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必要ない そう聞こえてしまうことも

学級崩壊…、体調不全や精神的疾患に悩む同僚に対して、

「無理するな」
「ゆっくり休んで」

といった声かけをすることがありますが(もちろん善意で)、そういった声かけには配慮が必要かもしれない…、というお話。


なぜなら、そういった声かけは

「あなたは必要ない」

というふうに "聞こえること" があるからです。


病気になって、心が弱っている時には、そういった声かけは逆につらいこともあるのです。そこで、

「はやく元気になってください。あなたは必要な人なので…」

といった声かけを(も)、意図的にしたいと、あらためて思いました。(もちろんケースバイケース。常にその場の状況を考慮することが大切なことはもちろんですね。)


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復帰 ご心配をおかけしました

16日の夜に、急に、胸に激しい痛みを覚え、救急車で運ばれました。そしてそのまま入院。あとからわかった診断名は、「狭心症」。


8年前に、心筋梗塞で入院した経験があります。
http://shiochanman.com/sinkin/


その時に「2度目は危ない」と言われていました。ということで、お医者さんの言い方だと、

「今回は、『狭心症』で済んだ」

ということになります。


※冬休みに、再度、血管の細い部分を、再手術します。手術といっても、カテーテルを手首から心臓に向けて通す治療ですが。


では、心筋梗塞と、狭心症とはどのように違うのでしょうか。まずは、それを知るキーワードになる二つの言葉を確認しておきましょう。


【冠動脈(かんどうみゃく)】
・心臓そのものに、酸素と栄養を送る3本の動脈です。


【血栓(けっせん)】
・ドロドロになった血が、血管の壁を傷つけます。その傷がなおった時の、カサブタだと考えていただいてよいと思います。そのカサブタがその場や、他のところに飛んで、血管を詰まらせます。


そして…、


【心筋梗塞(しんきんこうそく)と、狭心症の違いは?】

○心筋梗塞とは

冠状動脈の狭い部分に血栓(けっせん)が形成され、詰まってしまい、心臓の筋肉が壊死(死んでしまった状態)した状態をいいます。命にかかわります。


○狭心症とは
心筋梗塞の一歩手前で、完全に詰まってはいませんが、詰まりかけた血管がけいれんをおこすことで、発作がおこります。もちろん命にかかわります。


今回の入院で、再びいろいろな方たちに迷惑やら、ご心配やらをおかけしてしまいました。そして何よりも、子どもたちに不安な気持ちを与えてしまったことについて、本当に申し訳ない気持ちです。


入院中は、いろいろなことを考えました。一年間もたない体で担任をやっていて良いのか…、ということも考えています。


教師の仕事は、共同の仕事です。しかし、現実的には、一人が休めば、多くの人たちに迷惑をかけてしまう……。


そういったことにもきちんと向き合っていかなければならないと考えています。


追伸
ブログの更新がないことを心配していただき、何人もの方たちからメールをいただきました。ほんとうにありがとうございました。


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ギュっと抱きしめなくても大丈夫

幼児期に親にギュッと抱きしめられた経験や、逆に親をギュッと抱きしめた経験がない子は、将来様々な課題を抱えてしまうという情報について、しおちゃんマンは異議を表明したい、というお話。


子育て本やネット情報では、確かに、ギュッと抱きしめることが子どもに安心感と信頼感を与える、といったようなことがよく書かれていて、確かにそういった面もありますが……、そういった情報に縛られて、それができない自分を責めてしまい、逆に暴力的な虐待や、放置のネグレクトにいたっている事例が多いことに注意しなければならない、というのが、しおちゃんマンの見解。


情報過多により、自分の家庭の事情を省みず、自分らしさ、その家庭らしさを見失うのは逆に子どもに不安を与えてしまいます。


抱きしめられなくても「らしさ」で接することで、必ず親の愛情は子どもに伝わっているのだと思っています。


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若い人たちの涙

先週土日の大阪での全生研セミナー。3人の若い人たちの涙を、別々な場面で見ました。


いずれも、職員室での人間関係の中で、いかにつらい思いをしてきたかを思い出しての涙。それほど学校現場は、おかしくなっている。


管理職やベテランの先生方に、あえて簡単な表現で伝えたい。


「若い職員はつらい思いをしています」。


何もわからないのはあたりまえ、同じようにできないのはあたりまえ、それを責める形でどうにかしようとするのは、上の者の力量がないことの証拠。恥ずかしいことです。


また、にもかかわらず、部活動をはじめ、様々な仕事が若い人たちに集中している傾向はないだろうか。なんでもかんでもやらせておいて、ちゃんとやれ!と上から言い続けるのはいかがなものか。


ただ一つ、ベテランを代表して弁解させてもらえば、我々も、実はつらい思いをしている、ということです。


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勉強だけ教えているのではなく

教師の仕事の存在感は、年々薄くなってきています。理由は、子どもたちのまわりには、塾の講師やスポーツコーチ等々、様々な「教える人」「面倒を見てくれる人」がいるからです。学校の教師はそのうちの一人に過ぎない存在です。


いや、出会っている時間が長いだろう、と言われる方もいますが、どうやら時間の問題ではないようなのです。優先順位の問題のようなのです。


しかも、教師以外の「教える人」は、その道に特化し、専門的に研究している人ばかりです。その一つひとつの専門性については、学校の教師は太刀打ちできるものではありません。


では、学校の教師はいったい何を教えるのでしょうか。


それは、このプログのはしばしに書いてきたつもりではあります。


若い教師のみなさん、胸をはって自分の仕事の価値や素晴らしさについて考えてみてください。


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古館さんの脳

古舘伊知郎さんの脳が、しゃべることの中枢が通常の2倍に発達していることが先日の番組でやっていました。


人間の脳って、鍛えれば発達するんだなぁ…、とあらためてわかりました。


振り返って自分は…、と考えてみると、おそらく、文章を書くことの中枢は発達しているのかもしれないと…。何しろずっと毎日ブログを書き続けているのですから。内容は問わず、書き続けることだけの脳です。


しかし、人間は、そういったスキルだけの生き物ではありません。感情や思想信条、交わり対応能力、勇気や元気(笑)、そういったあらゆることの総合的な生き物だと思うわけです。


だから人間はおもしろいのだと。そしてそんな人間を育てることの仕事をしている教師は、やりがいのある仕事なのだと。


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民主主義の考え方と仕組み

アメリカの大統領が世間の予想とは違った方に決まったことが騒がれています。自分としては、そのこともありますが、得票率が低い方が当選する、といったアメリカの総取り方式の選挙システムに関心があります。どうしてそんな方法をとっているのかと。


おそらくそれなりの理由があるのでしょうが、今回のようなような(今回の雰囲気の選挙のような)時には、後味の悪さを残します。


民主主義の仕組み・哲学が問われています。その方法に込められた思想性が大切です。格差社会の中で、多様立場にいて、多様な事情の上に生活している人たちの声や思いを政治に反映させるシステムとはどうあるべきか。


子どもたちにも民主主義を教えることは大切なことですが、人類の大きな宿題であるので、かなりの難問。


教育の世界では、多数決を教えることでその理不尽さに気づかせることがありますが、最近ではなかなかそこまではいたりません。


高学年になると、双方が納得できるまで話し合う、ということはよくやります。


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不祥事防止研修

校内で不祥事防止についての研修をしなさいと、教育委員会から指導されて、先日、若い職員だけ集められて、研修会が開かれました。なぜ若い人たちだけ集められたのかはよくわかりません。未来ある人たち…、という意味なのかなぁ?


参加は自由だったので、参加しようと思っていたのですが、校長室でやるということで、入りにくかったので、今回は遠慮しました。


参加した人から聞いたところによると、不祥事事例について、それぞれが意見を述べるという内容だったらしいです。


話し合いは、出された事例が、 "果たして私たちの不祥事と言えるのか"、というところから意見が出たようで、本校の若い人たちは、鋭いなぁ…、と思ったしだいです。


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教育にコスト削減はあり得ない

博多の陥没事故も、工法のコスト削減が原因ではないかと言われています。もっとお金をかけて、安全な工法で工事すればあんな事故はなかったと。


小泉構造改革からの新自由主義は、競争と自己責任を強いることになりました。まだ記憶に新しいバスの事故や工事現場の落下物事故など、もっと人出と人件費をかけていれば、かなりの確率で防げたはずです。しかし過度な競争主義から抜け出るためには、安いコストで成果をあげなければならないのです。


教育も同様の傾向にあります。すでに欠員が出ている都道府県があるにもかかわらず、さらに教員を減らそうとしている財務省。教育に偏った予算を出せと言っているわけではありません。最低限度のことはしてほしい。


それでいて一方で、教師に長時間労働を強いり、学力競争に追い立てます。学力テストの点数を学級ごとに公開するなど、まったく意味のない取り組みも進められようとしています。


学級というのは子どもの友だち関係や配慮を要する子の配置、そしてそれぞれの担任の経験値、そういったことを総合的に考えて編成されます。これを学力テスト競争の基礎チームとして考えようとする最近の考えは、まったくのおかどちがいなのです。


こういった動きは、「学級」の仕組みがまったく理解できていない者の考え。もし仕組みがわかっていて取り組もうとしているのだとしたら、これは教師への理不尽な「はっぱ」にすぎません。


いずれにしても、教育費を削る国は発展しないことはあたりまえ。発展どころか、滅んでしまう危険さえあることに、国民は早く気づかなければなりません。


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性差?

日本教育新聞 平成28年11月7日付
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性差をテーマにして取材を受けました。


性差ということに着目して学級づくりをしたことがないので(無意識にはしてるのかもしれません。意図的にしていないという意味で。)、最近の子どもの様子を話させていただきました。


最近気になっているのは、低学年から、男の子が女子を極端に拒否する子が出てきている、ということです。「女は嫌いだ」「女なんか」という価値観を持っている子です。


そして、赤やピンクを「女みたいだ」と拒否し、そういった色を使う他の男の子を攻撃するといった実態。そういった男の子が何人も出てきているということです。


これはいったい何が起こっているのでしょうか。


無視できない実態です。


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「学校が楽しい」こと

本校で自慢できることは、陸上大会やバスケット大会で優勝していること等々もありますが、なんといっても、ここ数年の子どもアンケートや学力テスト調査で「学校が楽しい」と答える子の割合が他と比べてかなり高いこと。全国や県の平均をはるかに上回っています。


1000人近い大きな学校では異例だと思います。それだけ若い先生方ががんばっているということ。何よりも、教師と子どもたちとの仲が良いのではないかと…。距離が適切なのではないかと…。


では、学校が楽しい、ということは具体的にどのようなことなのでしょうか。


一つ目は、安心感があること。困ったことがあってもなんとかなるという安心感、何を主張しても許される安心感。二つ目は、親密な友達がいること。また、親密な友達がいなくても居場所が自覚できていること。まずはこの二つが大切。


そしてあとは、授業や生活に笑いがあるとか、目標があるとか、細かなことが出てくるのだと思います。


ということで、こういった学校の教師は、もっと自信を持った方が良いと思います。日本の教師は自尊感情が低いのではないかと思っています。しょっちゅう、ダメだダメだと、世間から言われ続けていますからね。


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最近の講座のシラバス

こんなダメダメ教員の自分でも、いまだに全国のあちこちから講座に呼んでいただいたりしています。全国の仲間たちとの出会いは、私自身の宝です。ありがたいことです。本当に感謝です。


さて、最近の講座のシラバスは次のようなことです。


【今、教師でいることが "つらい" 】
(1) 自分を見失う異常な忙しさト長時間労働
(2) 職員室の人間関係(パワハラ、セクハラ含む)
(3) ますます難しくなる子どもの指導と保護者との関係


【講座では】
(1) 忙しさの正体を見破れば笑い飛ばすこともできるし、理不尽さに声も出せる。
(2) 授業を「あそぶ」ことで、教師も子どもも笑顔と次への学びの意欲が。
(3) 指導の対象を個々の子どもでなく、集団を対象にしてみた時見えてくるものがある。


11月に呼ばれている講座は、以下の通りです。お近くの方はご参加ください。


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■品川区 しおちゃんマン教育実践講座

日時:2016年11月25日(金)

演題:子どもたちと一緒に悩んでつくる楽しい学級

会場:品川区立大原小学校 品川区戸越6丁目17番3号

時間:18:30~20:30

最寄駅は東急大井町線なら戸越公園か中延、都営浅草線なら中延。平日です。お近くの方、いかがでしょうか。

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■新潟 母と女性教職員の会

2016/11/26(土)

○演題
今、子どもたちと向き合うために

○会場
新潟県教職員組合会館
 新潟市中央区新光町7ー4
 https://goo.gl/maps/rPyTfDHrAr62


○日程
13:00 開会 
13:20 講演開始
15:30 閉会
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塩崎義明(しおちゃんマン)の『公式メインブログ』です。教育問題について語ります。⇒ 管理画面

小学校で37年間学級担任として勤務/現在大学で教師を目指す学生に指導。/最新著書『教師と子どものための働き方改革』(学事出版)//iPhone12 Pro/Surface Laptop3/黒猫大好き/手相は両手とも「ますかけ」。

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ヨシムネ&ねね

しおちゃんマンの飼い猫、黒猫ヨシムネと ねね

ヨシムネ
ヨシムネ ♂
2005年8月生まれ。2006年8月に動物病院からしおちゃんマン家にやってきた。

ねね
ねね ♀
2008年6月生まれ。教え子(当時小6)達が公園で保護。2008年6月よりしおちゃんマン家の家族に。2017年7月28日逝去。

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