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ブラジルの国旗

ブラジルと言えば、サンバとサッカーだ、なんていう「ブラジル理解」は、きっと、「日本と言えば、相撲と富士山」…なんていう日本理解のレベルなんだろうと思う。

そういった意味で、オリンピック次回開催国ブラジルについて、自分は何も知らないに等しいことに気付くのです。今回の本校フェスティバルで、たまたまサンバに取り組み、掲示したブラジルの国旗を見ていて、『これを機会にブラジルについて調べてみよう』と思いたちました。なにしろ、恥ずかしながら、ブラジル国旗の真ん中の球体は、つい最近まで『地球』だとばかり思っていた、しおちゃんマンなのですから……。

それではまずは、国旗から調べてみましょう。

img61092589[1]

はい、ブラジル国旗の真ん中の球体は、地球ではなく『天球』です。しかし、天球を外側から見たイメージなので、星座の形は実際と左右が反転しているそうです。

ここには星が27個描かれています。それは、はそれぞれブラジル連邦共和国を構成する26州と1連邦直轄区を表しています。


星を星座で見ると、次の9つです。

1.こいぬ座のプロキオン
2.おおいぬ座。大きく描かれているのはシリウス
3.りゅうこつ座のカノープス
4.おとめ座のスピカ
5.うみへび座
6.南十字星
7.はちぶんぎ座σ星
8.みなみのさんかく座
9.さそり座。大きく描かれているのはアンタレス

600px-Brazil_flag_stars_svg.jpg

ちなみにこの空は、共和政が樹立された日である(1889年11月15日)の朝(8時30分)のリオデジャネイロの空だそうです。

真ん中の白い帯は、黄道で、そこに書かれているのは、ポルトガル語で、
『秩序と進歩』
(ちつじょ と しんぽ)


まわりの緑色と黄色は、最初は、それぞれブラジル皇帝であるペドロ1世のブラガンサ家とその皇妃マリア・レオポルディナのハプスブルク家を象徴していました。

しかし現在では、非公式ながら緑色は森林を、黄色は金と鉱物資源を象徴していると解釈されることが多いようです。

調べてみると、へ〜っと思うことがたくさんありますね。

新刊「学校珍百景2」の原稿

「学校珍百景2」の『はじめに』の文章で、超悩む。

なにしろ、第一弾「学校珍百景」のAMAZONレビューでは『ヘドが出る』といった書評を書かれたシリーズ。教育書でここまで書かれる例は少ない。ある意味、自慢。www

その第二弾の『はじめに』なので、けっこう悩む。

最近の学校での「珍百景」は笑えない笑い話が多すぎる。そういった意味で、第二弾はかなりメッセージ性の強いものになっている。

最近の学校珍百景の特徴は、なんでもかんでもトップダウンで足並みをそろえようとして変なことになっていること。

それは、子どもを同じようにしようとする試みと、教師の教育方法を一致させようとする動きの二つあり。

さらには、学テに代表される、上からのむなしい競争が生み出す珍百景。学力テストについては、緊急提言として、特別に章立てをしてみた。

結局は、そういった上からの管理支配が、たくさんのハラスメントを生んでいることも書いてあります。

来春発行予定です。

埼玉講座(12/6)の資料づくり終了!

今回のテーマは、覚醒と共闘。

目を覚まして共に闘おう!という物騒なテーマです。www

ただ、話はかなり実践的で学級集団づくり的。その背景にある見えない権力の圧力といかにして折り合いをつけながら実践していくのか、という問題。もっと言えば、学級に起こってくる問題は、かなり政治的であるということでもあります。

私の場合、アイデア授業とその方法を紹介して、参加者と一緒に笑顔で写真に写るようなカリスマ名人ではないので(ほぼ全国を回りましたがそんな経験をしたことがない www)、なぜそのような実践になったのか、教育学的根拠は何か、そしてその実践が子どもたちをどのように変え、学校づくりにどのように結びついたのか…、そういったことをより説得力のある話にしなければならないので、資料づくりからかなり肩が凝ります。

私のような立場や位置…、つまり、なんの因果か、全国を飛び回って実践を話すことが求められる教師は、おそらく口達者なのだと思うわけです。はい、単なる口達者にすぎないのです。そこを勘違いしてはならない……。勘違い…、つまり自分はすごい教師だと勘違いしている人がなんと多いことか……。

※ちなみに、本を出すような先生は、単なる筆達者にすぎません。口達者、筆達者=すごい教師、優れた教師 ではないと思います。

口達者な皆さん。そして筆達者なみなさん。苦悩を語りましょう。そして私たちを苦しめている「力」(権力)について語りましょう。そして自分はその「力」(権力)とどう闘っているのか、逆に闘わずにどう折り合いをつけているのかを語って下さい。

それがないと、参加者のほとんどは、「自分にはできない(自分の学校ではできない)」と考え、やってみようと思う人がいたとしても一度やっても、続かないのです。

できる教師になりたくありませんか?

できる教師は、仕事が早い。

できる教師は、掲示物が充実していて教室がきれい。

できる教師は、授業がうまい。

できる教師は、子どもたちから人気がある。

できる教師の学級は、落ち着いている。

できる教師の学級の子どもたちは仲が良くて優しい。

でも…、

できる教師になろうとして、子どもたちの真の願いを見落とした。

できる教師になろうとして、子どもたちの異議申し立てを退けた。

そして、できる教師になれないのを、子どもたちのせいにした。

子どもの所作の「なぜ?」を問い直す

もうかなり前になりますが、千葉県のある学校で、子どもを名前で呼ばずに背番号で呼んでいて話題になった学校(地域)がありました。同じ時期、チャイムが鳴ったら、その場でキオツケ!をして静止する、といった学校もありました。今でもやっているのでしょうか?

しかし、そこまではなくても、教師の話を聞かせる時に、手をイスの後ろに組ませる教師や、それを指示する管理職の話を最近聞きました。まだあるんだ…、こんな学校が…、いやまたこの時期、増えてきているのではないかという心配もあります。

掃除の黙動(口をきかずにやる)や、給食の時に話をしてはならない、といったことは、普通に行われているのではないでしょうか?。(自分はやっていません)

全校集会・朝会に体育館に移動するとき、音楽室や図書室への移動教室の時、子どもたちを背の順に並ばせて移動することは私もやっています……。どうしてならばせて移動するの?背の順の意味は?と、やっていない教師から尋ねられて、そういえば「なぜ?」を考えていなかったことに気付きました。

学校という所には、もともと子どもを管理する発想や文化があります。それに加えて、子どもは管理して統率し、上の指示に従う子どもを育てるようにという要請がこのところ強い……。要請だけでなく、法制化したりするので始末が悪い……。

こういう時代だからこそ、もう一度、子どもに "やらせている" 所作の「なぜ?」を問い直す必要があるのではないでしょうか。

サンバのリズムで

今週の土曜日は、T小フェスティバルです。

低学年は、生活科の学習発表を学級ごとに発表します。(全児童数804名、学級数は27学級、教職員数は58名)

しおちゃんマンクラスは、手作りリズム楽器と、風で動く車を作ったので、お客さんにその二つの作り方を教えてあげたり、一緒に遊んだりします。

リズム楽器はペットボトルを使って、マラカスやギロを作ります。しかし、ただ作り方を教えてプレゼントをするのではおもしろくない……。やっぱり一緒に演奏してみたいということで、クラス内に、 "サンバリズム隊" を作りました。

アゴゴ、太鼓などのリズム楽器を音楽室から借りて、サンパホイッスルを購入し、サンバのリズムを演奏してみました。すると、ちょっと教えただけで、すぐにできるようになり、楽しく演奏し、踊っています。

当日、お客さんと一緒に踊りまくりたいと思っています。

「そろえ癖」についての新聞取材

先日、現在の教育について、A新聞の取材を受けました。

テーマは、なんでもかんでも「そろえる」癖のある学校に、最近は特に「統一支配」の力がはたらいて、教育方法はもちろん、教師の言動や動き方、服装まで統一・そろえる傾向がでてきたことを具体的に例をあげて話をさせてもらいました。

上があらかじめ決めたことを受け入れ、横並びに動くことを見えない力で強いられている教育現場は思考停止状態になっていないか?という問題提起です。

その結果、子どもの「なぜ?」に応答できず、子どもたちの権利の保障はおろか、事情や背景にも目を向けなくなり、成果や結果を追うばかりの教育(たとえば学力テストの順位やあいさつ運動 等々)になっていることに危機感を感じていることも話しました。

どのような記事になるのかが楽しみです。

教師は思考停止せよ?

このところの教育政策や学校運営を見て・聴いていると、教師はモノを考えなくて良い、思考停止せよ、と言っているような気がしてならない。

スタンダードだの、ベーシックだの、板書計画も含めた教育方法だけでなく、教師の行動の仕方まで「上」が決めて、教師はそれに従っていれば良いという考え方。

その結果、多くの教師は子どもたちからの「なぜ?」に応えられなくなってきていないか?子どもと応答関係がもてない教師が増えてきたこと…、これほど危機的なことはない。

もっと自分で考えられる教師になってほしい、と普段子どもたちに言っている言葉を同僚に言わなければならないことに、立ちすくむしかない今日この頃。

テンポを感じられるか

このところ、若い先生たちに授業を "見てもらう" 機会が多いです。ただ、残念なのが、授業についての意見はおろか、感想さえも返してくれないことがほとんど。なぜ返してくれないのかを聞くと、「おそれおおくて…」などと、わけのわからない返事をするので、がっかりしてしまいます。

私の授業は、カリスマ先生の授業にように感動的ではないし、けっして深くもないし「お見事」でもない。ただ、テンポがあると思うのです。実はそこを見て欲しい。

このテンポは、実は、信頼関係がないと生まれないのです。たとえば、「お・や・く・そ・く」といった "授業文化" も、信頼関係がないと生まれません。そこを見て欲しい。

しかし、そのテンポを感じることのできる先生は、実は、自分自身でも自分のテンポを生み出せる先生なのだと思っています。

見て欲しい人に見えない…、見える人には見る必要がない……。

そこが難しいところかもしれません。

5本のひごで三角形を作ろう!

初任の先生に算数の授業を見せてあげてくれという。

算数は、個人的にはこだわりがないので困ってしまった。国語や社会だったら自作の授業がたくさんあって、子どもたちと楽しく授業をすることの意味や方法を紹介できたのに……。

算数の補助教員の先生と相談して、30cmのひごを使って三角形を作ってみる授業にチャレンジしてみよう!ということになった。

3本だったら、一個の三角形ができる。4本だったら二個だ。

では、5本では最大何個の三角形ができるか、ということを、個人やグループで、ひごを操作させて考えてみたら楽しいのではないかと。

重なった三角形は考えないとして、5個の三角形ができるはず。

みなさんはできますか?2年生には難しいかな?

はい、答えは、星形にひごを組み合わせれば、5個の三角形ができます。

できた人は、さらに2本付け足して、10個の三角形を作ってみて下さいね。

自己決定権

"みんなで決めてみんなで守る…"、ですが、「みんな」を称する人たちが決めた内容が、どうしても納得できない内容だったらどうするのか、というお話です。

これは政治的な問題だけでなく、職員会議の問題、さらには、学級集団づくりの実践テーマとしても、重要な問題です。

やはり私は、それぞれの自己決定権を認めなければならないと思うのです。つまり、「みんなで決めた」ことであっても、従わなくても良い場合があるということ。そしてその中身だけでなく、決め方についても異議申し立てをし続ける権利があるのだと。

そして異議を申し立てている子どもとの応答関係をどうつくっていくのかが大切な自治の指導のテーマではないでしょうか。

学校教育法施行規則の改悪

どうも最近、現場になんの相談も無し、もちろん検討も無しに、いきなり上から降りてくる形の取り組みが多いな……、と、ここでもずっと書いてきましたが、その法的根拠?がわかりました。学校教育法施行規則が改悪されていたのです。…ということを、先日、全生研セミナーで学んできました。

改悪の内容ですが、次の通りです。

◇学校教育法施行規則 省令による改正の内容(2000年)
(一) 小学校、中学校、高等学校、中等教育学校、盲学校、聾学校、養護学校及び幼稚園に、設置の定めるところにより、校長の職務の円滑な執行に資するため、職員会議を置くことができることにしたこと。また、職員会議は校長が主宰するものであることとしたこと(省令第二三条の二、第五五条、第六五条、第六五条の一〇、第七三条の一六及び第七七条)。

つまり、職員会議を置かずに校長の独断で学校運営をすることも可能ということ。「主宰」とは、職員会議について必要な一切の処置をとる権限があり、校長自らが職員会議を管理し、運営するという意味です。

<2014年秋の全生研セミナー 藤井啓之(愛教大)資料より>

しかし子どもたちへの指導というのは、現実的には、職員の納得と合意がなければできないのです。ゆえに、よっぽど独裁的な管理職でない限り、職員会議で職員の意見を聞かざるを得ない。(校長が全ての子を指導するわけではないので)いや、独裁的な管理職でも、職員の意見を聞かずに学校運営をすることはまず無理です。

私たちは、法律が改悪されたことにあきらめず、こうしたリアルな現実に依拠することで、子どもたちを守り、育てることを優先にした教育活動を進めることができます。

そういった意味でも、私たちは子どもたちの「声」に耳を澄ませなければなりません。

みんなちがって……は、いけないの?

なんでもかんでも、そろえようとする学校の笑い話。

何を掲示するかはもちろん、その貼る場所まで全校で統一しようする学校。

そんな中、『みんなちがって みんないい』を、学年の目標にしていた学年が、こんなことをしていたら、子どもたちに発信していることと、やっていること(やらされていること)がまったく違う、説明できない!となげいていたというお話。

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ヨシムネ&ねね

しおちゃんマンの飼い猫、黒猫ヨシムネと ねね

ヨシムネ
ヨシムネ ♂
2005年8月生まれ。2006年8月に動物病院からしおちゃんマン家にやってきた。

ねね
ねね ♀
2008年6月生まれ。教え子(当時小6)達が公園で保護。2008年6月よりしおちゃんマン家の家族に。2017年7月28日逝去。

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