2017/09/30
運動会が春になったことを別な視点から考えてみた
運動会を春に行う地域が増えてきました。行事分散、気候(熱中症等の防止)…、地域によって様々な理由があります。
ここでは、春と秋、どっちがいいかではなく、以前は春と秋、二回やっていた、という事実について考えてみたいのです。
私が教師になった頃、1981年は、春に「小運動会」、秋に「大運動会」がありました。
一回になった今でも、運動会に「大」という文字がついている地域は、その名残りだと思っています。
当時は、週6日制。学校にもっとゆとりがありました。
放課後の校庭では、子どもと遊ぶ教師の姿がまだ残っていました。今では考えられないことです。
それが、「ゆとり」の学習指導要領本格実施の時代から、学校の異常な多忙化が始まり、運動会を二回やるどころではなく、一回やることさえ考え直さなければならなくなる時代になっていきます。(運動会を隔年に行う学校も出てきたのもこの時期)
日本の学校はこれでいいのか?という問題について、そろそろ真剣に考え直さなければなりません。
乾いた現場ではなく、うるおいのある現場を取り戻したいものです。