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もっていかれてしまう恐さ

野田佳彦氏が新しい総理大臣になりました。

地味だとか、誰?この人?とかの声が多いようですが、立候補していた5人の中では、「この人がなったら恐いな」と感じていた人でした。つまり、話がうまい。間のとり方や、声の大きさなど、計算され尽くした言い方をする人。演説で一気に「もっていかれてしまう」恐さをもった人だと感じていました。

ちなみにこれは小泉首相の時も感じていたこと。ゆえに、雰囲気ではなくて、中身を十分検討していかなければならなりません。そうでないと、一気にもっていかれます。絶対に。

そう言えば、私と同じ千葉県出身で、同じ1957年生まれだと思い、県立船橋高校出身の友人に聞いてみたところ、同じクラスだったそうです。柔道部でコツコツと努力している人だったそうです。

夏休みが短くなってきていること

千葉県浦安市では夏休みは8月31日まで。そのことを話すと、えーっ!と驚かれることが増えてきた。多くの自治体では夏休みを削って授業時数を確保する傾向があるからである。つまり、まだ31日まで夏休みがあるの-?と驚かれたり、うらやましがられたりするわけだ。しかし、いずれ本市も、"まわりがそうなってきているから"、という理由で、夏休みを削り始めるのだろうと思う。

さて、私は以前から書いているように、
授業時数確保=学力保障(学力向上) 
ではないと考えている。。

たくさん勉強をすれば(させれば)学力が向上するといった勘違いは、すでに研究的に否定されているはず。いや、そんなことはないといった研究結果もないことはないのだが、その意見の存在を認めたとしても、両方の意見があるわけだから、授業時数確保が学力保障や向上には必ずしもつながるわけではないということになる。

ではなぜ夏休みを削るのか。

確かにドリル学習的な授業ばかりでは授業時数が必要。でもそれでいいのだろうか?行政側としては、説明責任を果たすため、"あとは自己責任です"といい返すため……、そう考えざるをえない。

それでも夏休みを削るんだったら、これから教師は、
「夏休みには、学校ではできない学習や経験をたくさんしてください」
などときれいごとを言うのはやめた方がいいと思っている。

二次的信念の理解

発達心理学用語なのでしょうか?対人関係能力を見ることで、「一次的信念」「二次的信念」という言葉を、免許更新講習で学びました。

一次的信念とは、たとえば、「Aさんは、~だと思っているとわかる」ことで、幼児期に理解可能になる対人関係能力。

そして、二次的信念とは、その「いれこ」で、「Aさんは、~だと思っていると、Bさんは思っている(信じている)ことがわかる」ことで、児童期中期(6から9歳頃)に理解できるようになるはずだそうです。

「はずだそうです」と書いたのは、最近の子どもたちは、この二次的信念が育っていない疑いがあるということ。相手が、他者をどう思っているのかがわからないと、その場の空気や気遣い、思いやりがもてないのではないか?ということですね。

つまり、二次的信念の理解を通じて、自分が相手の気持ちを推測しながら行動しているだけでなく、他者も周囲の人の気持ちを推測しながらふるまっていることに気づくようになるはずである、ということです。

その結果、自分の言動を相手がどのように受け取るのか気にすることが出来るようになります。

また、その関係の理解を前提として、「皮肉」のような、相手の心の状態にはたらきかけようとする意図を含んだ言語表現の理解も可能となります。

しかしこの二次的信念というのは、他者との交流によって洗練させていかないと、他者の心の状態についての理解が、憶測、思い違い、考えすぎなどによってゆがめられてしまうこともあるそうです。

最近の子どもたちは、他者の嫌がることはせず、否定的な感情の交流を避けてつながろうとする傾向が強いので、対人関係の素直な経験が不足しがちなので、逆に二次的信念が洗練されていないということでした。

低学年の頃から、否定的なことも含めて、心の理論が素直に表現される交流を意図的に進めていく必要があると思いました。

血管がつまる感

昨日は、一ヶ月に1回の定期検診でした。

心筋梗塞を経験し、網膜剥離で目の裏を手術し、網膜静脈分枝閉塞症黄斑浮腫で悩んでいます。これすべて血管がつまる病気です。

これは糖尿病が原因だと考えられます。血糖値が高いことから、血がドロドロになり、血管を傷つけ、血栓をつくるという悪循環。暴飲・暴食をしているわけでもなく、日常的にランニングしているのにこうなってしまうのは、おそらく体質なのだと思います。

2学期を目前にして、腕や足がだるい症状が出てきて困っています。血流が悪い感じです。心筋梗塞になる直前もこのような症状が出ていて、眠れない日々が続いていたことを思い出しました。タイガーバームを腕や足に塗ってごまかしていますが、注意しないと…、と思っています。

いずれにしろ今週から2学期。体調に気をつけつつ、「誠実」「一生懸命」を自分に課してがんばるつもりです。

今、メーリングリストがおもしろい

SNSやtwitterの広がりで、メーリングリストを利用する人がめっきり減ってしまいました。サービスも次々と閉鎖されてしまう状況。

しかし今、あらためてメーリングリストの良さが見直されてきているような気がします。

メーリングリストとは、決められた共通のアドレスにメールをすると、自分も含めた登録メンバー全員に同じメールが届きます。その機能を利用して、複数間の話し合いができる、というものです。

メーリングリストの良さは、共通のテーマでじっくりと深く話し合いができるということ。SNSやtwitterを利用していて、自分でも「言葉が軽く」なってしまっていることを感じるのです。その点、メーリングリストは、相手のメールを引用符で残しながら、じっくりとそのことについて考えることができます。

また、メールが届くしくみなので、わざわざサイトを開く必要がありません。最近は、スマートフォンで参加する人が増えてきています。

現在、freemlを利用して、8つのメーリングリストに参加しています。そしてそのうち、5つのメーリングリストを管理しています。

今後再び、メーリングリストが広がるような気がしています。

高学年の夏休み明け

信じられないくらい短く感じた夏休みが終わりかけています。つまりすごく忙しかったということ。もう来週から2学期です。

さて、高学年の学級を担任しているみなさん。夏休み明けの子どもたちは、いい意味でも悪い意味でもガラリと変わります。1学期と同じイメージで接するとうまくいかなくなるどころか、とてもつらい思いをすることもあるので注意しましょう。

では、どういうふうに変わるのでしょうか。

(1) 女子が、新しい自分づくりのために、私的グループの中にもぐりこむ傾向が強くなります。場合によっては、その中で、または、グループ間でトラブルが生まれたりします。そういった発達段階であることを理解せずに、グループ化を否定的に見ると、教師に批判的になり指導が入らなくなる場合があるので注意しましょう。

(2) 男子の力関係が変化します。今風の文化をよく知っている子、スポ少で活躍している子、等々がより影響力を持つようになります。教師を小馬鹿にしたような敬語を使い始めたりもします。強い子に盲目的についていってしまう子も出現してきます。

(3) これからの時期、"誰かを批判して自分を守る雰囲気" が職員室に広がることもあります。みんながみんな、子どもたちのこと、保護者とのことでつらい時期にはいるので、同僚の誰かを批判することで自分を守る雰囲気がうまれてしまうということです。

つらいのは自分だけではないこと、そのつらさを乗り越えるのは、同僚同士がきちんと向き合って対話を進め、共同していくしかないことを今のうちから意図しておきましょう。

生活指導 2011年9月号

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目次
もくじの詳細表示

特集 軸になる活動をつくる~9月からのスタート~
特集のことば
提案
実践報告
コラム/2学期制~私はこう思う
第2特集 同僚とのトラブルを考える
今月のメッセージ
私の授業づくり (第30回)
実践の広場
案内板 集会・学習会のお知らせ
教育情報
使ってみよう!実践グッズ (第5回)
若者の広場 (第5回)
地域生活指導へのアプローチ (第10回)
読書案内
読者の声
シリーズ/各地の実践
「東日本大震災」全生研MLその後
編集室だより
編集後記

2学期の準備が遅れている

明らかに2学期の準備が遅れている。

特に、10月5,6,7日に予定されている林間学校の準備ができていない。

農業体験の種類、キャンプファイヤーの流れ、ハイキングの引率分担、食物づくりの種類エトセトラ……、なに一つ進んでいない。ようやく、各クラスの民宿、担任外職員の配置が決まった程度。

会計処理や、保護者の説明会の準備もしなければならない。

平行して、校内研究授業の準備、その他の授業や学級づくりの準備もしておかなければならない。

私自身が免許更新講習で打合せ日の調整がつかなかったことが大きい。しかたかないので、ある程度私一人で進めておかなければならない。ここ数日、大変になりそうである。

話題の「ゼロ・トレランス方式」

全国生活指導研究協議会の全国大会…、さらに全教の全国教研集会でもよく出てきた言葉が「ゼロ・トレランス」です。ゼロ・トレランスというのは、ウィキペディアによると、

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割れ窓理論に依拠して1990年代にアメリカで始まった教育方針の一つ。「zero」「tolerance(寛容)」の文字通り、不寛容を是とし細部まで罰則を定めそれに違反した場合は厳密に処分を行う方式。日本語では「不寛容」「無寛容」「非寛容」等と表現され、転じて「毅然たる対応方式」などと意訳される。
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ということです。そしてこれが、日本の全国の学校現場に広がりつつあるということ。

まずは、見える処分ができる高校現場ではあたりまえのように広がり、それが、中学校、小学校にも「強い指導」「毅然たる態度」という言葉で教師に強要してくる傾向があります。

そして、上からの「強い指導」の要請と、子どもたちとの関係を結ぶことの間にはさまれて悩む教師が、精神的に追いつめられる傾向も報告されています。

なぜそんなことまでこまかく決めるのか?
そんな罰を与えることは、子どもの人権侵害ではないのか?

そう考えられてきたことが、当たり前のように簡単に処理されていく最近の学校現場。教育基本法が改悪され、それがいよいよ学校現場に具体的な形として表れてきています。

現場の中にいてはなかなか感じられないのですが、外からそう言われてみるとそう言われてみるとそうなっている…、ということがたくさんあります。

まずは私たち現場の者が、こういった流れに対して感覚を麻痺させないこと。そして学校外からも教育現場をきちんと分析して、注意深く子どもたちや教師の人権を守ることをしていかなければならない時代に入っています。

距離をとることの気遣い

全国教研集会で関西方面の定時制高校の実践報告を聞いた。

行事の実行委員として頑張ってきたA君がある日急に学校に来なくなってしまう。生徒たちは彼が対教師暴力で停学処分になったことをうすうすは知っていたが、誰もそのことを口にしない。そのことを知らない子も、どうして彼が学校に来なくなったのかを問わない。あえて無関心に振るまう…、という場面が出てくる。

定時制高校に通う生徒の多くは、過去になんらかの傷を受けてきているという、そんな彼ら、彼女たちであるからこそ、そういった距離のとり方ができるということだった。ケースによっては自分に関心をもたれることがとてもつらい時があること、無関心でいてほしいと思うことがあることをこの生徒たちは自然にわかっているということだった。

やがて復帰したA君に対しても、休んだ原因を問いつめることもなく、やってしまったことへの批判をするわけでもなく、停学以前同様たんたんと行事の準備に取り組み、それを感動的に成功させていくのである。

子どもたちの関係を深めるということは、必ずしも、仲間に対して関心を持ち、深くかかわることだけではないことを私たちはもう一度確認する必要がある。無関心でいることの気遣いが出来る関係…、無関心でいるようで実はとても関心をもっている関係…、関心をもっているがゆえに距離をとろうとする関係…、そんな関係もあることを我々はあらためて彼らから教わるのである。

最近のお気に入り写真

このブログでは久しぶりの、"ねね"の写真です。

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ねねは、寝相が悪い方なのですが、ここまでポーズをきめているのもめずらしい。

夢の中で、何かこちらにサインをおくっているようにも見えます。

嫌われないことが最優先される若者意識

平成13年に内閣府が、大々的に全国の中・高校生に行った意識調査が、一昨日の免許更新講習で資料として出てきました。

ずいぶん古い資料を使うんだな…、と最初は思ったのですが、考えてみたら当時の中・高校生というには、今の20代です。職員室にいる若者達の意識やスタンスを考えるのに参考になるかな?と思って聞いていました。

その中で、注目したのが、
「友達の気分を悪くするようなことはしたくない」
「友達からは誰からも嫌われたくない」
ということについての肯定率が80%をこえていて、突出していたということです。

つまり、この世代の多くは、否定的な感情を表現しないまま相手に嫌な思いをさせない努力をするという、無理のある緊張感の高い対人交流を求める傾向があるのではないだろうか?ということです。(あくまでも傾向。人によって差異があるのは当然です。)

私などの世代は、そういった思いは当然あっても、自分の主張や「正義」だと考えた時はそれを主張し、場合によっては嫌われ、孤立してもしかたがない、といった意識はまだあったのです。(今もあります)そしてそれが、かっこいいとさえ思っていた傾向さえあります。

しかしそういった意識がいつの頃からかなくなり、今の若者達の意識・感覚がアタリマエの時代になっていることに、私たちはどれだけ気づいたいたのだろうか?ということです。つまり若者達は、嫌われたり孤立したりすることを覚悟で自己を主張する私たちの世代をどう見ているのか?ということです。

少なくとも"かっこいい"とは思っていないし、ひやひやしたり、面倒くさい…、と感じていたりするのかもしれません。

ちなみに、私たちより一つ上の世代、つまり「団塊の世代」と言われている人たちに対して、私たちはかなり否定的に…、場合によっては嫌悪している場合が目につきます。

思想を超えて(どんな思想をもった人でも)、仲間を必要以上に美しく語り、組織最優先の「傾向」があり、さらにはそれを、まわりに熱く語りながら、強要してくる傾向があるからです。

しかしそういった世代を超えて、一点で一致し、共同していこうとするスタンスは、私たちはまだ持ち合わせていると思っています。

免許更新講習全て終了

5日間で30時間、費用は3万円自腹、講習申請から更新手続きもすべて自己責任、講習内容と認定は大学に丸投げ。悪名高き「教員免許更新講習」が昨日ようやく終わりました。

しかし、まだ認定テストで合格したわけではないし、認定されても次はとてもとても面倒な更新手続きがあります。手続きは9月にならないとできないので、もしかしたら、平日に教室を自習にして教育委員会に行かなければならないのかも…、です。

さて、講習を実際に体験してみた結論は、民主党マニュフェスト通り、この制度を即刻廃止にするべきである!ということ。この制度に対する疑問や批判は、講師の先生たちでさえも言っていました。やる方も受ける方も疑問を持ちながらの5日間。2学期に向けてやらなければならないことがたくさんあったのですが、5日間分遅れました。どうしてくれるのでしょうか。

ただ、大学と講師の先生たちの名誉のために書いておきますが、講習の内容は興味深い内容がたくさんありました。ただ、以前にも書いたように、それは更新講習でなくても良いわけです。

私は最後の更新になるのですが、後輩たちのために、この制度の廃止を早急に実現してほしいです。教員に免許更新制が必要かという根本的な疑問については誰も答えていません。専門性でいうなら医師や建築士はどうなのか?ということ。不適切な人を外したいのであれば現行制度でも十分できるのでは?本当のねらいはなんだったんだ?!ということです。

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ヨシムネ&ねね

しおちゃんマンの飼い猫、黒猫ヨシムネと ねね

ヨシムネ
ヨシムネ ♂
2005年8月生まれ。2006年8月に動物病院からしおちゃんマン家にやってきた。

ねね
ねね ♀
2008年6月生まれ。教え子(当時小6)達が公園で保護。2008年6月よりしおちゃんマン家の家族に。2017年7月28日逝去。

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