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教師が自らを追いつめる学校

どこかの学級や学年がうまくいかなくなって、担任が休んでしまったり、病気になってしまったりする学校があります。それが毎年続く学校もあるようです。毎年誰かがそうなってしまうのだから、教師個々の問題ではなく、学校体制や、職員室内の人間関係の問題だと思うのですが、その原因はなかなか見えにくいのです。そこで、そういった学校になってしまう原因を思いつくままに整理してみました。

●学級崩壊が起きたり教師が体調を崩したりする学校とは。

(1) 子どもの権利よりも「しつけ」を前面に出している学校。子どもたちや保護者の声をきくことなく、子どもには教師の言うことをきくこと…、そして保護者には一方的に学校に協力することを強く要請する学校。

(2) それがうまくいかない時には、子ども批判、保護者批判を繰り返す学校。

(3) また、そういった「しつけ」ができない(しようとしない)同僚に対して批判的な目で見る学校。教師個々は、そんな目で見られないように、「ちゃんとやってますポーズ」をとり続けなければならない学校。また、自分が批判されないように、批判対象を探し出し始める学校。まさに、いじめの構造。

(4) 一見きちんとしていても、子どもたちや保護者との信頼関係ができていないので、何かのきっかけで子どもたちが荒れだす。また、そういったきっかけがなくても、子どもたちのかげでのいたずら・いじめが繰り返される。しかし、担任はそれが見えていなかったり、見えていてもそれを報告すると自分が批判されるので、一人で抱え込み、やがて体調を崩していく。

さて…、こういった学校になってしまうのは、必ずそれを推進する人がいるはずです。おそらく、それが(しつけ優先主義) "良かれ" として推進しているのだと思うので、そういった指導に対してきっちりと理論的に批判していかなければならないと思っています。

※しつけを否定しているのではありません。むしろ大切なことです。しかし、それを優先しようとしたり、それが全てである、と考えたりしていることを批判しています。

最近では、日本型ゼロトレランスが推進されようとしています。ゼロトレランスが推進されると必ず上記のような学校が増えるでしょう。そんな学校で一番つらい立場になるのは、子どもたちであることを忘れないでほしいです。

朝は子どもたちといろいろ話をしてみよう

日本の高学年の教室の朝は、子どもたちのほとんどがボーッとしているのではないでしょうか?中には、机の上に突っ伏している子もいるかもしれません。調子が出てくるのは、9:30頃からでしょうか?11::00だい、12:00だいに寝る子が多いです。また、9時、10時まで塾や習い事をしている子もいます。そんな中で、1時間目を主要教科にしないという工夫をしている担任もいることを聞いたことがあります。

そういった意味で、朝のトークは大切だなと…。しおちゃんマンこだわりの読み聞かせの後、教師と子どもたち…、そして子どもたち同士で。いろいろなことを話をすることをここ数年意図的に続けています。新聞記事をとりあげたり、子どもたちの生活について話し合ったり…。

朝の歌を積極的に歌っている教室もあるのですが、高学年は、当然この時間は声を出してくれないので、伴奏だけがむなしく流れる朝の歌は、しおちゃんマン的にはなかなかやる気にならないのです。しかし今後はやっていかなければならない取り組みの一つだと思ってはいます。

新しい学校で学習参観

土曜日、新しい学校での初めての学習参観でした。

本校は、2,3校時の2時間公開します。

2時間目は、保護者参加型「班対抗雑学クイズ大会」でした。多くの保護者のみなさんが積極的に参加してくれて、大いに盛り上がりました。

縄文・弥生時代の平均寿命、それぞれのゆるキャラはどこの都道府県にいるゆるキャラなのか、読めなくてもいい漢字クイズ(難解漢字)等々、クイズ形式にしながら、自然に学びの世界に入れるように工夫してみました。

3時間目は、しおちゃんマンオリジナル、ご存知、サザエさんの授業。

子どもたちの意見がわかれる中、一人ひとりが違った意見を持っていいこと、その意見を堂々と発信してほしいこと、そしてちがいから学び合おうということ、そんなメッセージを子どもたちに伝えたつもりです。

終わってから、ぐったりと疲れました。私なりに緊張していたのかもしれません。協力していただいた保護者のみなさんや、一生懸命学習にのぞんだ子どもたちに感謝と拍手です。

いたずら心が大切

\( 起 )/
どうしてそんなにたくさんのアイデア授業が思い浮かぶんですか?と質問されるのですが、そんなにたくさん浮かんでいるかなあ??と思いつつ。

\( 承 )/
もし、私に他の先生方以上のものがあるとしたら、それは「いたずら心」だと思います。(自分ではたいしたことはないと思っているのですが……)

子どもたちを驚かせてやろうとか、ここは真面目にやるところではない。「ふざけたら」おもしろくなるとか、そんなことばっかり考えているからだと思います。

\( 転 )/
逆に言えば、私以外の人が、そういった "いたずら心" が足りないのではないかと……。遊び心のある授業はよくあるのですが、いたずら心のあるものはあまりみかけないので。

\( 結 )/
試しに…、遊び心の上をいく "いたずら心" で、子どもたちと接してみてください。子どもたちとの関係で、新しい発見があるかもしれません。

教育委員会学校訪問の授業

昨年度、前任校の6年生で、教育委員会の学校訪問に当たってしまい、国語の授業を展開しました。

※教育委員会の指導主事が、職員1人ひとりにはりついて、授業について指導する学校訪問です。

今の学校に異動したら、新しい学校でも学校訪問授業にあたってしまいました。しかも、ゴールデンウィーク明けに指導案を完成しなければならない。しかもしかも、慣れない社会科の歴史の授業。

学校訪問は5月の下旬。社会科の進度をはかってみると、平安時代の貴族の文化、日本文化あたり。これまた難しいというか、公開授業にするにはなかなかむずかしい場所です。

少しずつ教材研究を始めましたが、指導案にしていくためにはまだまだゴールは遠い感じです。

ゴールデンウィークくらい。ゆっくりしたかったのですが、それもかなわないようです。

今はまだガチャガチャしてて良い

私は「最初が肝心」「最初にビシッとしめておかないとあとから指導が入らなくなる」といった考え方とはまったく反対な考え方をしています。

いや、「最初が肝心」ということについては賛成です。しかし、その「最初」は、びしっとしめることではないでしょ、ということです。

今は、子どもたちを知ることです。今後、子どもたちに共感しながら指導していくためには、今、子どもたちを知り、お互いに信頼関係を築いておかなければならないのです。そうすれば、後半は、小さな指示で、子どもたちは言うことをきいてくれるようになります。

ゆえに、今はまだ教室はがちゃがちゃしていてもよいということ。しおちゃんマンのクラスはだめだなあ…、とか、子どもになめられているんじゃないの?という批判はまったく気にしません。今は今で、そうなっている理由があるからです。

焦らないことです。まわりの目や声にまどわされず、ぜひ子どもたちにこそ目を向けてください。子どもたちに目を向けず、一方的に取り締まるのだけはやめましょう。そんなことをしていると、いずれしっぺ返しが来ます。

私たちは、子どもたちを取り締まるために仕事をしているのではないということです。

授業あそび:たとえばこんな漢字練習

(1) 学習班は4〜5名。

(2) 漢字の問題を5問だす。

(3) 誰が何番の漢字を書くのかを分担。一人一問答えれば良い。

(4) 事前に、問題を出す範囲を教えておくが、問題は教えない。この段階で班学習。

(5) 全員正解班が合格。

(6) どうしても苦手な子がいる場合は、5問のうち、1〜2問を公開問題にしておく。

トラブルを受け入れる力

\( 起 )/
最近の若い人たちを見ていて感心するのは、人間関係トラブル回避能力です。

\( 承 )/
見ていて、「これはトラブルになるな…」と思える場面になっても、巧みなバランス感覚で、見事にトラブルを回避していきます。

\( 転 )/
しかしこれはある意味、問題を先延ばしにしてしまったり、内容が深まらなかったり、強い力に押し切られてしまう危険性があります。時にはトラブルを受け入れ、それを乗りこえていくことも必要なはずなのです。

\( 結 )/
これは子どもたちにも言えることで、失敗や間違いを回避するのではなく、それを受け入れて乗りこえていく力を育てる必要があります。「トラブル回避能力」ではなく、「トラブル受け入れ&共同解決能力」を育てていく必要があると思うのです。

子どもを「知る」ということ

新しい学校の六年生に、まずは受け入れてもらおうと、この2週間頑張ってきました。まだ70%くらいかな?でも日に日に教室に笑顔が広がっていく実感があります。

子どもたちに受け入れてもらおうとする過程で、子どもたち一人ひとりのことを「知る」ことができます。

子どもを「知る」とは、ああいう子、こういう子というふうに知ることだけではありません。「事情」を知るのです。どうしてこんな表情をしているんだろう?どうしてこんなに元気がいいんだろう?どうして声が小さいんだろう?どうして……??そういった「どうして?」を知ることなのだと思っています。

子どもたちの「事情」は、直接子どもに聞くこともあるし、「たぶん〜」で考えることもあります。こういった子ども理解をしていかないと、子どもに共感した指導が出来なくなります。

子どもたちは失敗が多いものです。失敗しながら成長していくものだと思っています。その失敗を共感的に受け止め、次へのステップにつなげていくためには、子どもを「知る」ことが大切になってくるのだと思います。

久しぶりの整骨院

金曜日の夜、久しぶりに整骨院に行って、首、肩、腰、足をマッサージしてもらいました。

座骨神経痛で、一時は車椅子にお世話になった時期もありましたが、最近では痛みもやわらぎ、子どもたちとおいかけっこができるまでに回復しているので、忙しさもあって一ヶ月以上通っていませんでした。

目標は、マラソン大会に復帰することなのですが、体重も増えてしまい、半分あきらめています。

さて、久しぶりにマッサージをしてもらい、夜はぐっすりと眠ることができました。逆に言うと、ここのところ眠りが浅かったのは、体がカチカチになっていたからだということかもしれません。

今週は、学力テストやクラブの決定、土曜日は学習参観等々、忙しい日々が続きます。

心と体のマッサージが必要なようです。

家庭訪問

新しい学校で家庭訪問の予定を作っています。はい、土地勘がないので無理です。(笑)

ただ、本校の学区は、マンション群ごとに別れているので、前任校のように遠くまで出かけていくことはありません。でも、同じマンションにしても、効率よく回るためにはどうしたらいいのかは、初めての私にはわかりません。そこで、子どもたちに聞いてみることにしました・すると子どもたちは、喜んで、スラスラと教えてくれました。感謝です!!

そもそも家庭訪問って、いつから始まったのでしょう。調べてみると、今のような方法が全国的に広がったのは、昭和30年代のようです。それまでは、家庭訪問はありましたが、日程を組んで訪問することはなかったようです。年間を通して、必要な時には必ず訪問する、必ず1回以上は訪問する、という地域が多かったようです。

最近は逆に、家庭訪問はやらない地域も出てきているようです。門の前まで行って、どこに住んでいるのか確認して終わり、という学校もあります。学区が完全に自由化されている学校は、当然それに合わせて取り組まなければなりません。統廃合で遠距離通学するようになってしまった家庭がある学校はどうしているのかな?

教師が家庭まで出向いて話をすることの、そもそもの意味が問われています。教師が保護者のみなさんと話をするのはとても大切なことだと思っています。しかし、お互いに迷惑(言いすぎかな?)な思いを持ちながら話をするのはとてもつらいです。訪問させていただくからには、身のあるお話が出来ればいいなぁと思っています。

キンボール

ニュースポーツで、「キンボール」を大学でやっていたという講師の職員と同じ学年になりました。

小学生でもできそうなスポーツだったので、さっそくボールを購入してもらいました。

ただ、今ひとつ、ルールがわからない……。ネットで紹介されているルールを読んでみても、よくわからない。

とりあえず、ボールが届いたら、やってみるしかないようです。

▼一般社団法人日本キンボールスポーツ連盟公式ホームページ
http://www.newsports-21.com/kin-ball/

学校・教師はどれだけえらいの?

教育を受けるのは国民の権利であるはずです。さすがの安倍さんもその部分の憲法改正は考えていないでしょう。(もしかしたら考えているかも…)

にもかかわらず、学校や教師が、"オレ達が教育を受けさせてやる" みたいな、スタンスで立っていないか?ということです。たとえば……、学校に来られない、いわゆる不登校の子ども・保護者に対して、何か悪いことをしているようにお説教をしている管理職や教師がいまだにいるのではないでしょうか。

教師は一緒になって悩むべきです。一緒になって悩めるように受け入れてもらうことに心をくだくべきです。教育・子育ての問題は、今の日本社会が生み出したものであり、精神論や教育技術論ではなかなか解決できないのです。

子どもたちや保護者と一緒になって頭を抱えることのできる…、それが許される教師になりたいと思っています。

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小学校で37年間学級担任として勤務/現在大学で教師を目指す学生に指導。/最新著書『教師と子どものための働き方改革』(学事出版)//iPhone12 Pro/Surface Laptop3/黒猫大好き/手相は両手とも「ますかけ」。

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ヨシムネ&ねね

しおちゃんマンの飼い猫、黒猫ヨシムネと ねね

ヨシムネ
ヨシムネ ♂
2005年8月生まれ。2006年8月に動物病院からしおちゃんマン家にやってきた。

ねね
ねね ♀
2008年6月生まれ。教え子(当時小6)達が公園で保護。2008年6月よりしおちゃんマン家の家族に。2017年7月28日逝去。

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