2015/03/31
国からの(上からの)指示に従うだけの "大日本国立機関"
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一時期、どこの学校の管理職も「チーム、チーム」と連呼していたのですが、さすがに最近では聞かなくなったのでは?今まで連呼していた「チーム」がチーム自身の意志を持てないことに気づいたのではないでしょうか?だからもう「チーム」だなんて恥ずかしくて言えない?
※チームと連呼するのは、中教審がその方針を採用しているので、まだまだ広がるというご意見もいただいています。
学校現場は国からの(上からの)指示に従うだけの "大日本国立機関" になってしまいました。学校現場に自らの意志が持てないと言うのは、実は大変なことです。なぜならそれぞれの学校ごとに子どもたちの事情があるわけで、それを横に置いといてとりあえず指示に従うことを優先し始めたのですから。
国は、学校の意志・子どもの事情を認めない教育活動を強制しつつ、一方で、「いじめはないか?」と監視して来ます。学校現場はたまったものではありません。現場は学テの過去問をやらせるよりも、いじめについての指導を優先させたいのです。
道徳的なきれいな生き方を聞かされても子どもたちは成長できません。自分たちのリアルな生活現実に真摯に向き合い、それをよりよい方向に変えていくための学びを、仲間たちと進めていくのが本当の道徳です。
今の学校に必要なのは、「リアル」と「自らの意志」です。そしてそのために、教師個々の実践の自由を保障しつつお互いの力量を高めていく、教師集団だと考えています。