平成13年に内閣府が、大々的に全国の中・高校生に行った意識調査が、一昨日の免許更新講習で資料として出てきました。
ずいぶん古い資料を使うんだな…、と最初は思ったのですが、考えてみたら当時の中・高校生というには、今の20代です。職員室にいる若者達の意識やスタンスを考えるのに参考になるかな?と思って聞いていました。
その中で、注目したのが、
「友達の気分を悪くするようなことはしたくない」
「友達からは誰からも嫌われたくない」
ということについての肯定率が80%をこえていて、突出していたということです。
つまり、この世代の多くは、
否定的な感情を表現しないまま相手に嫌な思いをさせない努力をするという、無理のある緊張感の高い対人交流を求める
傾向があるのではないだろうか?ということです。(あくまでも
傾向。人によって差異があるのは当然です。)
私などの世代は、そういった思いは当然あっても、自分の主張や「正義」だと考えた時はそれを主張し、
場合によっては嫌われ、孤立してもしかたがない、といった意識はまだあったのです。(今もあります)そしてそれが、かっこいいとさえ思っていた
傾向さえあります。
しかしそういった意識がいつの頃からかなくなり、今の若者達の意識・感覚がアタリマエの時代になっていることに、私たちはどれだけ気づいたいたのだろうか?ということです。つまり若者達は、嫌われたり孤立したりすることを覚悟で自己を主張する私たちの世代をどう見ているのか?ということです。
少なくとも"かっこいい"とは思っていないし、ひやひやしたり、面倒くさい…、と感じていたりするのかもしれません。
ちなみに、私たちより一つ上の世代、つまり「団塊の世代」と言われている人たちに対して、私たちはかなり否定的に…、場合によっては嫌悪している場合が目につきます。
思想を超えて(どんな思想をもった人でも)、仲間を必要以上に美しく語り、組織最優先の「傾向」があり、さらにはそれを、まわりに熱く語りながら、強要してくる傾向があるからです。
しかしそういった世代を超えて、一点で一致し、共同していこうとするスタンスは、私たちはまだ持ち合わせていると思っています。