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学校珍百景2冊

おすすめ書籍シリーズ最終回は、私たちでつくった『学校珍百景』シリーズ2冊です。


若い人たちに声をかけて、現場で「不思議」「変だ」と感じていたことを思いのままに書いてみることから始めてみた本です。言ってみれば、現場からの現場への異議申し立て。


書いているうちに、日本の学校文化に裏側に潜む、管理と支配の思想が見えてきたということです。


一冊の本としての統一性はありません。若い人たちとの個人文集みたいな本です。ただし、よく読んでみると、オクが深い。


気軽に、一気に読めます。この夏、おすすめの2冊です。









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戦後教育学と実践 竹内常一に導かれて




全生研を作り育て、いまなおその第一線にいる竹内常一先生。著者 宮原廣司氏(全生研元常任委員)が、「生活指導」誌を創刊号から715号まで、3年半かけて通読、その理論的軌跡を解明する。全生研の歴史は、日本の教育運動の歴史そのものだった。


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シリーズ教師のしごと 全4巻完結

全生研(全国生活指導研究協議会)の今の課題を最高水準の理論と実践で解き明かしました。全巻必読です。














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口をふさがれてたまるか!~明日から全生研全国大会in長野~

29,30,31日の三日間、全国生活指導研究協議会の全国大会が、信州大学教育学部を中心にして開かれます。


詳細は、こちら。
http://naganoseiken.web.fc2.com/index.html


当日参加も受け付けています。1日だけ参加も大歓迎。ぜひ足を運んでみてください。


全生研の全国大会に参加すれば、少しは見通しが持てるのか?と尋ねられることがよくあります。少なくとも私はこの35年間、全国大会で実践や教師の生き方の見通しと、勇気と元気をもらってきました。だから、「自分は見通しと勇気・元気をもらいました」と答えます。


理論に圧倒され、発言できない自分に落ち込み、他の実践家をうらやみ、やっぱり全生研は難しすぎて自分の力量ではついていけないのでは?と自問自答してきた30年間……。それでも、多くの仲間の顔を、かげでそっと見ているだけで、見通しと勇気・元気をもらってきました。それでいいのだと思います。


長野で会いましょう。それだけの価値がある大会です。そして、教師の口をふさごうとする不当な弾圧に抗する力量と見通しを持ちましょう。


多くの仲間の顔から、今年もたくさんの元気をもらいたいと思っています。


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反・~でなければならない

~でなければならない、といった決めつけが嫌いです。


普通は~、といった「ふつう」はだれが決めたの?と思います。


人間は、多様であり、自由です。


自由であることが、多様性を生み出します。


そして、多様であるからこそ、高めあえ、進化します。


同調を求める集団・チームは、成長・発展しません。


同調を求める集団・チームは、個を追い詰め、嘘を生み、不信を広げます。


子どもたちにはまず、意見を表明することを教えたい。


すばらしい『自分』を発見させてあげたい。


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民主主義は多数決ではない

民主主義は多数決ではありません。多数の力で押し切ることは暴力と同じです。民主主義は、少数の意見や立場に配慮しながら、話し合いを続けていくことそのものであると思っています。


それでは何も決められないし何もできない、という意見があります。はい、決めてもいけないしやってはいけないのだと思います。反対意見・虐げられる立場がある限り、それは決めてはいけない・やってはいけないという判断が大切です。


学びが必要です。決めようとしていること・やろうとしていることに、そもそもどういう意味があるのか、そしてどのような意味と未来を生み出してしまうのかという学びを、今こそ大切にしたいものです。


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特別(の)教科 道徳

2015年3月27日、小学校・中学校・特別支援学校の学習指導要領の一部改訂が行われ、道徳の時間が「特別の教科・道徳」となりました。道徳の検定教科書が利用され、文章による評価がつけられます。


小学校が2018年度、中学校は19年度から実施。ただ2015年4月以降、各校の判断で新指導要領の内容を反映した授業が可能なので、すでに試行的に実施している所もあります。


以下、「生活指導」誌8/9月号「考える道徳の考え方(1) 子安潤」論文を参考にして整理してみたいと思います。


具体的な変更としては、1)「道徳の時間」を「特別の教科 道徳」にした。2)道徳的実践力という目標が消えた。3)道徳の検定教科書が作られる。4)文章による評価がつけられる。5)読み物教材等を「考える道徳」教育にしてアクティブ・ラーニングを推奨。


つっこみどころがたくさんあるのですが、今日は個人的にまず気になったことで、どうして「特別(の)」という言い方をしたのか…、「特別(な)」という言い方をしなかったのか、ということについて触れておきたいと思います。


特別(の)教科…、格別の味…、真っ黒の炭……、もっぱらの噂……、「の」の使い方を考えているうちに、ハライチの漫才みたいになってしまいました……(笑)。


「の」という格助詞は、「特別という領域の」「特別という意味合いの」といった意味になり、「特別」であることをことさら強調したり確認したりすることになります。「特別(な)教科」というふうに「教科」を説明する意味とは少しだけニュアンスが違ってきます。


子安潤氏にこの件について尋ねたところ、文科省の公式の説明はなく、議論の過程で、教科の慣行的基準(教科の免許、教科書、数値評価の3つ)を満たしていないので、「特別の教科」と言ったことがそのまま使われたのではないか、ということ。つまり(1)『例外的な』の意味。


しかし内部的には、おそらく(2)『殊の外(ことのほか)』(格別、とりわけ)という意味で考えたいと思っているかもしれないということ。つまり、他教科よりも上位に考えた、ということ。(教科化を主導した押谷氏は否定)


ちなみに、学習指導要領の各教科の欄に道徳との関連づけが示されています。かつて修身を上位に位置づけたようなシステムが、いろいろな事をベールにつつみながら、ソフトな形でできあがったことは間違いないようです。


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いったい何をしたいのか(怒)!

2020年度から始まる小学校の新学習指導要領で、5~6年生の授業が年間980時間(1時間は45分)から1015時間に増えます。理由は、20年度から英語が正式な教科になるため。今は年間35時間の「外国語活動」だが、教科化で2倍の70時間になる。週1コマから2コマに増える計算。


問題は、すでにギューギューにつまっている時間割に、ついに入らなくなったこと。それで…、朝学習の時間にやろうとしたようだが、すでに読書や漢字計算練習にあてられていることを文科省のお役人は知らなかったらしく、学校側から猛反発を受けたようだ。


そこで、夏休みなとの長期の休みを短くして、足りない時数を補おうとしている……。文科省はいったい何をしたいのだろうか。どんな子どもにしたいのだろうか。現場をどうしたいと考えているのだろうか。


考えられるのは、こういった無理が通る学校と、そこまでしなくていい学校とに分けること。学校の複線化を真剣に考えているのではないかということ。言い方を変えるとこれは、無理が通る学校に通える子と、そこまでする気のない子どもにわけることでもあります。


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アクティブ・ラーニングの本当のねらいは?

目新しくもない教育方法をあたかも新しい教育運動のように打ち出し、アクティブ・ラーニングとして周知徹底させようとする本当のねらいは?というお話。そもそもアクティブ・ラーニングの発端は、高校、大学の授業改革だと聞いています。それを小中まで降ろし、大騒ぎをすることがどうも胡散臭い。


子どもたちの自由な発想や行動を保障するようなイメージを与えつつ、実際はかなりの制限と誘導があることがわかってきています。また、アクティブ・ラーニングと同時に、教育方法の統一を打ち出すという二面性をどうとらえるのかということも大切。


これらのことと、633制の見直し、フリースクール・オルタナティブスクールの予算化の問題、幼小中一貫、中高一貫等の日本の学校複線化への動きや、飛び級・修得制の問題、等々とリンクさせると、見えてくることがあるのかも……。


教育課程改革や学校制度改革が先にあって、アクティブラーニングや学校スタンダートで準備をし、チーム学校で校長の指導権を強めながら教師の口をふさぎ、強引に国家主導の学校に変えていこうとするつもりではないだろうか。しかしまだ、いろいろひっかかる部分もあるので、もう少し整理してみたいと思います。


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憂鬱の正体

最近元気がないと言われた。言われてみれば確かに暗い気持ちで毎日を過ごしているような気(も)する。しかしその原因がはっきりしないのでいろいろ考えてみた。


子ども一人ひとりに(無駄に)手厚い指導の最近の小学校。手厚くし過ぎてやりきれなくなり、結局は保護者に投げ出す。そもそも学校が始めたことなのに。


本当は子どものためではなく、言い訳のために手厚いふりをしてるのでは?そのことが子どもたちを傷つけていたり、教師と子どもたちとの関係を不信の関係にしたりしているのだから、軽視できない。


そして何よりも自分もまたその事に(言い訳づくりに)大いに加担している。


そうか、それが最近の憂鬱の原因だ。


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夏休み2016

本日から夏休みです。といっても、みなさんご存知のように、教師に特別な夏休みはありません。研修や出張…、なんだかんだで忙しい。特に部活動を担当している職員は、小学校でも毎日のように活動があります。


補習を行うようになったのも最近の傾向。学力低下や学力格差の問題に対応する…、ということ。ただその内容のほとんどがプリント・ドリル型学習。授業が行われる学校は少ない。


学校から出される宿題が減り、外部のコンクール等を紹介して参加を促す形での宿題が増えています。教育要求の多様化に学校が対応できなくなってきたことが一つの理由。学校は基礎的なことを…、それ以上は民間で…、といった形は、今後、夏休み以外にも広がっていくと考えられます。


最近は、子どもたちも夏休みの実感がないくらい忙しい。塾や習い事の合宿があるのはスポーツ関係だけではなくなりました。毎日のように学校のプールに行ったり、友達と遊んだり、家でゴロゴロする子は少ない。いずれにしても、子どもたちには夏休みくらいゆっくりしてほしい。


教師も、批判をかわすために忙しくしている傾向も無きにしも非ず。もっとゆっくりしてもいいのではないだろうか、というのが私の考え。それほど教師の夏休みも忙しくなっています。


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今年度も「出会い」に感謝しています

本日、1学期終業式。


今年も、子どもたち(小2)や保護者のみなさんとのすてきな「出会い」で、多くのことを学んでいます。本当に感謝です。


ただ、経験を積めば積むほど、【人が人に教えることのこわさ】を感じてきて、担任をすることが恐ろしくなってきて、もう来年はできないかもと、本気で思ってしまいます。


学級がうまくいっていないわけではありません。むしろ子どもたちは本当にかわいくて、おかげさまで、慕ってくれているんだけど、なぜか毎日が恐い感じがする……。いや…、「うまくいっている」などという感覚は、本当に個人的で、自分勝手な思いなのかもしれません。


今考えているのは、こういった "不安やこわさの正体を分析しつつ、その感覚を大切にしたい"、ということ。


不安やこわさを大切にすることって、きついことではあるのだけれど、このことを大切にしないと、「恐怖教育」(2016/7/17塩崎義明造語)に走ってしまう…、それだけ今の日本の教師は立場が弱い……。


まだまだ四か月が終わったところ。さあ、これからです。


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国定路線の中のアクティブ・ラーニングって?

「改正」教育基本法では、その第一条で「自主的精神に充ちた」国民の育成の個所が削除されました。代わりに、国家の形成者としての「基本的資質」育成路線、さらには、「教育を受ける者は」国の示す規範・規律に従いなさい、という構図が持ち込まれています。
(「生活指導」2016/8,9月号『自主的精神の幅広い復権をコアとする関係性の創造 折出健二』から引用)


このような教育内容の国定路線の中で、たとえば「特別の教科道徳」で「考える道徳」を謳っても、教科書が国によって準備される限り、その「考える」限度が自然と示されていると考えます。


アクティブ・ラーニングにしても、その考え、行動することのテーマそのものを疑うことからアクティブでないと真の学びにはなりません。


"アクティブであることのマニュアル" に動かされているだけなのに、自主的であると思い込まされることが一番危険です。そこで私は「うさんくささを感じるセンサー」が必要だとブログで訴えてみました。
http://shiozaki.blog48.fc2.com/blog-entry-3116.html


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小学校で37年間学級担任として勤務/現在大学で教師を目指す学生に指導。/最新著書『教師と子どものための働き方改革』(学事出版)//iPhone12 Pro/Surface Laptop3/黒猫大好き/手相は両手とも「ますかけ」。

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ヨシムネ&ねね

しおちゃんマンの飼い猫、黒猫ヨシムネと ねね

ヨシムネ
ヨシムネ ♂
2005年8月生まれ。2006年8月に動物病院からしおちゃんマン家にやってきた。

ねね
ねね ♀
2008年6月生まれ。教え子(当時小6)達が公園で保護。2008年6月よりしおちゃんマン家の家族に。2017年7月28日逝去。

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