2017/03/31
特別の教科 道徳 の評価
道徳が教科になり、通知表で評価を書くことになりそうです。先取りをして新年度から取り組む地域もあります。すでに「文例集」なるものが書店やネットに並び始めています。道徳の文章による評価…、こんな茶番はないと思っています。まずは、通知表の所見欄作成の現状を見ればそれは明らか。
その子を見てもいない管理職が何度も書き直しを命じて、保護者とのトラブルがないようにないように無難な文章をつくっていく通知表総合所見の現状。それと同じようなことが道徳の評価でも起こるでしょう。
そして、そもそも道徳を評価するってできるの?という根本的な問題について現場レベルでなんの論議もされていない。御用学者があれこれと言っていますが、どれもこれもなんの説得力もない。
友情や思いやりについて、どんな目でどのように評価するのか…、逆に言えばそういったことは日常の学校生活の事実を通してすでにやってきたこと。それを教科として評価するとはどういったことなのか。
下手をすれば、噂の道徳の教科書の読解力を評価するだけになるかもしれません。すでに失敗することがわかっていることを後輩たちに残してしまうことが無念です。