2012/10/31
保護者はモンスターではない
個人面談期間中です。個人面談と言えば、和歌山の教諭が、個人面談期間中の勤務時間にツイッターで保護者をモンスターと書き込んで処分されました。この件については、「保護者をモンスターと書いていること」「勤務時間にツイッターをやっていること」「それを教育委員会なりに伝える者がいること」「注意・指導ではなく処分されたこと」など、たくさんの問題があると考えています。
その中で今回は、保護者をモンスター呼ばわりすることについてです。
上記の件が報道された時の教員の反応は、「気持ちはわかるが、あれはマズイ」でした。はい、私たち教員には気持ちがわかるのです。それだけ私たち教員は、日々保護者の要求に苦しんでいるということだと思います。「それはそうだけど、もう私たちの力では無理」「明らかにそれは理不尽」…、そんな思いで保護者のみなさんに対しているわけです。
しかしだからといって、モンスター呼ばわりするのは間違いだと思います。なぜなら、保護者のみなさんも苦しんでいると思うからです。
現在個人面談期間中ですが、教育・子育てでうまくいかないことについて、私も一緒になって頭を抱えます。理由は、私も教室でのその子への指導がなかなかうまくいかないからです。それをお互いのせいにしていたら何も進まないと思うからです。
若い時は、家庭でもっとしっかり育ててください!みたいなことを言ってきたかもしれませんが、今はとてもとてもそんなことは言えません。一緒になって、オロオロするだけです。
しかしオロオロしているだけでは前に進まないので、一緒にできることを一生懸命さがします。そしてそのために、まずは一緒に頭を抱えることが大切ではないかと思うのです。
人が人を育てるということは、そんなに簡単にできてはいけないことだと思っています。だから、うまくいかないからといって、相手をモンスターだの、ハズレだの言っていてはいけないのだと考えています。