

廊下を歩きながら談笑したり、教室の教卓のまわりに子どもたちが群れていたり、校庭で教師の体に何人もの子どもたちがぶらさがっていたり…、そういった風景がめっきり減ってきてしまいました。

廊下は静かに右側を歩かなければならないし、教室では採点や赤ペン、その他の実務で忙しいし、校庭で遊ぶ元気がないし、子どもと接触するとセクハラと言われるし……。

そういった現状の中で、教師と子どもたちがわかりあえるはずがありません。すれちがいが増え、不信感が大きくなるだけです。

そういった、指導以前の関係が崩れている中で、いい授業、わかる授業を語るのは空回りであることをもっと多くの人が気づくべきだと考えています。

愛知へ

今日は早朝から愛知へ実践講座をやりに出かけます。

帰宅は夜になります。日曜日の日帰りは、翌日から仕事なのでけっこうきつい。

しかし、若い人たちが集まると聞いているので、行ってみることにしました。若い人たちに私たち世代が学んできたことを伝えるのは義務だと、最近強く感じているからです。

また、若い人たちに話をすることで、逆にパワーをもらえる、ということもあります。若い人たちがどうしてそこで悩んでいるのか、を考えることは、今の現場の課題を考えることだからです。

若い人たちは、官制の研修づけになっています。私たちの頃と比べると信じられないくらいの研修量です。なにしろ、教室を自習にしての研修が毎週続くわけですから。

現場のリアルな事実から乖離した話題の中で、ああしろこうしろ、こうするべきああするべき、あれはダメこれはダメ…、そんな研修ばかりの中で、教師としてのやりがい、生き甲斐がなくなっていくといった声も聞いたことがあります。

そんな上からの研修とは違った話…、現場の事実からスタートする話をしてくるつもりです。

では、行ってきます。

机の中の整理整頓

机の中の整理整頓ができない子どもが、年々増えてきています。

本当に、年々…という感じで、新しいクラスを担任するたびに増えてきているので、どうしたものかと頭を悩ませています。

しかし一概にその子だけが悪いのではなくて、プリント類が増えてきていることや大きな版の資料が増えてきていることなど、整理整頓するものが学校に多くなってきているにもかかわらず、学校のロッカーや机の大きさは変わらず…、といった大変さもあるのだと思っています。

しかしそれにしても、整理整頓ができない子が増えてきていることは確かです。

そういった子には、定期的に整理整頓の仕方を教えることにしています。おそらくその子は片付けるとは、どうすることかわからないのだと思うからです。

1.本人と一緒に、机の中のものをすべて引っ張り出す。
2.無駄な物を捨てさせる。
3.持ち帰るべきものをカバンに入れさせる。
4.必要なものだけを机に入れなおしてあげる。

その場で、やらせたり、やって見せたりすることが鍵だと考えています。

そして本当はその場で、
「よくやったね。」
と言ってあげることが大切だと思うのですが、ついつい叱ってしまうので、反省しています。これからは、やってみせて、一緒にやって、やらせてみて、そしてほめる…を繰り返していかないと……。

虹と星が見たい

水曜日は、福祉体験学習でした。

体育館で、目が不自由な方のお話を聞きました。まず、目が見えないことで困ることとして代表的なこと三つをお話してくれました。

一つ目が、横断歩道のこと。音の出ない横断歩道では、車や人の流れの気配を感じて渡っているそうです。ある日、赤信号で渡り始めた人につられて渡ってしまい、とても恐い思いをしたというお話でした。交通ルールは守ってほしいこと、音の出る信号機であっても「青になりましたよ」等々の声をかけてほしいということでした。

二つ目が、駅のホームのお話。駅という場所はとても騒がしい場所で、最近の電車のドアはとても静かにあくこともあって、ドアの場所がわからないことがあるそうです。そういった時に「一緒に乗りましょう」と声をかけてくれるとうれしいそうです。

三つ目が、工事中の場所。ここも大きな音がなっていて、とてもこわい思いをするそうです。ここでも、「一緒に行きましょう」と、工事中の場所がすぎるまで声をかけてくれると助かるそうです。

さらに三つのお願い。

(1) ぜひ声をかけてほしい。まずは、あいさつから。
(2) 自転車のルールやマナーを守ること。歩道でスピードをあげたり、点字ブロックや建物の入り口に駐輪しないこと。
(3) 思いやりの心が大切なこと。

お話が終わった後に、子どもたちから、
「もし、目が見えるようになったら、何がみたいですか?」
という質問が出ました。ハラハラしてしまった質問だったのですが、Sさんは嫌な顔ひとつせず、

・虹と星が見たい。
・一人で、好きなところに旅をしてみたい。

と答えてくれました。

私たちは、あたりまえの日常の中で、感動する心を失ってしまっているのかもしれません。深く考えさせられました。

口の利き方

「口の利き方」のお話です。

授業中など、いわゆる公的な場では、基本的には「ですます」で話ができるといいなあ、と思います。逆に、休み時間など、私的な時間では「ですます」でなくてもいいと思うし、そのようにしている子はあまりいないと思います。

そういえば私のクラスの子どもたちは、授業中では私のことをちゃんと「先生」と呼んでいます。一方、休み時間などのほとんどは「しおちゃんマン」と呼んでくれています。無意識に、けじめがついているのだと思いました。

実は、口の利き方は、対人関係能力と言語能力、そして人に対する思いやりがないと適切な使い方ができないのです。

対人関係能力とは、その場がどういった場なのかがわかり、自分が相手や集団とどのような距離をとったらいいのか判断する力です。今風に言えば、「空気をよむ力」です。(あまり好きな言い方ではないのですが)

言語能力とは、どういった言葉をつかえばいいのかがわかること。

思いやりとは、相手が今どんな気持ちでいるのかがわかり、気遣いのある対応ができるということ。

このことは、口の利き方を教えると、人との付き合い方も自動的に教えられるということだと思いました。保護者のみなさんも、口の利き方について、時々意識してもいいのではないかと思いました。けっこう、普段気がつかなかったことも見えてくることがあります。

すぐに使える技はすぐに使えなくなるということ

「すぐに使える」という謳い文句で、教育関連書籍を売ろうとする考え方があります。

また、教育大学の学生の要求は、「現場ですぐに役立つ授業を!」だそうです。

しかしここで注意しなければならないのは、すぐに使える教育実践方法というのは、一方で、すぐに使えなくなるということです。その場しのぎの教育実践方法と言ってもいいかもしれません。

「すぐに役立つ」というのも曲者です。「すぐに役立つ」の主語は「教師」です。子どもにとって役に立つわけではないのです。

こういった「その場しのぎ実践」「先送り実践」「とりあえず実践」は、教師生命を短くします。なぜなら、その場をつくろうだけの仕事につかれてくるし、やりがい、生き甲斐を見失うと思うからです。

むずかしいことはわかりませんが…、授業や指導というのは、おそらく、子ども論、学校論、教師論ぬきでは生まれないし、成立しないのだと感じています。(まだ感じているだけであってわかっていません。ここらへんの研究については研究者の方におまかせします)

今大切なことは、子どもを知ることからスタートすることだと考えています。

腰を痛めた?

昼休みに1年生と遊んでいて、抱っこしてあげようとした時に、右の腰を痛めた。

腰の中ではなくて、浅い部分のような気がするので、時間がたてばなおると思う。

その後、ジムで6km走ったので、大丈夫だとは思うが、朝起きた時にかなり痛いので、イライラしている。

子どもを抱っこしてあげたり、そのままグルグルとまわしてあげるのがしおちゃんマンの得意技…、というか、毎年子どもたちが喜んでくれるので(高学年の子どもも喜んでくれます)、すすんでやってあげているのであるが、最近では、教師のこういった行動は、セクハラとして訴えられるらしい。

これは大げさな話ではなくて、現実に普通にあることで、運動会の記録として子どもの写真を撮っていただけで、教育委員会に通報されたという事例もある。

子どもが喜んでいればそういったことはないのではないか?と普通には考えるのであるが、それはどうやら関係ないようだ。その行為そのものがいけないということらしい。

冷たい関係の中で、勉強だけ、ドリル形式で教えていればよい、ということなのだろうか?

しかし、そんな関係の中では、両者の信頼関係は築けないし、教師と子どもたちとの関係が悪いと子どもたち同士の関係も悪くなり、いじめや様々なトラブルも起こる。

そしてそんな関係の中では、学力の向上もままならないのではないだろうか。

もはや、こういったことまで言われるようになってしまって、さすがのしおちゃんマンもお手上げ状態である。

※(注) 私がこの件で何か批判されたというわけではありません。身近な問題として取り上げました。

眼科検診

金曜日の午前中、3ヶ月ぶりの眼科検診に行ってきました。

右目は、網膜剥離。これは手術しています。

左目は、網膜静脈分枝閉塞症黄斑浮腫。

それぞれの闘病記は以下です。

網膜剥離

網膜静脈分枝閉塞症黄斑浮腫

まずは視力検査。気合いをいれてのぞんだのですが、この日は調子悪かったです。ちょっと不安に。

瞳孔を開く目薬をしてさらに9時から先生の検査。

目の血管がつまると新生血管がはえてきます。それが破れて突然失明する危険性があります。そこで新生血管がはえてきたらレーザーで焼くわけです。

しかしまだその必要なしという診断で一安心。

しかしいずれ焼くことになるでしょうとのことでした。

次回の検診は、9月になりました。

第54回千葉県母親大会in浦安

2011年7月3日(日)
10:00~16:30 <受付9:30~>

場所:浦安市文化会館
※JR京葉線新浦安から
・お散歩バスで「市役所・文化会館」下車
 徒歩の場合は、18分所用

分科会・見学会 10:00~
全体会 (記念講演) 13:30~

講師:上原公子さん(前国立市長)
-人にやさしいまちづくり-
<プロフィール>
1949年、宮崎県生まれ。法政大学大学院修士課程中退。東京・生活者ネットワーク代表、東京都国立市市会議員、水源開発問題全国連絡会事務局、国立市景観権裁判原告団幹事、以上を経て、1999年5月、国立市長を務め、2007年4月に退任。著書「しなやかな闘い」他

オープニング
「うらやす明海よさこい連」
民舞「七頭舞」

主催:第54回千葉県母親大会実行委員会
   千葉市花見川区幕張町4-524-2
   TEL 043-273-3844 FAX 043-273-2961
後援:千葉県・浦安市 浦安市教育委員会

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小学校で37年間学級担任として勤務/現在大学で教師を目指す学生に指導。/最新著書『教師と子どものための働き方改革』(学事出版)//iPhone12 Pro/Surface Laptop3/黒猫大好き/手相は両手とも「ますかけ」。

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ヨシムネ&ねね

しおちゃんマンの飼い猫、黒猫ヨシムネと ねね

ヨシムネ
ヨシムネ ♂
2005年8月生まれ。2006年8月に動物病院からしおちゃんマン家にやってきた。

ねね
ねね ♀
2008年6月生まれ。教え子(当時小6)達が公園で保護。2008年6月よりしおちゃんマン家の家族に。2017年7月28日逝去。

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