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名人先生にならなくても良い、名物先生になろう

 現場に、教師の鏡のような名人教師ではなく、ちょっと変わった名物教師は必要だと思っているのです。
 
 ちょっと変わっているけど子どもたちが大好きな名物教師はみなさんの現場にいるでしょうか?
 
 言い方を変えると、ちょっと変わった名物教師が生きていけるような学校現場になっているでしょうか。
 
 名物であることが保障できる職場……、教師の個性が光る職場でないと、子どもはうまく成長できないのです。
 
 どの教師も、教師らしくしていて、同じことをし、名人であることを目標にしている学校はつまらないし、何も学べない。そんな学校は、個性ある教師だけでなく、個性ある子どもも排除の対象になる危険性があると考えています。




電子書籍の発行&販売の申請

電子書籍の発行&販売の申請をしました。

現在審査をしてもらっています。

作成と申請で、まるまる一日かかりました。

(楽) 原稿づくり
(苦戦) 表紙作り
(大苦戦) Kindle ダイレクト・パブリッシングを利用して、登録&申請。


現在審査中ですが、審査が通ったら、購入方法も含めてお知らせいたします。

実はこれは実験的な取り組みでして、実は、電子書籍を利用してやりたいことがもう一つあるのです。

そのことについてもいずれお知らせいたします。

特別活動と文化活動 -現場を見てみたい-

 近年、運動会のダンスをはじめ、子どもの文化活動に、ダンス文化、アイドル文化、アニメ文化、ゲーム文化が、深く入り込んでいる。そういった文化を積極的に取り入れるのか、逆に、対峙する文化を子どもにぶつけるのか、あるいは統一的に展開するのか、現場の教師がどういった発想で文化活動に取り組んでいるのかを見てみたいと思う。

 また、忙しさの中で、どうしても教師主導の演技指導になりがちなのであるが、それでもその中に、子どもの意見をどのようにして入れていくのか、特別活動においてとても大切なテーマであると考える。各学年の取り組みに学びたい。

 そして、全体進行の問題である。決められたシナリオは必要。しかしその中で、アドリブを入れることで、全体の空気が子どもたちのものになる。そんな指導はどうなされるべきなのかを考えてみたい。

 そんな課題を持って、現場の特別活動(今だったら「送る会」)を参観してみたい。

校則や持ち物について子どもが決定権を失ったきっかけ

 たとえばスマホ持ち込みについては子どもたちが話し合って決めればよいと思うのです。私が若い頃は、制服の是非とか、校則とか、修学旅行の持ち物とか、児童生徒が総会を開いて決定していくといった自治の指導が全国各地から発表されていました。それがいつしか無くなっていった……。そのきっかけはなんだったのかを調べてみました。

 子どもたちにそういった決定権がなくなったのは、どうやら1968年版学習指導要領の「特別活動」の修正にあったと考えられます。その学習指導要領とはどういったものだったのでしょうか。
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<山本敏郎先生の授業資料をお借りしました>

 子どもたちの自主的活動である[学級活動]とは別に、教師の指導のもとに行われる[学級指導]…、つまり学校給食、保健指導、安全指導、学校図書館の利用指導等を置くことで、子どもたちの自主的活動を制限するとともに、学級における教師の主導権を制度化しようとしたということです。

※その後はさらに変化していきますが、今回はその後の変化については触れません。

 スマホの問題についても、今の学校現場が、子どもの自治活動として指導するのではなく、教師主導のルール作りとしか考えられなくなったのは、この学習指導要領からだったと思われます。

 ちなみに、1968年に決まったからといって、現場はすぐにそうなるわけではありません。私が教師になったのは、1981年ですが、その頃には子どもたちが総会でルールを決定する実践はまだ残っていたのです。その後の学習指導要領によって、教師主導型がさらに強くなっていったということですが、1968年版はそのスタートであったと考えて良いと思います。

スマホ持ち込み緩和について

▼小中学校スマホ持ち込み 「原則禁止」見直し、文科省(2019/2/19 11:55)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO4144268019022019CC0000/


 スマホの持ち込み緩和についての意見をあちこちから求められる。「緩和」の情報が伝わったのが、私がスクールレコーダー問題を提唱した直後だったからだろう。

[ 2019/02/06 10:21 ]
流出し拡散する「現場」(ネットメディアリテラシーを)
https://shiozaki.blog.fc2.com/blog-entry-4225.html

[ 2019/02/09 00:01 ]
スクールレコーダー[塩崎造語:2019/02/08]
https://shiozaki.blog.fc2.com/blog-entry-4228.html

[ 2019/02/19 00:01 ]
スクールレコーダーと悪質悪ふざけ動画から今の子どもや若者の目線をさがしてみたい
https://shiozaki.blog.fc2.com/blog-entry-4242.html

[ 2019/02/19 12:24 ]
スクールリコーダーに対抗して持ち物検査強化?
https://shiozaki.blog.fc2.com/blog-entry-4246.html

[ 2019/02/20 00:01 ]
ネットに訴えるのは間違いなのか?
https://shiozaki.blog.fc2.com/blog-entry-4245.html

 で…、私の意見ですが、

 そもそも国や学校が、持ってきていいだの、ダメだのを決めるのが気にくわないし、間違いだと思うのです。いいか悪いかは子どもたちが相談して決めればいい。

 だから、持ち込んでいいか悪いかは、私に聞くのではなく、子どもたちに聞いてみればいい…、というのが私の意見です。


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特別支援学級に在籍する子が増えている

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特別支援学級に在籍する児童生徒がこんなに増えているとは……。

増えていることをどう考える?

確か学級上限は8人では?

これで一人ひとりの課題に適した指導ができているのか?

教師は足りているのか?

もう少し調べてみよう。



学校ブラックを越えて(結)

●子どもの明るい未来を願うのなら

 私たちはこんなに豊かな実践を展開できる、子どもに笑顔を生み出せる、子どもに未来を夢見る権利を教えられる。そんなメッセージを新刊本では発信したいと考えています。

 日本の教師の指導の力量は世界が認めているところです。教員養成のシステム、研究大切が注目されているのです。つまり、こんなにも悪い環境にあっても、一定の学力を維持していることに世界は驚いているのです。
 
 そんな日本の教師の力量を最大限に発揮させるためには、余計な研修は捨てて、子どもや保護者とじっくり向き合う時間を保障することです。教師は、子どもや保護者、そして同僚から学ぶからです。そのためには、行政は何をすればよいのかは明らかです。
 
1) 教育課程の見直し
2) 学級をベースにしたシステムの見直し
3) 教師・職員の数を増やす。
4) 教師一人当たりの教える子どもの数を減らす。
5) 学校と地域との連携を通して、学校と保護者和解を急ぐこと、行政はそれを支援すること。

 子どもたちに明るい未来を願うのであれば、すぐに取り組むべきだと考えています。

mb法(memo・blog法)[塩崎造語:2019/02/25]

mb法とは、しおちゃんマンが実行している発想法です。主に、

〇文章を書くこと
〇90分の授業(大学の授業)をつくること

を目的としています。ただし、まだ完全には完成していません。

自分にとっての発想法の条件は、

1) スマホでいつでもどこでも書き込めること。
2) カテゴリー分類ができること。
3) 関連付けができること。
4) 他からの意見や反応が保障されていること。

ちなみに今まで利用してきた発想法は、

KJ法
マインドマップ
図解メモ

です。

今までの方法の弱点は、

▲手書き・手作りであったので荷物が増えたこと。
▲あらためて机に向かわなければならず、思いついた時にすぐにとりかかれなかったこと。

等があげられます。

他にも、手帳への手書き&付箋を使った方法の具体的な様子は、下記のサイトにまとめてあります。

<参考>
仕事術(1) (2003.12.1)
http://shiochanman.com/essay/sigoto-1.html

仕事術(2) (2003.12.2)
http://shiochanman.com/essay/sigoto-2.html

仕事術(3)  (2004.1.7) 
http://shiochanman.com/essay/sigoto-3.html

さて、mb法の手順です。

1.ブログを開設する。
2.カテゴリー分類をつくる
3.思いついたこと、知ったこと、参考になると思ったこと、写真、その他なんでも、なんでもいいからこのブログに落とし込んで行く。
4.記事は途中で終わってもよい。何度でも修正し更新する。
5.記事の分類は、そのときでもいいし、あとでもいい。
6.関連付けの方法については考察中。

実際のしおちゃんマンのメモブログは、こちらです。

▼しおちゃんマン★メモブログ
http://blog.livedoor.jp/yoshiaki_blog/

なぜ日本の学校は『無言』が好きなのか

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Aya @nikoayaf
午後9:01 · 2019年2月20日 · Twitter for Androidより

無言清掃
無言給食
無言~

なぜ日本の学校は『無言』が好きなのだろうか。

一つは、日本の文化に「上からの指示、上が決めたこと」に何も言わず黙って、整然と行動することが美徳とされている点があげられる。

二つ目に、同じく日本の文化に、「言われる前に行動すること」「上の期待に忖度して行動すること」が優れた生き方であるという価値観があること。

そして三つ目が、日本の教育は、創造型ではなく(上からの)伝達型であり、組織自体も伝達型にふさわしいシステムになっていること。つまり、学級は子どもたちの基礎(的)な「集団」ではなく(子どもたち一人ひとりの声を集めてそれを実現するための基礎的集団ではなく)、上からの指示を伝える末端集団であることなど。

日本の学校をトップダウン型からボトムアップ型に変えていかなければならない。

ボトムアップの中身も、上からの指示実現のための意見集約ではなく、自前の社会を創造していく中身にしていかなければならない。

学校ブラックを越えて(転)

●教育実践が扉を開く

 最近教師は、指導をPDCAサイクル化して見える成果が求められ、『学校スタンダード』でその指導をマニュアル化していく動きがさらに広がっています。
 
 そしてそれに対応できない子どもたちはゼロトレで排除され、切り捨てられていく……。そんな現場の中で良心的な教師ほど苦悩が大きくなっています。

 そんな厳しい状況の中でも、子どもたちの学ぶ権利を守り、未来を夢見る権利を育てる教育の中で、我々教師はやりがいと生きがいを感じるのではないでしょうか。

 今企画している新刊本では、まずは教師の厳しい現実を真実の声としてアップしてその背景を分析します。そして、そのような中にあっても、その厳しさを乗り越え、子どもたちや保護者、そして教師が笑顔を取り戻す実践を紹介してみたいと考えています。

 厳しさを乗り越えるためには、知と学び、勇気と連帯が必要です。そしてそれらを串刺しにしてくれるのが、私たちの教育実践なのではないでしょうか。
 
 実は、戦後の民間教育団体には、こういった実践が山ほど蓄積されているのです。そういった実践を紹介する入口として今回の本は位置づけたいと考えています。


大きな失敗や挫折をしてしまった時に……

 3年A組の人質ドラマ、ビデオでまとめて鑑賞しました。「失敗と挫折⇒明日への活力」が一つのテーマになっていました。私も小学校教師現役の頃は、

『失敗こそ大きな宝だ』
などと、言っていたものです。でも……、

 でも、本当に大きな失敗や挫折をしてしまった子に、 "その失敗こそ宝物だ" などと今の自分なら言えません。そんなことを言えるのは、大きな失敗、挫折の経験をしたことが無い人なのだと思うのです。

 失敗や挫折は、あとから考えると得るものは多いけれど、すぐには活力などには変えられないものです。まずは、一緒に頭を抱えて悩める仲間でいたいし、そんな仲間がいてほしい。そして教師も一緒に落ち込む一人の人間として寄り添いたいものです。

 また、周りや社会が引いてしまうほどの失敗や挫折を味わう人もいるでしょう。でも、そんな時こそ、周りを見渡してみましょう、みんなが離れていったと思っていたところに、そっと寄り添ってくれる仲間が必ずいるはずです。それが本当の親友だと思うのです。だから、失敗や挫折は本当の親友を見つける機会だと考えたいと思っています。

「お告げ」を待つ生き方ではなく自前の生き方をつくる

上からの「お告げ」の通りに生きる生き方
「お告げ」通りに生きているかどうかが評価される時代

本当の自分として生きていない
本当の自分はどんな自分だったのかもいつのまにか忘れて
まわりもそうであることを承知しながら、お互いに嘘芝居を繰り返す
そして嘘芝居ができない奴を見つけて迫害、排除する仕事を淡々と

嘘芝居は常に良い子を装うことと
良い子でいられない自分を笑いに変えること
時には「こんなバカこともやっちゃう自分」の悪ふざけを演じることも

いずれにしろ本当の自分ではない
本当の自分喪失

自前の生き方をつくっていこう
他者の自前をリスペクトしよう
そのためには、自分を知る学びと
仲間と手を結ぶスキルを学ぼう
そこからつくられる『力』の自覚
社会を、生活を変えていく『力』

知と学び、元気と勇気
そしてそれを紡ぎ出す対話の復権を

学校ブラックを越えて(承)

●教師の苦悩の声が広がる

長時間労働
理不尽な仕事内容
指導の難しい子ども
理解してくれない保護者
信頼できない上司や同僚……、

 学校がブラックだと言われています。
 いや、2013年、実は言い始めたのは自分かもしれません。
https://shiozaki.blog.fc2.com/blog-entry-2006.html

 教師を取り巻く学校現場環境は管理と支配がさらに厳しくなり、最近では数値化された成果が求められて、ますます理不尽さと厳しさを増しています。このままでは子どもたちに安心と信頼の関係を結ぶことができないばかりか、させていただきます。気に述べたように、子どもの命さえも守れない事態が続くでしょう。

 そして、こんなにも多忙化が異常さを増している中、道徳が教科化されて通知表で文章化した評価をしなければならなくなりました。小学校では英語が正式に位置づき、指導する資格を持っていない担任が指導を強いられています。時間割の枠は増え、放課後の時間は短くなるばかりか、もはや超過勤務が当たり前の状況です。

 帰宅のタイムカードを押してから仕事をしなければならない現実……。超過勤務を自己申告している現場では、時間報告を少なく書き直すように指示を出す管理職……。そんな中、最近では日付をまたいで仕事をする教師も少なくありません。

 このような現状に中で、教師の数は増やすどころか、足りない状況が全国に広がっています。安上がりを目的として。年度当初に正規職員ではない講師をたくさん採用したために待機している講師が足りなくなってしまったのです。また、教師の仕事のブラック化が話題になる中、教師になろうとする若者が減っている現実もあります。

 子どもの指導も年々難しくなっています。
 いくら指導を繰り返してもなくならないいじめ。
 「発達障害」と言われている子どもは全体の6.5%だと言われています。
 そして最近では、学校や教師の指導に異議申し立てをする形で、動画や録音が流出し、拡散される『スクールレコーダー現象』も広がっています。

 教師にとって受難な時代です。
 多くの教師の悲鳴が聞こえてきます。


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ヨシムネ&ねね

しおちゃんマンの飼い猫、黒猫ヨシムネと ねね

ヨシムネ
ヨシムネ ♂
2005年8月生まれ。2006年8月に動物病院からしおちゃんマン家にやってきた。

ねね
ねね ♀
2008年6月生まれ。教え子(当時小6)達が公園で保護。2008年6月よりしおちゃんマン家の家族に。2017年7月28日逝去。

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