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教育実践講座全国ツアースタート

さあ、今日から教育実践講座全国ツアーのスタート。

今週は渋谷、江東区、そして宮城。

その後、

4月……山口県
5月……岐阜県
6月……石川県
7月……札幌

今年もたくさんの出会いから学ばせてもらいます。


  

新年度のSNSのつき合い方

実質、本日(3/31)から2019年度をスタートさせます。

今年もよろしくお願いいたします。

さて、新年度のSNSとのつき合い方をお知らせします。

メインはこのブログ「学校現場への応援歌」です。

教育批評を軸にして、大学での講義の補充、講演や出版のお知らせ等々を日刊で更新していきます。

日常的には、Twitterとinstagramを利用します。この二つは、プライベートブログ「しおちゃんマン★ブログ」と連携させます。

しおちゃんマンツイッター

Instagram YoshiakiShiozaki

しおちゃんマン★ブログ

facebookとどう付き合うかは未定です。どうも自分の感覚とは合わないのです。自分らしく付き合うにはどうしたらいいのかを見つけたいと思います。当面は、facebookページ「しおちゃんマン」を充実させることを考えたいです。

しおちゃんマン Facebookページ

LINEは、本当に近しい仲間との連絡やグループによる協議するツールとして利用します。

今後とも、よろしくお願いいたします。




日本の教師が失ったもの

日本の国と経済優先の教育政策(国家主義と新自由主義)により、日本の教師は、

『時間』
『当事者性・同僚性』
『優しさ』

を失いました。

本当はどの教師も子どもたちに優しくしたいと思っているはずだと思っていたのですが、最近は、優しくする、失敗を許すことよりも、ちゃんとさせる、失敗させないスタンスの教師が増えているようなのです。

成果と効率化ばかりに目を奪われ、育てることよりも取り締まることに時間を奪われ、学校・教師と、子ども・保護者との関係はますます悪くなってしまっています。

『保護者対応、対策』などという言葉が当たり前のように現場に広がっています。

保護者は敵ではありません。教師にとっては自分を守ってくれる最後の砦のはずなのです。




明日(3/31)から新年度スタート

明日の3月31日から新年度の仕事をスタートさせます。明日は、東京ウィメンズプラザ(東京都渋谷区)で講演

3日水曜日は、江東区の第二大島小学校で講演

6日土曜日は、宮城県柴田郡大河原町の「はねっこアリーナ」で講演

一週間に三つの講演が続くのは初めてです。

詳しくは、こちらのページをご覧ください。
https://shiozaki.blog.fc2.com/blog-entry-4335.html

そして、翌週からいよいよ千葉大学と都留文科大学で前期の授業が始まります。

月曜日に、都留文科大学で三教科。

水曜日と木曜日に、千葉大学で一教科ずつ。

昨年に比べて一教科増えて、準備が大変ですが、新しい発見ができそうで楽しみです。

同時に今年は、一冊から二冊、新刊本を出そうと思っています。まだ多くのことが未定ですが、自分でも楽しみです。

さあ、新年度スタート。一緒に楽しみましょう。





子どもと適度に距離を置くことの検討を始めたい

私はずっと「誤解を恐れずに言えば、教師は子どもになめられるくらいがちょうどよい」と言ってきました。子どもに寄り添い、考え方や価値観、事情について理解し、共に考える他者として存在するべきだと主張してきたのです。

それは、教師と子どもたちとの関係が、管理と支配に傾斜し、子どもの事情を無視した上からの指導が広がっていたからです。それは今も変わらず、教師は子どもの目線から教育活動を構築していかなければならないと考えることは変わりません。

しかし、教師の仕事が異常に多忙化し、何から何まで教師が背負わなければならない事態が広がってきている中、子どもと適度に距離を置くことも考えなければならないと思っています。

キーワードは、教師のプライベートをどう保障するのか、ということ。自分を大切にすることは子どもを大切にすること、子どもを大切にすることは自分を大切にすること……、これをどう統一的に、実践的に展開できるのか、という問題です。それが子どもとの適度な距離をつくりだすのだと思います。

おそらくそれは、無意識に実践している仲間がたくさんいるのだと思うので、注目して、具体的な実践・生き方として紹介していければと思っています。




本日現場では「離任式」

 勤務していた地域では、3月の最後の日が「離任式」。子どもたちは午後から登校して、異動する職員とのお別れ会を体育館で行います。
 
 自分もちょうど一年前、学校を離れる側として、体育館のステージに立ちました。泣くはずはない、泣くのはカッコ悪いと思っていたのに、大泣きしてしまったのが忘れられない思い出です。
 
 前任校では、講師も含めて20人近くの職員が異動します。それで、異動する職員の挨拶は1分以内に、と言われました。最後の挨拶なのに、1分以内というのは辛いな、と思いましたが、工夫して、ステージから写真を撮らせてもらうことにしました。
 
「先生は、校長先生や、集会でみなさんに話をするような偉い先生ではなかったので、こうしてみなさんに挨拶するのは、この学校に来た時とお別れする時だけで、そしてもう二度とないと思います。そこで、ステージからみなさんの写真を撮らせてください。」

 これが私のお別れの挨拶でした。1000人近い子どもたちは、笑顔で手を振って写真撮影に応えてくれたのも嬉しかった。
 
 今日の午後、どんなお別れがあるのでしょうか。




「ありがとうございました」の安売りは感謝の価値を下げる

●授業の始まりと終わりの挨拶

最近の小学校で、授業の始まりに「よろしくお願いします」。終わりに「ありがとうございました」と言わせる指導が広がっています。教科のほとんどを担任が指導する小学校では、担任はその都度お礼を言われることになります。

お礼を言って何が悪いのか、感謝の気持ちは大切ではないのかといった意見もありますが、感謝の気持ちを軽視しようと考えているわけではないのです。むしろ逆で、マニュアル化された「ありがとうございました」の繰り返しは、感謝の気持ちの価値を下げるのではないか?と心配しているのです。

それでも始まりと終わりにけじめをつけたいのであれば、「礼」だけで良いのではないでしょうか。

幼・小・中連携を重視している地域では、この挨拶を幼稚園から中学校まで統一して指導することを決めている所もあります。


マニュアル化と「見える化」

教育のマニュアル化は、その価値を下げ、言葉の重さを失くします。

数値化したり、見栄えに傾斜した教育の「見える化」は、良い子の嘘芝居と、それができない子の排除と差別を生む危険があります。

一斉・一律をマニュアル化し、「見える化」によって評価する…、そしてそれを競争させて効果を上げようとする日本の教育はそろそろ立ち止まって考え直す時期なのです。




タイムカードはなんのため?

タイムカードを使用する学校・地域が増えてきています。

……で、これってなんのために使っているのか、みなさん疑問だそうです。

残業したところで、その分お金が出るわけでもない。

単に、どれだけ超過勤務したかの報告だけのためのタイムカード

それはそれで大切な報告だと知りつつも、何か釈然としない。

しかも、あまり超過勤務時間が多すぎると管理職に申し訳ないという気持ちがはたらいてしまう。。(超過勤務の多い学校の管理職の方が叱られそうなので)

それで、タイムカードを押してから残業するといったことも、やっているとかいないとか。

中には、勤務修了のタイムカードは管理職がまとめて押している学校もあるとかないとか。

教師の仕事の中身の検討がなされず、それに見合う人員配置も未検討。

単に、ちゃんと調査していますという報告のためだけのタイムカード




『学校ブラック』を相対化することで乗り越える

ブラックな学校現場も相対化することで乗り越えるスタンスを生み出せるのではないか、ということを考えました。そのための三つのキーワードは……、つまり『相対化する』とは、

一つ目は、
ブラックな仕事体制の「おかしさ」を「可笑しさ」に変換すること。そのためには、学びと知によって真実を見極めることと、そのことによってブラックな仕事を相対化できること。

二つ目は、
それを理解してくれる仲間を増やすこと。「ブラック」なんか何するものぞ、そんなことで苦しんでいるのはおかしい、といった声を広げることで、理不尽に異議申し立てができるエネルギーを持つこと。

三つ目は、
子どもたちに笑顔を取り戻す教育実践を広げることが、ブラックを蹴散らすことにつながることの共有。同僚の教育実践の自由を認め合い、成果と課題を職員の自治で明らかにしながら、教育実践の質を高めていくこと。

この三つの視点で、教育実践を(も)読み解いてみたいです。


  


「学校ブラック」は子どもたちの命を奪う

二〇十三年の夏、私はブログで『学校がブラック企業化している』と書きました。

"仕事ができないほど忙しい" と表現できるように、およそそれは教師の仕事ではないと思われることのために、夜遅くまでの勤務を強いられ、同僚や知り合いにも、精神的疾患や亡くなる人まで出始めた時期でした。

当時、民間企業で『ブラック企業』という言葉が流行り出したので、それになぞらえて『学校がブラック企業化している』と表現したのです。

それがいつしか『学校ブラック』という言葉に名詞化され、教師の仕事の大変さを表す言葉として共有できる言葉として使われるようになりました。

今も日本の教師たちの苦悩の声が聞こえてきます。

医療関係、建設業も上回る超過勤務時間。
目に見える成果を期待されて強要されるPDCAサイクル
あいかわらず理不尽な『学校スタンダード』
パワハラにセクハラ
職員間のいじめ迫害、そして排除

最近では「教師が抵抗できない」ことをテーマにした「対教師暴力」や、教室での教師の言動がネットに流出して拡散し、批判される『スクールレコーダー』現象も起きてきています。

そのような中、子どもたちの命が次々と失われています。

誘拐殺人
地震によるブロック塀の事故死
熱中症死

そしていじめ迫害と自死
被虐待死……。

短い期間に、これだけ多様な原因で子どもの命が奪われる時代は過去にあったでしょうか。

そしてこれらの事案は、大人の環境整備やケア、教員の増値などの教育環境の整備により、防ぐことができることばかりです。

このように考えていくと、『学校ブラック』というのは、教師を苦しめることばかりではなく、子どもたちの命を奪うことにつながっていることを私たちは自覚しなければならないのです。

私たちに大きな壁となって立ちはだかる「学校ブラック」の壁をどう乗り越えるのかを新年度のテーマにすることに決めました。


  

春休みに個人的にしておきたいこと

今日の春休みなど無いのも同じ。異動する者は荷物整理に追われるし、そうでない者も教室起動やら、書類整理などであっという間に終わってしまう。

それでも唯一担任する(教える)子どもがいない時期は年間でこの時期だけ。夏休みは「教え子」は休んでいるだけで、実際はいるんだからね。

春休みは、自分は「イメージする時期」ととらえていた。次年度の学年、学級が決まっていたら、その子たちとのやりとりを楽しくイメージする。

そしてそのために資料、情報を集める。具体的な情報は4月に入ってくるので、3月は主に書籍で資料集めをする。

その学年の発達段階や、授業について、徹底的に調べてイメージする。考えてみると、こんな楽しい時期は無いはず。

春休みは、次年度を好きなようにイメージして準備をして、大いに楽しみましょう。


  


子どもをどう受け入れるのかではなく子どもにどう受け入れてもらうかを考える

本日修了式の学校が多いと思います。

一年間、本当にお疲れさまでした。

体調を崩した方も少なくないと思います。

まずはゆっくり休んで、新年度に備えてください。

通知表を渡す時、子どもを励ますと同時に、子どもたちに感謝する気持ちで渡します。

先生を受け入れてくれてありがとう、という気持ちです。

子どもを「学校」にどう受け入れるのか、
どう適応させるか、
どう、言うことをきかせるか、

そんなスタンスは子どもたちとの関係を悪くするばかりです。

新年度、だまされたと思って、『子どもにどう受け入れてもらうか』のスタンスにたってみてください。

今まで聞こえてこなかった子どもの声が聞こえてくると思います。

お試しください。


  

春休み前に次年度の人事を発表するのは自然なのに…

 次年度の学年(校内人事)を4月まで行わない学校があります。特に校長が変わる学校では、新校長が発表するべきだとして発表しない学校もあります。なぜこんなにもったいぶるのでしょうか。新年度準備は1日から始まります。春休み中に資料を集めて準備するのが自然な仕事の流れです。
 
 色々理由はあるようですが、大きな理由の一つが、保護者に次年度の学年が漏れないようにするためらしいです。次年度の学年の担任がわかってしまうと、いろいろ意見を言ってくるのではないか、といった心配があるのです。
 
※他にも、異動する職員がわかってしまう…、といった理由もあるようです。
 
 4月になっても、始業式の日まで職員室をカーテンで閉め切り、中が見えないようにしている学校も少なくありません。そこまで学校は、保護者の人事に対する異議申し立てを警戒しているということです。
 
 お互いの、こんな警戒と不信の中でスターとして、良い結果が出るはずないと思うのです。次年度の学年については積極的に公開する必要はないとは思いますが、何もそこまで警戒する必要はないと思っています。


  


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塩崎義明(しおちゃんマン)の『公式メインブログ』です。教育問題について語ります。⇒ 管理画面

小学校で37年間学級担任として勤務/現在大学で教師を目指す学生に指導。/最新著書『教師と子どものための働き方改革』(学事出版)//iPhone12 Pro/Surface Laptop3/黒猫大好き/手相は両手とも「ますかけ」。

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ヨシムネ&ねね

しおちゃんマンの飼い猫、黒猫ヨシムネと ねね

ヨシムネ
ヨシムネ ♂
2005年8月生まれ。2006年8月に動物病院からしおちゃんマン家にやってきた。

ねね
ねね ♀
2008年6月生まれ。教え子(当時小6)達が公園で保護。2008年6月よりしおちゃんマン家の家族に。2017年7月28日逝去。

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