2019/01/31
児童虐待を考える最初の一歩


「児童相談所における虐待に関する相談処理件数」
1990年⇒1,101件
1999年⇒11,631件
10倍である。
なぜ急激に増えたのか。
このことで「児童虐待防止法」が2000年11月に施行されたのだが……。
「児童虐待防止法」はその後2度改正されている。
〇2004年10月から改正法施行
しかし2007年1月から2008年3月の間の虐待による死亡する子どもは70名を超えてしまう。


この年、並行して7度目の改正作業が行われ、
◎2008年04月から改正法施行
この改正では以下のことが具体化されている。
1.児童の安全確認等のための立入調査等の強化
2.保護者に対する面接・通信等の制限の強化
3.保護者に対する指導に従わない場合の措置の明確化
にもかかわらず、相談数は増えたものの、死亡者数は50名の横ばい状態。
では、児童虐待死亡者数が80名に近づいてしまった2007年はどんな年だったのだろうか。
教育基本法改正(2006年)。学校教育法、地方教育行政組織法、教育職員免許法の教育関係三法「改正」法成立(2007年)。
さらには、
2007年を表す漢字は「偽」。食品表示偽装や年金記録問題、テレビ番組の捏造などが発覚したことから。
赤ちゃんポストの設置を認可。親子関係について新たな問題提起がされた。
「そんなのかんけーねー」が流行語に。
そして、そんな年に多くの子どもたちが虐待で亡くなっていた。
保護者が自分の子どもを虐待して死亡させてしまう。社会学的にも心理学的にも解明が急がれる。そして子どもの命を守る環境を整えなければならない。私が研究者でないので深めるスキルを持ち合わせていないのが悔しい。
まずは、できることから……
<参考>
児童虐待防止全国ネットワーク
http://www.orangeribbon.jp/