日本の教師たちの苦悩の声が聞こえてきます。
医療関係、建設業も上回る超過勤務時間
目に見える成果を期待されて強要されるPDCAサイクル
あいかわらず理不尽な『学校スタンダード』
職員間のいじめ迫害、そして排除。(パワハラにセクハラ)
産休や病休の代替え教員の不足。
しかしそれでも日本の教師は声をあげません。自分の身体が壊れるまで、けなげに働き続けているのが実情です。声をあげないので教師の実態はほとんど世間に知られることはありません。残業代がなかったことなど、世間の多くは知らなかったのです。このままでは教師の身体はもちろん、子どもの命さえ守れません。
▼教員は残業代なし 保護者の6割が「知らない」(内田良) - Y!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/byline/ryouchida/20181125-00105367/
子どもの命……。
誘拐殺人、地震によるブロック塀の事故、いじめ迫害が原因と考えられる自死、被虐待死、熱中症死……。2018年度は、子どもの命が次々と奪われる年になってしまいました。
短い期間に、これだけ多様な原因で子どもの命が奪われた時代は過去にあったでしょうか。そしてこれらの事案は、大人の環境整備やケアにより、防ぐことができたかもしれない事案もあるのではないでしょうか。もはや日本の社会・学校は子どもの命を守れないのではないかという疑いと不安が押し寄せてきます。
そんな中でも、愛知の豊田市の小学校で、校外学習から帰ってきて熱中症で倒れ、その後亡くなった事案は、学校の環境問題(エアコン設置問題 他)、そして教師の指導の問題…、といった今日の日本の教育問題を私たちにつきつけました。
酷暑の中、公園に連れ出さなければならなかったこと、担任の判断で中止にできなかったこと、救急車への連絡が遅れたことなど……、実はその背景には、今日の学校現場の「教師の生きづらさ」がそのまま映し出されていると言えるのです。
なぜ子どもの命を守れなかったのか。今、日本の学校現場はどうなってしまっているのか……。
ゆとり問題や、学力向上問題でドタバタしていた学校現場からまた一歩進んだ "大変な事態" になっていることを教師ではないみなさんにも知ってもらうことが大切です。そのためには教師が声をあげることです。
そして、指導と実践の自由を取り戻し、子どもの命を守ることはもちろん、子どもたちの夢見る権利を取り戻す教育を展開することです。