ネットサークル:集団づくり研は、SNSやメーリングリストを利用して地域を超えた全生研の仲間が集まり、日常的に研究活動、出版活動を進めているサークルです。
サイトは、下記になります。
http://shiozaki.info/G/ FaceBookページは、下記です。
https://www.facebook.com/shudanken また、出版では、これまでに「スマホ時代の学級づくり」「スマホ時代の授業あそび」の2冊を発行しています。
そのネットサークル:集団づくり研で、2014年10月18日(土)に、学習会を開きました。
会場の関係で参加定員を20名にし、ネットで参加者を募集しました。全生研の会員でない方も含めて定員ちょうどの20名の参加がありました。
テーマを、『学級集団づくり新たな時代』とし、全生研常任委員の若手3人の方に参加してもらい、このテーマでシンポジウムを開きました。以下、その内容について報告いたします。
まず塩崎の方から、最近の若手の実践は、班−班長会−総会といった組織に依拠しない自治の指導のイメージを持っているのではないか……、そのイメージとは具体的にどのような実践なのか、といった、ある意味「いじわる」な問いを投げかけてみました。
バネラーからは、子どもが抱える背景の重さや、トラブルの問題が重すぎて、班はあるけれど、子どもの問題をそういった組織に依拠したとたん、子どものリアルな声が消えてしまうような気がする、子どもたちの中で起こる突発的な出来事を問い直すことに実践的にひかれることなどが語られました。
だとしたら、班はいらないのではないか?と問うと、3人とも、班は必要で活用しているとのこと。どのように活用しているのかと言うと、
・子どもたち同士の「かかわり」の保障。そこで起こる出来事についての、行動についての指導の場。
・居場所やベースキャンプ、シェルターとして。
・学習の保障として。
ちなみにここで語られた班とは、全員参加組織のこと。人数が違っていても、男子だけ、女子だけの組織でも、全員参加であれば「班」として語ってもらいました。この班のつくり方については、人数や班の数にはこだわらないことは、若手では普通に行われているようです。
そういった班づくりでは、公的リーダーはどのようにして生まれるのか?という参加者からの質問に対して、答え始めた時に時間になってしまいました。リーダーについては、次の機会に学んでいきたいと思います。
ちなみに塩崎は、
【聴き取る→応答する→ひらく→つながる→結ぶ→広げる】
といった自治のイメージを最近持っています。
子どもの声を聴き取り、それに応答する中で、協同して取り組むべき世界や課題が現れ、その課題に対して協力して取り組むという形でつながりが生まれ、そのつながりの中で互いの関係が結びあわされていく、というイメージです。協同して取り組む、という時に、全員参加組織や自主的グループの活動があるといった感じです。ただし、目的に応じてその編成方法の自由や、参加・不参加の自由は保障されると思っています。
今あらためて「スマホ時代の学級づくり」に書いた年間計画表に注目したいです。
http://shiozaki.info/sheet/102nenkan.html この計画表をもっと豊かにしていく作業を進めてみようと考えています。