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「オンリー自分」の子どもたち

今の子どもたちは大変だ、大変だというけれど、いったい何がどう大変なのかよくわからない…、といった声があります。

考えてみたら、40人集まって、7時間、8時間生活しているのを見ているのは学校の教師だけですから、一般の人がわからないのは無理もないわけです。

家庭での様子と、集団で生活している様子とはおそらくかなりのギャップがあると思うし……。

しかし一方で…、今の子どもたちって、どんなですか?という質問に答えるのにかなり苦労することも確か。一言ではいい表せないので、よくある事例で話します。たとえば……。

教師の机の上に子どもたちのノートを山積みにして、
「ここから自分のノートを持っていきなさい」
と言ってみたら、今の子どもたちはどうすると思いますか?(高学年でイメージしてみてください)

正解は、一斉に、われ先にと走ってきて、自分のノートを取るために他の子のノートをバラバラにして、ひどい時には机の下に落として踏んづけても平気で、自分のノートだけとって知らんぷり、というのが、残念ながら今の子どもたちの様子を端的にあらわす事例だと思います。

これはあくまでもイメージ事例ですが、今の子どもたちはあらゆる場面でこういった、「自己中心」をはるかに超えた「オンリー自分」(しおちゃんマンの造語)の価値観・視野の中にいます。

これは、自分のことだけしか考えられないとか、自分中心主義とかいう、ある意味「激しい」意味ではなく、視野の中に自分しか見えないといった、悲しい孤立感的なイメージてとらえています。つまり、他の人のことを考えないのではなく、最初から考えるための視野がないのでではないか?という疑いを持っています。

そういった子どもたちの中に友情や連帯を育てるというのは並大抵のことではないということだと思います。教師は腹をくくって指導にあたる必要があるわけです。

腰痛は奥が深い

苦しめられている腰痛。

しかし、運動再開や整骨院の治療でかなりよくなってきました。というか、もしかしたら痛さに慣れてしまったのかもしれません。

自分なりにいろいろ調べてみたのですが、この腰痛…、なかなか奥が深い。

単なる骨や筋肉の問題だけではなく、生活スタイルや食の問題、そして心のありようまで考えさせられるテーマだということがわかりました。

それらの問題をもう一度問い直せ、という警告だったのかもしせん。

今週から12月?

あーっ、今週から12月だ。

学期末の仕事の見通しが立たない。やらなければならない授業も終わらないし、通知票の所見や総合的な学習の所見、英語の評価所見を書くことを考えると、本当に憂鬱になる。

毎回毎回同じ思いをしているのに、見通しが立たないことの改善が出来ないことや、みんながみんな同じ思いをしていることを考えると、もはやこれは自分の責任ではないと開き直るしかないようだ。

教えなければならない内容は、もはや容量を超えていること。通知票に所見が必要なのか?という問題。学期末問題の一つひとつについて見直す必要があると思う。

そうしないと、教師の体(精神的な問題含む)がもたない。

管内永年勤続者感謝状贈呈式

25日金曜日に、管内永年勤続者感謝状贈呈式という式に行ってきました。\( 照 )/

40分の式でしたが30分遅刻して参加しました。遅刻の理由は6時間目の授業をやってから参加したため。\( おぃ~ )/

管理職にもならず担任として30年間やってこれたのは子どもたちのおかげ。ゆえに感謝状をもらうために教室を自習にするのは筋が通らないと思った。これは私の小さなプライド。\( こだわり )/

しかしそんなちっぽけなプライドとわがままのために多く人に迷惑をかけることは確か。みんながみんなそんなことをしていたら何も動かなくなるのはわかっているけど…。
\( 確信犯? )/

しかししかし、式は40分間。16:05から開始すれば自習にする必要はない。15:30からにしているのは役所の都合だと思う。無理矢理時数を増やして6時間目をやらせているにもかかわらず、感謝状を渡すから自習にして来てくださいというのはやはり筋が通らない。\( まっすぐ男です )/

さて、会場に着いたらすでにみんな全員感謝状をもらい終えていて(卒業式のように一人ひとり感謝状を受け取ったらしい)、来賓の最後の挨拶の場面。会場に入ろうとしたら、受付の人から「席は一番前のまん中です」と教えられる。これは気まずい。そして「今、教育長が話をしているので、それが終わってから入ってください」ということだったのでロビーでしばらく待つ。\( 少し後悔 )/

教育長の挨拶が終わって会場に入っていくと、みんなビシッと座っていて、時間がとまっているような風景と空気。そんな中を一番前のまん中の席まで歩いていく。\( 緊張 )/

やがて閉会の言葉も終わり退席しようとしたら、教育委員会に入っている友人が近寄ってきて、遅刻した私だけのために感謝状を渡したいと言いだした。それは絶対やめてほしいと言ったのだが、すでに所長さんが演台に立っているので、仕方なくいただくことに。\( ヤバイ )/

すぐに渡されて終わりだと思ったら、所長さんの横にいる人が、なんと感謝状の全文を読み出したので、これには本当にまいった。 \( 恥 )/

感謝状をサッともらって後ろを振り向くと、みんなも残ってくれていて拍手をしてくれた。市教委の偉い人や校長会長やらから、一番おいしいとこを持っていったと冷やかされる。 \( 恥2 )/

もしかしたらこのメンバーの中で、30年間一番わがままに、好き勝手な生き方をしてきたのは自分ではなかったのか。そしてそんな我がままをここにいる同世代がフォローしてきたのではなかったのか? "そんなこと…今頃わかったのか?" といった同世代のつっこみを感じながら帰宅しました。
m(_ _)m

「でも」「だけど」

教師や友だちが言うことに対して「でも」「だけど」を言うことを許さないで、子どもたちが話し合いが出来ないと悩むのはおかしいわけで…。

何も考えないで言われたことに素直に従っていればいいのであれば話し合う力は必要ないわけで…。

一問一答の授業を否定しないのであるが、もしそうなってしまうことに悩んでいる教師がいるとしたら、それはあなたがそのように学級をつくったからだと思うわけです。

非常識を実践した常識人

立川談志が亡くなりました。ずっとファンだっただけに残念です。

政治家だった時に「公務と酒とどっちが大事だ?」と聞かれて、「酒に決まってんだろ」と答えて沖縄開発庁の政務次官を解任された話はあまりにも有名。今思うと、あえて非常識な答えをしたことに意味があったのではないか?と考えてしまいます。

非常識を実践するかどうかは別として、私達も常識を一度疑ってみるということは大切なことだと考えています。そのことで、気がつかなかった真実に気がつくことがあるからです。

そういった意味で立川談志は、非常識を実践した"常識人"だったのかもしれないと思うわけです。

ご冥福をお祈りいたします。

就学時健康診断でなぜどら焼きが出たのか

22日に本校で就学時健康診断が行われました。

あいかわらず人数が多くて、150名を超えていたような。

さて、今は予算の関係?でなくなりましたが、以前は、本市の就学時健康診断の日には必ず"どら焼き"が職員に配られました。紅白饅頭だったこともあります。出どころは教育委員会でした。なぜなのかを先輩教師に聞いてみたことがあります。

理由は、そもそも就学時健康診断というのは市町村教育委員会の取り組みであって、学校の取り組みではないからだということでした。つまり、教育委員会が学校にお願いして、校舎をかりて、職員に動いてもらうので、そのお礼としてどら焼きやお饅頭が配られているということでした。

つまり、就学時健康診断は、公民館でやってもいいわけです。(現実的ではありませんが)

そう言えば、この日には必ず、市からも職員が派遣されてきて一緒に動きます。

別にどら焼きはもういりませんが、教育委員会にはそういったスタンスだけは忘れないでほしいと思っています。

iPad2が自分にとって今ひとつなワケ

iPad2が自分にとって今ひとつ使いこなせていない理由。

それは私が、"カナ入力"だからです。

ネットでこの件に関して検索してみると、けっこう同じ悩みを抱えている人が多いことがわかりました。けっして少数派ではない。

いっそのこと、ローマ字入力を覚えてしまおうか。

でも、いまさらなぁ……。

意見を言わないと進化発展がない

若い人たちはもっと改革的に教育を語るべきです。意見することをルールやマナー違反と一緒に考えていないでしょうか?問題点を浮き彫りにする批判的な意見や、前向きな意見が生まれない組織には発展がありません。

しかし今の20代は、「上」や組織に意見するべきではないと徹底的に教育されてきた世代のようです。若いときだからこそ言える、失敗もまた許されるということがあると思います。もっともっと過激に意見していいのではないでしょうか?「ああ、あんなこと言わなきゃよかった」と後悔する経験があってもいいのではないでしょうか?

何も言わない、言えない彼らは、どんなベテランになるのでしょうか?自分がベテランになったら、下の世代に、どんな理不尽な指示に対しても文句を言わずにイエスマンで動け、とでも言うつもりなのでしょうか?

ここまで書いてきて、自分自身も最近アキラメムードであることに気がつきました。そうか…、何も言わないベテランの背中を見て、若い人たちは何も言わないのかもしれません。

だったら、重い腰を上げるしかないのか……。

学期末を見通す時期

学習発表会が終わり、腰が痛いだのなんだの言っているうちに、学期末が近づいてきてしまいました。

えっ?まだ11月中旬でしょ、と言われると思いますが、成績票を「上」に提出するのは12月上旬なのです。

管理職のチェックがそんなに厳しくなかった時代では、学期末ギリギリまで授業をして、その成績をつけることができたのですが、最近では、チェックが厳しく、また、本校のように学級数が多い学校では管理職がたくさんの担任の成績をチェックしなければならないので、自動的に提出日が早くなるわけです。

チェックを厳しくするために、授業のスピードを早めなければならないのであれば、なんのためのチェックか?ということになります。

ここにも現場の矛盾が…、ということだと思います。

ケータイの授業

私のクラス(小5)で、ケータイを持っている子が、20名/38名中と、多いことがきっかけで、先日、初任者の方が教室訪問した日に、ケータイについて授業をしてみました。

(1) ショルダーバック系の携帯電話の写真を見せて、これはなんでしょうクイズ。

(2) 携帯電話からスマートフォンまでの進化を写真で紹介。

(3) 学習班を、携帯を持っている子と、持っていない子にわける。6班編成、7名,7名,6名,6名,6名,6名。

(4) ケータイがあるおかげで、便利になったこと(なるだろう)をワークシートに書いて発表。

(5) 逆にケータイのせいで、失うことをワークシートに書いて発表。
お金、家族との時間、テレビを見る時間。勉強する時間、そして「友情」などがでました。

(6) 友情という発言をとらえて、3人の仲良しグループがメール交換が元でトラブルになってしまった事例を紹介し、その事例について何がいけなかったかを話し合う。

(7) メールだから、軽い気持ちで書けてしまったり、気遣いがなくなってしまうことがあることを確認。

もう少し時間があれば、持っている子と、持っていない子の意識の違いなどにも言及できて深まったかもしれません。

初任者の方の教室訪問

昨日、まる1日、隣の市の小学校の初任者の方が1名、しおちゃんマン学級で一日過ごしました。以下のような日程を組んでみました。

[朝の会] 担任の読み聞かせと、その内容を元にしたミニ座談会。

[1校時] ゲスト先生の自己紹介と、その先生に関わるクイズを班対抗的に。

[2校時] 国語・総合。ことわざクイズ。虫食いにしてある部分に言葉を入れていく。20問で一問5点。ただし、おもしろかったり、ウマイ!とみんなや先生が評価したら、2点もらえるというおもしろさ。

[3校時] ケータイについて考える。ケータイメールで起こってしまった事例について子どもたちと一緒に考えました。

[4校時] 音楽。専科の先生の授業だったので、職員室でしおちゃんマン学級の子どもたちについて話し合いました。

[5,6校時] ふれあい発表会(学習発表会)の準備

[帰りの会] 「このクラスの中で『うらやましい』と思われている子」のベスト10を、ゲスト先生が当てる。「すべて当てるまで帰れま10(テン)」。少し苦労したけれど、最後まで見事に正解しました。

この日のテーマは、子どもたちの「事情」を知ることの大切さ。教師がそれぞれの子の事情を知っていれば、表面的な言動や、その子ができないことについて理不尽に叱ることはなくなると思うのです。そんなことがわかってもらえたらと思っています。

かくれんぼ

よし!ここにかくれよう!
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まぁ~だだよ。
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も~い~よ-!
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ヨシムネ&ねね

しおちゃんマンの飼い猫、黒猫ヨシムネと ねね

ヨシムネ
ヨシムネ ♂
2005年8月生まれ。2006年8月に動物病院からしおちゃんマン家にやってきた。

ねね
ねね ♀
2008年6月生まれ。教え子(当時小6)達が公園で保護。2008年6月よりしおちゃんマン家の家族に。2017年7月28日逝去。

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