FC2ブログ

自分の子を「この人」「あの人」と呼ぶお母さんのお話

最近の若いお母さんの中に、自分の子どもを「この人」「あの人」と呼ぶお母さんが多くて、実はすごく違和感を持っていました。

母親というのは、大きな海のように子どもを包み込み、甘えさせ、我が侭を受け入れ、子どもたちはそれを「足場」にしながら、外でがんばれるのではないかと、ずっとそう思っていたわけです。

しかし、大きな海のように何もかも包み込んでくれる母親像とは違った母親のイメージを最近のお母さんたちは持ち始めているのではないか?と思い始めました。そしてそれは、子どもたちの自立にとってけっしてマイナスなイメージではないのではないかと。

自分の子どもに対して「この人」「あの人」と呼ぶ距離を持つことで、お母さんたちは何を訴えているのでしょうか。少し深く考えてみたいテーマだな、と考えています。

子どものことを理解できていない…と自分に言い聞かせよう!

自分は子どものことを理解できていない…、と、常に自分に言い聞かせることにしています。そして実際、理解できていないと、最近つくづく思うわけです。

どうしてこの子は、ノートの文字が雑になるんだろう?
どうしてこの子は、忘れ物や落し物が多いのだろう?
どうしてこの子は、机の中の整理整頓ができないのだろう?
どうしてこの子は、大きな声で話ができないんだろう?
どうしてこの子は、友達を独占したがるんだろう?
どうしてこの子は、友達をグループから外すようなことをするんだろう?
どうしてこの子は?、どうしてこの子は?……

子どもたちには必ず、その背景や事情があるはずなのです。それを見ずに、教師はついつい、できないこと、いけないことだけを否定的に叱ろうとする。しかし、それができない根本的な原因が解決できないので、結局はその問題や課題はよい方向に向くことはありません。そればかりか、事情をわかってくれない大人たちに、子どもたちの不信感は積もっていきます。

低学年では、自分の事情を話すことは難しいので、その子との応答関係の中で、担任が感じなければならないのですが、それがなかなか難しい。

まずは、子どもとゆっくり話をしてみることから事情をさぐっていきたいです。そして当面、近い目標を作って、小さなステップでできるようになったり、いけないことをしないようになるといいなと思っています。

(日刊通信「しおちゃんマン通信より」)

選ぶことの教育

小中学校では、リーダーを選ぶ教育が、ある時期から否定的に語られ、今では、児童会・生徒会の役員を決める選挙がほとんど実践されていません。

学級内でも、リーダーは順番につとめることが平等であるととらえられて、リーダーとしての仕事は教えられていても(その内容が妥当であったかどうかは別)、「選ぶことの教育」がなされていません。

実践されていた当時も、選ばれてもやることがない、あるいは、全て教師がやってしまったり、指示されたことしか実行することが許されなかったりした実態がありました。

結果的に、「おもしろい子」「人気がある子」「教師の言うことをきく子」が選ばれ、その後の子どもたちの学校生活と、リーダーを選ぶことがつながっていなかった実践が多かったと思います。

「リーダーを選ぶ教育」は、選んだ後の学校生活が問われなければなりません。子ども集団に選ばれたリーダーは、選んだ側の声に耳を傾けながら活動しなければならないし、学校・教師はそれを指導しつつ保障しなけれぱなりません。

衆議院選挙の投票率の低さや、18歳選挙が語られていますが、選ぶことの教育をどうするかが、再度研究されないと、民主主義はうまくいかないのではないかと思っています。

ルールやマナーを守るお話

全校160名の小さな小さな小学校に勤めたことがあります。その時は、子どもたちは職員室に自由に出入りし、教師も子どもの名前を下の名前で呼んだり、ニックネームで呼んだりしていた記憶があります。

800〜1000人の学校に移動したとたん事態は全く逆に…。子どもが職員室に入るには「失礼します!何年何組の誰々ですが〜」といった長口上を言わないと職員室には入れないし、子どもとはある程度の距離をもったつきあいをしなければならなくなりました。

同じ市内で、歩いて移動できる学校なのに、人数が違うことでこの違い。このことをどう考えればよいのでしょうか?人数が多くなるということは秩序とマナーが必要だということですか?

しかし、小さな学校の子どもたちがマナーが悪いなどと誰も言わなかったしだらしなくもならなかった。むしろ学力は高かった。そしてマナーが必要な時はしっかりとできていた。逆に秩序とマナーが厳しい学校の方がなかなかルールやマナーが身につかなかった。

ルールやマナーを身につけて守るということは、相手や集団を知る・理解する・感じるといったことがベースにないと身につかないのかもしれません。形ばかりのマナーは、長続きしないし、納得していない分、破ったり守れなかったりするのだと思っています。

王様型の管理職

最近、王様型の管理職が増えてきているようです。そういったタイプが望まれているからそうしているのでしょうか。それとも、そういったタイプの人が管理職になっているのでしょうか。いずれにしても…、やっていることを聞いていると、滑稽なことばかりです。

教育の職場に「トップダウン」型の指示命令は馴染まないし、其を無理矢理進めようとすると矛盾が生じます。

## 此れは、管理職によるトップダウンの指示命令だけてはありません。統一した教育方法の押し付けや、名人の授業を真似る事も同様です。

矛盾が生じる理由は⇒教育の仕事は権利を持った子どもが対象であること、さらには、その子どもたちはまだ未熟であり、権利を保障しつつも、一方で大人が守りながら教育しなければならないこと、そして、その子どもたちは皆違った個性を持っているということです。

つまり、そんな子どもたちの最前線に立つ教師の声を聞かずして、学校を運営するのは無理だということです。

子どもたちの様子や事情、地域の実態を無視したトップダウンの指示命令を出す王様型の管理職のみなさんは、おそらくうまくいかなくて、かなり苦しいはずです。だから余計にイライラしている、ということもあるのだと思います。

日本の教師はがんばっている!

先日の埼玉の講座での質問コーナーで、
「厳しいけれど、子どもの側に立とうとがんばっている先生は日本でどのくらいいるのですか?」
という質問がありました。

それに対して私は、
「みなさん、少ない!という答えを期待していると思うのですが、私は本気で『日本にはたくさんいる』と思っています。」
と答えました。

本気で子どもの側に立とうとがんばっている先生は、カリスマ先生などと呼ばれず…、もちろん呼ばれることも期待せず、ひたすら子どもたちのために、地べたをはいつくばるように、かっこ悪く毎日を実践していると思うわけです。

そうでなければ、世界的にも最悪な教育環境の中で、これだけの教育水準を維持できることの証明ができません。はい!日本の教師は、ボロボロになりながらがんばっているのです。これは間違いない!

私はそういった先生方を心から尊敬します。

今年も県教委発:理不尽アンケート

千葉県教育委員会は、またまた「体罰・セクハラ防止」と称して、子どもたち対象に、無神経なアンケートを一斉実施しようとしています。

昨年度は、「先生の嫌なところを書く」といった、信じられない内容でしたが、今年は文面を少し変えたらしい……。しかし、文面をどう変えようと、 "担任に非公開のアンケート" という形でしか、こうした問題を浮かび上がらせることができなくなった教師と子どもたちとの関係性について、なんの言及もありません。

また、こうしたアンケートをとることが、ますます教師と子どもたちとの関係を悪くすることについてのイメージが持てていないようです。

さらには、子どもたちの前で平気で若い教師をどなりつける主任、時間に遅れたことをその場に正座させて叱る指導員、入院している職員の病院にいって、みんなに迷惑をかけていることを詫びに来いと言った管理職……、といったパワハラ問題、そして、ここに書けないようなセクハラを繰り返す管理職…、こうした管理職や主任層のパワハラ・セクハラ問題を放置しておいて、私たちの問題を問うことができるのか?という問題について、なんの回答も得ていません。

子どもたちの側から考えてみましょう。

子どもたちには、学校・教師の問題を告発・断罪する権利はあります。しかしそれは、学年末の一回のアンケートではなく、日常の応答関係を通して保障されなければならない権利です。しかも、その告発・断罪する方法については、どのような方法がいいのかは大人によって指導されるべきです。なぜなら、告発・断罪したことでその子が傷つく危険性がたくさんあるからです。

子どもの権利や安全を保障することのないアンケートは、「こういったアンケートをやっておきました」といった、説明責任の為の取り組みに過ぎないということです。そのために、子どもたちや教師が毎年毎年傷ついていることをよく見てほしいと思っています。


■ 教育問題・教育論(人気ブログランキング)と、教育論・教育問題(ブログ村)に参加しています。下記の二つのバナーを1日に1回、ポチッとしていただけるとランキングが上がり、多くの方に読んでいただけます。よろしくお願いいたします。
 ブログランキング・にほんブログ村へ

スタンダードモデルを捨てろ!

どうも日本の教師はスタンダードモデルを持っていないと不安になるようで……。

たとえば、家族のスタンダードモデルは、夫婦そろっていて、兄弟は2人〜3人……。

一方、このモデルにあてはまらない家族は、大変な家族、問題のある家族、かわいそうな家族、といった見方をします。母子家庭が、そういった目で見られる典型。

しかしいまや…、たとえば、母子家庭はあふれるほどあります。そしてたくましく子育てをしている家族もたくさんある。教師に、そんな目で見られる筋合いはありません。

教室も同様。掲示物がきれいで、掃除が行き届いている、担任は仕事が早く、子どもにも好かれているように(見え)、子どもは落ち着いている雰囲気。気持ちのよい挨拶ができ、歌声もきれい。そんなモデルをイメージしている人はいませんか?

私から言わせれば、そんな気持ちの悪い学級こそ問題だと…。

子どもは多様です。その多様な子どもが集まる集団はもっと多様な集団にならなければ自然ではありません。みんな同じにしようとするから無理が生じる。

スタンダードモデルを捨てましょう。多様性を認めるから、新たな共同のあり方が生まれる。

子どものリアルな事実からスタートしましょう。そしてそのためのスキルを学び合おうではありませんか。

親子関係の変化?

先週の土日は、埼玉で講座をしてきました。

2日間の学習会の中で、埼玉のベテラン女性教師の発言が印象に残っています。

それは、子どもの変化・親子関係の変化についてでした。

-----↓ここから↓-----
ここ数年、子どもの一番の変化は、低学年から……、主に母親に対して「親を心配する子」「親を気遣う子」が増えてきたことです。これを「優しい子」とだけとらえてはいけない。小さい子はもっと親に甘えたり、我が侭を言っていいはず。なのに、心配したり、気遣ったりする子が増えてきたというのがとても心配です。
-----↑ここまで↑-----

その先生が言うには、母親とは海にように大きく、子どもを包み込んでくれる存在であってほしいとのこと。それが気遣いの対象になってしまっていることについて、心配している意見でした。

子どもにとって、親(母親に限らず保護者という意味も含めて)の存在は、どうあるべきか、というのはここでは論じません。ただ、親子関係があきらかに変わってきていることは感じます。

子どもを追い立てていた親から、気遣いされる親子関係の変化?

もう少し深めてみたいと思いました。

教師を続けるために、今、すること

教師を続けるために、今、すること。その(1)

保護者と子育て・教育をめぐって手を結ぶこと。子どものトラブルを、逆に一つの大切なきっかけとすること。加害者・被害者の関係を超えられるかどうかが勝負……。

教師を続けるために、今、すること。その(2)

上からの教育方法支配(スタンダードだの、似非共通理解など)に抗うこと。子どもや保護者はそんな教師のスタンスにこそ信頼をよせること。
※組織決定か、自己決定権か…。

教師を続けるために、今、すること。その(3)

「自分のクラスだけ」といったスタンスから抜け出すこと。学級崩壊を立て直したなどと自慢するのはもってのほか。前年度その学級が困っていた時、あなたは何してたの?っていうお話。

がんばれない「がんばりカード」

いわゆる「がんばりカード」というのは、そもそも体育の器械運動などで、子ども自身が自分の技を高めるため、仲間との学び合いをスタートさせるためのものではなかったのか?いや、それ自体、批判的に検討されるべきものではなかったのか?

この「がんばりカード」。最近では、生活管理にまでこの「がんばりカード」を "教師が"子どもに使用させる傾向がある…。つまり……、忘れ物や、遅刻、挨拶や、給食完食にまで「がんばりカード」を使うのはおかしくないか。

いかにも子ども自身が努力しているように見せて、実は、教師が管理するためのカード。それが今どきの「がんばりカード」。

子どもたちが、自分自身の力に合わせて技を磨くのではなく、カードの進度を競争させ、子ども個々に不安と抑圧を与えるのが、今どきの「がんばりカード」。

こういった「がんばりカード」は、早急に無くしていくべきでしょう。

ブログ内検索

1日1回ポチッとよろしく(*ᴗˬᴗ)⁾⁾

にほんブログ村 教育ブログへ 

しおちゃんマン★ブログ

shiochanman_2.png

塩崎義明(しおちゃんマン)の『公式メインブログ』です。教育問題について語ります。⇒ 管理画面

37年間千葉県の小学校で学級担任として勤務。退職後2つの大学で非常勤講師。生活指導・進路生徒指導、特別活動、発達障害と学級づくり等の講義を担当。2月、3月には小学校現場にも臨時講師として勤務。全国生活指導研究協議会常任委員。著書『教師と子どものための働き方改革』『学校珍百景』 他。黒猫大好き。

さらに詳しいProfile……

にほんブログ村
人気ブログランキング

公式サイト 塩崎義明OnlineOffice



塩崎宛メールフォーム
e-mail-send_icon_1150-80.png

全生研
しおちゃんマンツイッター
Facebook 塩崎義明
しおちゃんマン Facebookページ
Instagram YoshiakiShiozaki
しおちゃんマン YouTubeチャンネル

oshio412b9c9f-s_2.jpg

このblogのカテゴリー

月別アーカイブ

08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  04  03  02  01  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09 

ヨシムネ&ねね

しおちゃんマンの飼い猫、黒猫ヨシムネと ねね

ヨシムネ
ヨシムネ ♂
2005年8月生まれ。2006年8月に動物病院からしおちゃんマン家にやってきた。

ねね
ねね ♀
2008年6月生まれ。教え子(当時小6)達が公園で保護。2008年6月よりしおちゃんマン家の家族に。2017年7月28日逝去。

【しおちゃんマンの本!】
【最新本】






PVポイントランキングバナー

PVアクセスランキング にほんブログ村

カウンター