クラス(6年生)の2人の男の子が、道ばたでカメを拾ってきました。放課後そのカメを持ってきて、"教室で飼っていいか?" と聞くので、"いいよ"、と答えました。
ちょっと大きめな水槽をさがしてきて、石を入れて、エサをやって……。翌日クラスの子どもたちに紹介したのですが、何人かの子から「逃がすべきだ」「かわいそうだ」という声があがりました。

(写真はまだ小さな水槽に入っている時)
安易にOKを出してしまったことを反省しつつ、"今更逃がすわけにはいかないだろ…"、と言ったのですが、なかなか聞き入れてくれません。
そこで、かめに詳しいとなりのクラスの講師の先生に来てもらって、どうしたらいいのかの意見を述べてもらいました。その先生曰く、
「確かに自然に返すのは理想ですが、何も学ばないで捨てると生態系が変わることもあるし、何よりも無責任であると思ういます。このカメにとって一番いいのは元の飼い主に戻ることかもしれません、しかし、今の環境もカメにとっては悪いとは思えません。」
ということでした。
そこで、とりあえず飼い主が見つかるまで教室で飼うことにしました。そして、飼い主を見つけるために駅前や拾った場所の近くにポスターを貼ろうという子も何人か出てきました。
するとカメを拾った2日後、なんと飼い主さんから学校に電話がきたのです。すぐに引き取りたいと言ってきたのですが、月曜日に子どもたちとお別れをしてからにしてほしいとお願いしました。
そして月曜日、カメは無事飼い主さんのところに帰っていきました。