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4年生の漢字から覚えられなくなっているようです

小学校で学ぶ教育漢字は、ご存知のように、1006字です。

内訳は、

小学1年  80字
小学2年 160字/計 240字
小学3年 200字/計 440字
小学4年 200字/計 640字
小学5年 185字/計 825字
小学6年 181字/計1006字

卒業を前に、1年生からの漢字が書けるかどうかテストをしています。

96%を合格として、できたら次の学年、というふうに取り組んでいるのですが、合格点がとれない子が増えてくるのは、4年生のテストからでした。

3年生までの漢字は、日常的に使う漢字が多いからなのか、画数が少ない漢字だからなのか、はたまた、どの子も440字程度なら覚えていられるのか……??

いずれにしても漢字は、日常的に接していたり、使っていたりしないと忘れてしまうものです。

文字が、パソコンやケータイ・スマホで読まれたり書かれたりする文化の中、もしかしたら漢字は受験や検定の中だけの文化になってしまうのでしょうか。私はそうなってほしくないと思っている一人です。

親子関係は負の情報ばかりではない

最近の親子関係は冷めているなどと言う人がいます。

また、最近の親は時間に追われて子どもを十分に保護していない(一般的にいえば愛情不足)などという人もいます。

しかし本当にそうなのでしょうか?

確かに、DVやネグレクトなど、子育てに関する事件や問題もあとを絶たないように見えます。しかしそれは、情報が多くて、負の情報もたくさん入るということ。

私たちは(特に教師は)親子の関係を、冷めていたり、保護されていなかったりといった見方で "くくる" のはやめた方がいいです。それぞれの家庭にそれぞれの幸せのあり方と、逆に、それぞれの事情があるのだということです。

さらに、今の子どもたちは、教師が見た目以上に、親のことを愛しています。心配しています。感謝しています。それは間違いないです。

私も含めて、自分の指導がうまくいかないことを親子関係のせいにしたり、親子を結果的に追いつめてしまったりしていることを、大いに反省しなければなりません。

話が上手なことと授業は別

若い人たちを見ていて、子どもたち全体の前で話をするのが上手な人が多いです。

伝えたいことを整理し、分かりやすく話していて、私もとても参考になります。(話すこと)

ところがそれが授業になるとうまくいかないことが多いです。ということは、授業というのは、話すこととは別だということですね。私は、授業というのは、話すことではなく、(応答できること)だと考えています。

授業だけではなく、授業以外の学校生活でも、教師は子どもとの応答関係がつくれないとダメなんだと思うのです。

これは、子どもとの関係づくりの問題であり、技術的には「間」のとりかた、呼吸の、問題だと思います。

そして子どもたちを知り、理解し、関係をつくるために、もっともっと子どもたちと遊んだり、おしゃべりをしていく必要があるのではないでしょうか。

そのためにも、子どもたちとの遊びやおしゃべりを私たちの仕事の中心に据えるべきだと考えています。

想定内

ふん、自民党政権になって、六日制だの、35人凍結だのは想定内。

次は、道徳評価制度あたりが出てくるのではないでしょうか?(通知票で道徳について成績をつけること)

さらには、6・3・3・4制の見直しに関わって、留年や飛び級制度の検討、義務教育内での複線化等々が出てくるかもしれません。明治時代の学制の時になにをしたのかを調べれば、自民党がやろうとすることなんかはすぐにわかります。

そしてそれらを徹底させるために、教員評価による給与格差の徹底。(言うことをきかせるために)

さらには、世論の支持を得るために、学力低下宣伝と教師の質についての批判をマスコミを使ってどんどん進めるでしょう。

さっそく、早期退職問題を教師の質の問題にすり替えて宣伝し始めましたね。今後、こういった教師批判に関わる報道がどんどん出てくると思います。

日頃の授業がうまくいかないという悩み

若い人たちの悩みは、日頃の授業がなかなかうまくいかないということ。

文科省発行の指導書を一生懸命読んで、夜遅くまで細かな指導の計画をたてて授業ののぞむのですが、結局は教師の一方通行で終わり、これでは子どもたちがわかってないなあ…、と感じてもどうしたらいいのかわからない。

それでも、子どもたちとの関係がうまくいっている時はなんとか子どもたちがフォローしてくれたりするのですが、それもうまくいっていない時は教室にいることが苦痛であると……。

それで、もっと授業について学習しなければならないと、研究校などに異動したいという思いを持つのですが、どうしてもそういった学校は、見栄え、成果重視なので、自分の思い描く、子どもたちが笑顔で生き生きと活動する授業にならないことの方が多い……。


ましてや、最近の異常な忙しさの現場では、授業について考え、準備をする時間さえないという、教師でない人が聞いたら、わけのわからない矛盾を抱えています。

さてさてどうしたらいいのでしょうか?

一つ目は、授業について何を準備するのかという問題。それは、実は子どもたちとの応答関係無しでは見つけられないのです。つまり、子どもたちの目や考え方がどのように向いているのかということがわからなければ準備はできないということです。子ども不在の準備が空回りするのはあたりまえかもしれませんね。

二つ目は、授業に遊び心をもったしかけをいれること。このことについては、いつかまとめて書いてみたいと思います。

三つ目は、授業の形態と教師の話し方を重視し、大切にしてみることです。

この三つを自分なりに解釈して利用してみてください。教材解釈にこだわりすぎると、支配的な授業になってしまう危険があります。(教材解釈は大切です)

応答関係(つっこみ)・しかけ(あそびごころ)・授業システム(システム)。


です。



リクエストは星の話

クラスの子どもたち(6年生)が好きな、岡田淳さんの本をまた1冊読み聞かせを終えました。『リクエストは星の話』です。

ちょっと風変わりで、ちょっとさびしくて、読み聞かせにはどうかな?と思ったのですが、最後まで読み切ることができました。

その中で旅をしているドーフィーという鳥が出てきます。その鳥が、人間には三種類あることを知ったといいます。「ドーフィーを無視するやつ。ドーフィーをつかまえようとするやつ。ドーフィーと話ができるやつ」。

本の解説の斉藤次郎さんが書いているように、ドーフィーが子どもたちの代表であるとしたら、子どもたちも大人のことを一目でどんな人間か見抜くのだということです。

大人に対してはもちろん、教師についてもそうですね。その教師がどんな教師なのかすぐに見抜く。そしてそれに合わせようとする子、合わせようとしてもできない子、そもそも合わせようなどとは考えない子…。子どもは教師に受け入れられようと必死になる時期があるのではないでしょうか。さて、これでいいのか?

私は、教師もまた子どもたちに受け入れられるためにはどうしたらいいのかにもっと心をくだくべきだと考えています。それは、どっかの成人式の首長さんみたいにAKBの歌を歌って若者に無理に合わせたり、迎合するということではありません。教師として子どもたちに受け入れられるということです。

子どもたちが教師を教師として受け入れる、教師とは?、受け入れるとは?、難しいですが、大切な問題です。

子どもに説明しづらいニュースが多い

本市の小学校高学年全クラスには、4紙(朝日、毎日、讀賣、産経)の新聞が配布されます。これはたぶんすごいこと。市内の高学年全クラスですから。

で、かなり利用させてもらってます。読み比べ聞かせするだけでも、とても大切な学びになります。

しかし最近のニュースは子どもたちに説明するのに事情が複雑すぎます。新聞を読んだだけではなかなか理解できない……。

アルジェリアの事件を子どもたちに説明するのには、あまりにも事情が複雑すぎます。新聞を読んだだけでは私にもなかなか理解できません。なぜテロが起こるのか、なぜ日本企業がねらわれるのか。子どもの目線で説明する力が欲しいと思いました。

一方、桜宮高校のことは子どもにも説明できます。入試、中止になってないじゃん!と、きっと子どもたちは言うでしょう。

子どもたちのまっすぐな目はごまかせません。子どもたちの目を大人の論理で押さえ込もうとすればするほど、かっこ悪い結果になるということかせ今回のことでよくわかりました。

自動払込システムご利用のお薦め

ごめんなさい。再び、全国生活指導研究協議会からのお知らせです。

新年度から、会費と機関誌購読では "自動払込システム" のご利用をお薦めします。

このシステムを利用すれば、会費も機関誌購読も、毎年新たな手続きをする必要がありません。自動的に毎年引き落とされます。

●新年度から自動払込システムを利用する方法

(1) 郵便局で、<ゆうちょ銀行>の通帳口座を作成します。(すでにある人はその口座を利用)

(2) 「自動払込利用申込書』で契約手続きをします。(このとき、ゆうちょ口産番号と届出印とが必要です。)

(3) この用紙は3枚複写(1枚は本人控え)で、郵便局にあります。

・「払込先」の「加入者名」⇒全国生活指導研究協議会

・口座番号⇒00130−7−318939

・払込開始月⇒平成25年1月から

・払込日⇒毎月10日、再払込日⇒25日

・払込金の種別⇒30に○をしてください。

・申し込みパターンは次の3つです。備考欄に必ず、ABCと金額、内容を明記してください。

A 会費と機関誌代(6冊) 6500円
B 機関誌代のみ 3500円
C 会費のみ 3000円

・年間1回の引き落としにかかる手数料が、25円(本人負担)です。

○いじめブックレットをご希望の方は、郵便局に行って、別に「払取扱票」を提出してください。

※今年度定期購読されている方には、2・3月号に同封しました。

○口座番号
00130−7−318939

○加入者名
全国生活指導研究協議会

○金額⇒600円

人間としての教師

私のような、どこにでもいるような平凡な教師の声など、どこにも届いていないと思っていました。たとえ届いていても、だれも相手にしてくれていないと思っていました。

先日のことです。

直接声をいただいたわけではありませんが、何年間もこのブログを読んでくれている人がいると言う話を聞きました。すごくうれしかったです。

教師受難の時代と言われて久しいです。しかし、新政権の取り組みで、それ以上の苦難が我々教師を襲うでしょう。もしかしたら、それは教師にとって、「受難」を超えて、地獄のような時代になるのかもしれません。

しかし、私たちの目が子どもたちを見ている限り…、子どもたちからの「見え方」、子どもたちが抱えている「事情」を大切にするスタンスが私たちにある限り、私たちはその子どもたちからパワーをもらって、"立派なダメ教師" として生き続けていくでしょう。

私たちは公務員である前に教師です。そして教師である前に一人の人間です。私たち "人間としての教師" は、子どもたちの期待に応えるのであって、国の政策の期待に応えるために子どもたちを押さえつけるものではありません。

子どもたちを押さえつけるパワーは、子どもたちからはもらえないのです。

「生活指導」誌、定期購読のお願い

全国生活指導研究協議会の機関誌「生活指導」誌定期購読のお願いです。

機関誌購読切り替えの時期になりました。また、新年度から機関誌「生活指導」の定期購読をよろしくお願いいたします。できれば、1月末までに手続きをお願いします。

◇2012年度バックナンバー
『4月 子どもと出会う』(4・5月号)
『子どもの声がきこえていますか?』(6・7月号)
『子どもたちに夢見る権利を』(8・9月号)
『問い合い、学び合う集団を育てる』(10・11月号)
『発達障害の子どもと生きるクラス』(12・1月号)
『いじめを子どもとのりこえる』(2・3月号)
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【定期購読の方法】
1.自動払込システムをご利用している方
○何もしなくても新年度からも機関誌が届きます。

2.今年も(今年から)申し込む方
○郵便局に行って、「払取扱票」を提出します。
※今年度定期購読されている方には、2・3月号に同封しました。
○口座番号
00130−7−318939
○加入者名
全国生活指導研究協議会
○いずれかの金額を記入してください。
機関誌のみ購読⇒3500円
機関誌&いじめブックレット⇒4100円
機関誌、いじめブックレット&新年度会費⇒7100円

表紙は絵本作家大賞受賞の長尾琢磨さん

授業あそび表紙_長尾

集団づくり研のメンバーによる書籍、スマホ時代シリーズ第2弾!

『教室に笑顔を/スマホ時代の授業あそび』の予約販売を行っています。

指導要領や学力向上だけに縛られている授業を逆に遊んでしまおう!

あそび心が詰まった「授業あそび」を65本収録!

表紙は売り出し中の絵本作家、長尾琢磨さんに創ってもらいました。

昨年刊行の「スマホ時代の学級づくり」と合わせてご購入下さい。

●予約、問い合わせ先
学事出版出版部 二井 豪
〒101-0021 千代田区外神田2-2-3 京須ビル2F
03-3255-5472
futai@gakuji.co.jp


●タイトル 『教室に笑顔を/スマホ時代の授業あそび』

●塩崎 義明(編著)

●執筆メンバー
塩崎義明、坂田和子、飯塚真也、高橋英児、三上拓郎、佐藤晋也、井上紘幸、藤井啓之、尾田和良

●表紙絵
今年度、絵本大賞受賞者 ⇒ 長尾琢磨さんにお願いしました。

●定価 1,500円(+消費税)

●仕様 A5判・128ページ(本文2色刷)

●刊行日 1月30日(予定)

カウントダウンカレンダーは?

どうして卒業までのカウントダウンを知らせる日めくりカレンダーをつくらないのか?と尋ねる子がいたので、そういうの好きじゃないから…、と答えました。

好き嫌いではなくて、1日1日を大切に過ごしていこうという指導のためにつくることはもちろん理解していますが…、やっぱり好きじゃない。

理由は、何か追い立てられるような気がすることと、お別れを楽しみにされているような気がすること。

でも……、

卒業式に向けて合唱の練習が続いていますが、いまひとつ子どもたちの気持ちがのっていないことがわかります。きっと実感がわかないのだと思います。小中音楽会の時のような必死さが伝わってきません。歌っておけばいいといった感じ……。

また、朝の健康観察を利用して、卒業証書をもらう時の返事の練習もしていますが、あの声では全然ダメ。一番前の列にも届かない声もあります。これもきっと実感がわかないのでしょう。

しかしもうあと41日。実感がわかないではすまされない、というのが現実で、イライラしているのは教師たちだけ、ということになります。

この気持ちのすれちがいがなくなるのは、2月になってからかなあ…。子どもたちもようやくあわてだすのは、きっとそのころ。だから、「そのころ」のためにも、今は教師がイライラしていた方がいいのかもしれないですね。

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ヨシムネ&ねね

しおちゃんマンの飼い猫、黒猫ヨシムネと ねね

ヨシムネ
ヨシムネ ♂
2005年8月生まれ。2006年8月に動物病院からしおちゃんマン家にやってきた。

ねね
ねね ♀
2008年6月生まれ。教え子(当時小6)達が公園で保護。2008年6月よりしおちゃんマン家の家族に。2017年7月28日逝去。

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