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努力目標と達成目標

若い時は、「努力目標」と「達成目標」とを区別することを意識しました。

努力目標とは、呼びかけ的な目標、スローガン、自由参加的取り組み、等々で使用していました。

達成目標とは、具体的な数字等で、その目標が達成できたかどうかを評価できるもの。

そして、それぞれの目標が、努力目標にするべきか、達成目標にするべきかを徹底的に子どもたちと話し合ったものです。

この区別にこだわったのは、それぞれの目標が、子ども個々のプライバシーや考え方、権利に抵触しないかどうかを考えることを大切にしたからです。いまでもこだわりは消えてはいませんが、日本の学校が管理的になるにつれて、そういつたことを忘れがち。

教師の指導についても、不登校をゼロにするということを達成目標にしてよいのか?、いじめをゼロにするという視点でいじめ・迫害問題を考えてよいのか…、多様な視点から考え直してみる必要を感じています。

まずは、一人ひとりの権利の保障だと。

「一人焼肉」みたいな、一人〇〇、というのが流行っているらしい。気持ちは大いにわかる。一人でいることは(も)、けっして恥ずかしいことではないことを広めてくれることで、権利の保障にもなる。同時に、仲間と手をつなぐことの意味も考えられる。

連帯や団結、組織活動を重視するあまり、子ども一人ひとりの思いを無視することになっていないか。

方法論重視の学級づくり論にそういった傾向がみられることに注意したい。

学級で話し合って、その時は賛成しても、本当のところではやりたくなかったり、できなかったりするのが子どもであり、そういって駄々をこねることも子どもの権利であることを忘れてはならないと。

詩 『償い』

知らず知らずのうちに

これまで、どれだけ多くの子どもたちの心を傷つけてきたのだろう。

これまで、どれだけ多くの保護者の中に不安と怒りを生み出してしまったのだろう

これまで、どれだけ同僚に壁を作り、失敗を誤魔化し、嘘をつき、見て見ぬふりをしてきたのだろう。

そして…、

これからさきどれだけ、子どもたちに許しを請うことができるのだろう。

これからさきどれだけ、多くの保護者と不安と悲しみの涙を共有できるのだろう。

これからさきどれだけ、同僚と肩を組み、自分はダメだダメだと笑い合えるのだろう。

教師としての罪の償いを、これからさき……。



※本ブログの「詩」のカテゴリーは、下記のページです。
http://shiozaki.blog48.fc2.com/blog-category-18.html

「こういうご時世だから」?

「こういうご時世だから」と言えば、どんな理不尽なことでも受け入れなければならないらしい。その「ご時世」が "おかしい"、 "修正しなければならない" と考えないのだろうか?

管理職が集められた会議で、現場にとって理不尽な指示命令が出された時、どれだけの管理職が私たちの側に立って言い返してくれているのだろうか?

なんでもかんでも、「こういうご時世だから」と、自分に言い訳しながら受け入れている管理職がどうも多いようだ。

現場の代表である管理職がこんな調子では、教育は何も変わらない。管理職が「上」に何も言ってくれないようなので、私のような不良教師が物申さなければならなくなる。

しかし、共謀罪でも成立したら、私のような声も、一気にかき消されてしまうのだろう。

なんという国になろうとしているのか……。

1937年の『国体の本義』

北支事変が始まった1937年は、現実的に戦時下と言われる時代になったということと、一方で、教育史においても重要な年でした。

3月に師範学校を始めとする中等学校の教授要目の一部改正、5月末日に、『国体の本義』の発行。8月24日に「国民精神総動員実施要項」の閣議決定、と一連の政策がなされていきます。


●国体の本義

『国体の本義』とは、明治以来の「国体」「国民精神」「国民道徳」の思想が、欧米の思想の流入によって侵され、歪められているのを是正するという目的でつくられました。

主権者教育を自分勝手な個人主義とし、道徳・マナーの歪みはそこからきている、という現在の主張に似ています。

『国体の本義』の特色の第一は、天皇は神の子孫であり、現人神であり、神勅にもとづく絶対的統治者であることがまず書かれていること。

第二は、その天皇と天皇の先祖は、国民の精神と生命の生みの親であると。天皇に絶対随順することで、国民精神を形成してきたことが主張されていること。

第三は、我が国は、天皇への絶対随順にもとづく、祭・政・教、一致の国であることを主張していること。

第四は、天皇統治の下に、国民が一軒の家のように和楽する「大和」の国を全世界に広め、八紘を以て一宇とすることは、肇国の大精神であり、わが国民に課せられた「使命」だとする、としていること……。

いわゆる、皇国主義です。

現在の新学習指導要領で重視されている「我が国の伝統や文化」と、「皇国主義」は別なはず。天皇陛下もそれは望んはでいない。

にもかかわらず、皇国主義のもと取り組まれた「教育勅語」を教材化しようとしたり、朝礼で朗読することを「良し」としたり、いったい私たちに何をさせようとしているのでしょうか。

2017年が1937年のように、悪い意味で教育史に残ることのないようにしたいものです。

菊の紋章

今時珍しい暴走族に出会いました。最近の暴走族はおしゃれで、服装は派手で、明るい感じ。後ろには女性が乗っていました。

しかしその女性のヘルメットには、旭日旗と菊の紋章が貼られていました。暴走族として "そこは譲れない"、という感じ。どうして暴走族は旭日旗と菊の紋章を好むのでしょうか?

菊の紋章は天皇家の紋。戦前の切手や貨幣、武器弾薬、戦艦の先にまで菊の紋章がついていました。すべて天皇陛下の持ち物であったということです。現在もパスポートや国会議員のバッジが菊です。

※旭日旗の赤い丸は日輪。16本の光線は、日の神の子孫である天皇の威力が八紘(八方=全世界)に及ぶことを示したものだと言われています。

さて暴走族ですが、まさか彼らは、天皇陛下のために命を惜しまないことを主張しているわけではないでしょう。菊の紋をつけて、自分が天皇家のもちものだと主張しているわけでもない。

もしかしたら彼らにとって旭日旗と菊の紋章は、命を惜しまないことのシンボルマークなのかもしれません。もしそうだとしたら、天皇家の方たちも悲しい思いをしていると思いました。

業者選定委員会に参加して

久しぶりの高学年。林間学校の旅行会社、卒業アルバムの会社を選定する会議に参加しました。

それぞれの複数の業者がプレゼンテーションをして、保護者のみなさんをメインになって選定します。

学年150名。大きな契約なので、それぞれのプレゼンテーターの緊張感が伝わってきました。民間の人たちは、こうした教師とは違った緊張感の中で毎日を過ごしていることをあらためて感じました。

そして何よりも、それぞれの会社のプレゼンテーションの方法から、教師としての学べるスキルがたくさんつまっていて、下手な研修よりも学べた、と、終了後、若い職員たちと盛り上がりました。

一つは、話し手のかもし出す雰囲気の問題。歩き方、服装、声のトーン、身振り手振り…、先日のプレゼンテーターが意図的にしているのかはわかりませんが、教師としてはある程度意図的にスキルとして参考にしていく必要がある。

二つ目が、他者との違いをどう打ち出すのかの、アイデアや工夫の打ち出し方の問題。

三つ目が、プレゼンテーションの流れの問題。何から切り込み、どこで盛り上げ、どうまとめていくのか、そして余韻として何を残すのか(私は「残り香」と言っています)という問題。

こういったことが上手だった会社が保護者の心をつかみ、選択されたと思いました。

いじめでなければ良いのか?という問題

「いじめ認定」ってなんなの?

いじめだと認定されなければ、排除されたり、無視されたり、迫害されても良いということになってしまう。

問題は、いじめであるかどうかではなく、子どもたちの関係の中に、迫害があるのかどうか、そして、平和的に生活していく力を獲得しようとしているのか、ということ。

学校現場を、「いじめ認定」問題に逃げ込ませる力とは何なのか……、マスコミ報道の問題もあるかもしれない。う~ん、それだけではないな。

国家主義・新自由主義をベースにした統治と果てしないサービス競争の中の現代の学校の中で、中身ではなく、責任問題を最優先しなければならない学校現場の現実こそが問題。

1年生を迎える会の5年生の演技~運動会の紹介をメインに~

20日に行われた、1年生を迎える会での、5年生の5分間演技を紹介します。

~グリーンマスク、ギャラリーから登場。スポットライトが当たる。

(グリーン)1年生のしょくん、T小学校にようこそ。わたしは、T小学校に楽しくて、さわやかな風をおくるグリーンマスクだ。

~壁にかくれる。フロアにもう一人のグリーンマスク登場。(瞬間移動の演出)

(グリーン)5年生は、5月にやる運動会の紹介をしよう。1年生と言えば、ちぇっこり玉入れだ。全校のみんなも、歌と踊りで、一緒にもりあがろう!!

☆ちぇっこり玉いれを行う

(グリーン)ほかの学年のかっこいい踊りも見られるぞ。

☆南中ソーランを踊る

~その間にフロアのグリーンマスクは退場。ギャラリーのグリーンマスク登場。

(グリーン)1年生の諸君、どうだったかな?運動会が楽しみになっただろう。楽しいのは運動会だけじゃない。勉強に遊びに、一緒に、楽しく学校生活をおくろう。では、また会おう。

~オルガンで、全体でおじぎ。

最後の〇〇なんだなぁ…、でも。

運動会は来月の27日。そろそろその準備に取りかかります。

考えてみたら、今、準備をしている運動会は、自分にとって、最後の運動会になるんだなぁ、と。

正直、まったく実感がありません。だから、もっと実感をもって、悔いのないように準備や指導をしたいと思っているのですが、この忙しさの中で、流されているだけの毎日に焦っています。

だから、こんな文章を繰り返し書くことで、もっと実感をもって取り組みたいと思っています。

考えてみたら、今年の林間学校も最後だ。来年の日光修学旅行には、もう子どもたちと一緒に参加できない……。

そう考えると、さすがに寂しい気持ちになります。

教師にとっての最大の師は

教師にとって、最大の師は、子どもたちだと思うわけです。

子どもたちは私たちに、「さあ、こんな時、どうする?」と、常に問いかけてきます。そして、見事にその答えを出してくれます。

新採指導員などいなかった私たちの世代は、まさに、そうやって、"生きた研修" を受けてきました。そして今も変わらず、子どもたちから多くのことを学んでいます。

最近の若い人たちは大変です。最大の師であるはずの子どもたちから、出張で引き離され、上から、ああしろこうしろと言われ続ける研修ばかり。

もっとも、最近の若い人たちは、採用試験に受かる前に、何年か講師として勤務していた人が多いので、それらの壁はクリアーしているのかもしれません。

さあ、子どもたちの次の師は、先輩も含めた同僚です。私たちは、若い人たちにどういったはたらきかけをしているでしょうか。

上から教え込むのでなく、謙虚な姿勢で、横並びで、当事者性を持ったはたらきかけをしていきたいものです。

修正:「せめて、人のために頭を抱えることのできる教師に」

『できる教師ではありません』


できる教師ではありません。

オーラもありません。人としても、未熟です。

そんな自分が教師になって、

せめて、子どものために頭を抱えて悩むことのできる教師になりたいと、もがいてきた38年間……。

言いたいことを言ってきたので、

嫌われているかもしれません。

管理職からは、相手にもされず、

同僚からはけむたがれる

子どもに、何もしてあげられないと涙して、

保護者と一緒に頭を抱え、

この歳になり、体もボロボロになりました。

でも、そんなかっこ悪い自分の向こう側に

子どもの笑顔がたくさん見えるのです。

………、

これでよかったのだと思っています。

子どもたちは笑顔を向けてくれるか…

先週の講座でも話したのですが、たとえば、校舎の廊下で子どもたちとすれ違った時、その子どもは自分に笑顔を向けてくれるでしょうか?というお話。

私は、自分の学級でなくても、他の学年の子どもでも、声かけや、良い意味での "ちょっかい" を出すことにしています。これは若い時から…、そのことを自覚する前から、ずっとそうしてきました。

おかげさまで、今では、私が名前を知らない子でも、笑顔を向けてくれたり、いきなり背中を叩いてくれたりする関係をつくることができました。

私はけっして "甘い" 教師ではないと思っています。しかし、厳しさや高い要求は、こういった関係の上に成立すると思っています

すれ違った時の子どもたちの表情に注目してみてください。

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塩崎義明(しおちゃんマン)の『公式メインブログ』です。教育問題について語ります。⇒ 管理画面

37年間千葉県の小学校で学級担任として勤務。退職後2つの大学で非常勤講師。生活指導・進路生徒指導、特別活動、発達障害と学級づくり等の講義を担当。2月、3月には小学校現場にも臨時講師として勤務。全国生活指導研究協議会常任委員。著書『教師と子どものための働き方改革』『学校珍百景』 他。黒猫大好き。

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ヨシムネ&ねね

しおちゃんマンの飼い猫、黒猫ヨシムネと ねね

ヨシムネ
ヨシムネ ♂
2005年8月生まれ。2006年8月に動物病院からしおちゃんマン家にやってきた。

ねね
ねね ♀
2008年6月生まれ。教え子(当時小6)達が公園で保護。2008年6月よりしおちゃんマン家の家族に。2017年7月28日逝去。

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