2012/09/30
三猿の隣の親子猿
今年の修学旅行での、個人的な発見は、三猿の隣の親子猿の彫刻はすばらしい…、ということ。今まで何度も見てきたはずなのに、なぜか今年はこの彫刻がとても気になりました。

そもそもこの猿の彫刻は、左から右へ8ページの絵本「三猿の物語」になっていて、猿の一生を描きながら人の生き方を伝えているものです。気になったのは、その最初の一枚。「手をかざした母猿が子猿の将来を見ている。子猿は信頼しきって母猿の顔をのぞき込む。」という絵になっています。
すてきだなと思ったのは、子どもの表情。安心しきって母親を見ています。作者は、この親子関係(安心と信頼)を描きたかったのではないかと思いました。親子にとって大切なことは、安心と信頼だと……。
今の日本の親子関係はどうでしょうか。子どもにとって安心と信頼の関係になっているでしょうか?ここまで親子関係を追いつめているものはなんなのでしょうか?学校はその「追い込み・追い込まれ関係」を再生産してしまってはいないでしょうか?
そんなことを考えさせられた一枚でした。