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リアルな教育現実に向き合おう

31日……。

以前は、夏休み最後の日で、宿題が終わっていない子どもたちがあわててやる風景のあった日。

今では、もう一週間前に学校が始まっている(地域が多い)。

授業時数の確保のためだという。

それはちがうだろう…、と。

「確保していますというポーズ」のためだろうと。

2学期を(夏休み明けを)早く始めることで、授業時数が確保できていることを外にアピールするためではないのか?

学校にエアコンがついたので、夏休みは必要なくなったという理由を、後付けで言う人がいる。

こういう人は、人間(子ども)にとって「休むこと」の意味と日本文化(お盆や帰省文化)について勉強し直してほしい。

また、エアコンがついたところで、外で活動する教育活動がある限り、危険なことは誰でもわかること。

(ちなみに、教師は休んでいないことはもうご存知のことと思う。)


そして、
夏休みを削って授業時数を確保しているように見せても、

やれ運動会の練習だ、やれ学習発表会だ、修学旅行だ……、と、

授業がつぶれてしまうことがくりかえされることをどう説明するのか。

(教科外活動は大切だと考えている一人です。誤解のないように)

さらには、

授業時数を報告する「週案」で、<時数調整>をしている現実をどう説明するのか。

リアルに目をつぶり、「上」の人たちの都合や説明責任、顔を立てるための教育活動はもうやめよう。


明日、全国ツアー講座13弾

明日、しおちゃんマン講座全国ツアー2019第13弾、

江東区立第二大島小学校で、

10:00~12:00に行います。

テーマは
「気になる子、困っている子と学級をつくる」

参加費は無料

どうぞお気軽にご参加ください。

気になるのは、教師の目が管理に慣れてしまっているから、

困っているというけど、困らせているのは誰?

そんな話をしてみたいです。

もちろん、具体的な学級集団づくりの実践も紹介していきます。

新刊本『教師と子どものための働き方改革』

9月、しおちゃんマンの新刊本が出ます。

学事出版から緊急出版です。

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【新刊】
教師と子どものための働き方改革
~あなたが大切にしたい「教師の仕事」は?~


教師の仕事にはレベルがある。

そんな教師の仕事を、

「やってはいけない仕事」から「やってみたいなと思う仕事」まで、7つのレベルにわけて、その取り組み方を具体的な実践を通して紹介。

手帳や発想法から、生活指導実践まで。

教師の息苦しさ、生きづらさを乗り越えるヒントとしてぜひお手元に置いていただければと思います。

発行された時に、さらに詳細をお知らせします。

まずは第一報ということで。

雑感、せわしないストレス

夏休み明け初日から、6時間、7時間授業を始める学校。

夏休み明け数日で、体育祭をやる中学校。

運動会、合唱祭、修学旅行の準備を並行して進める小学校。

授業をつぶし、つぶした授業は年末にあわただしく流す。

校内研究授業のために、他の授業をつぶさなければならない矛盾。

しかたがないと自分を納得させ、子どもに対してはその理由をごまかすことの繰り返し。

しだいに学級は落ち着きがなくなり、

子どもたちの間に、排除の力関係が広がり、

学校・教師は鼻で笑われ

保護者怒り、

管理職は形だけの火消しに走り、

せわしないストレスの中で、

そんなことは大したことではないと思ってしまう……

激務の中の子育て

教師の仕事も激務です。

最近世間で、やっとその異常な大変さが認知されてきました。

激務は他の職種もあります。

教師の仕事はその一つだということです。

その中での子育て。

やはり大変です。

教師の子どもも必ず保育園に入れるわけではありません。

実家にお願いしたり、無認可の保育園や民間であずかってくれる方をさがしたりする教師も少なくありません。

子どもが小さい頃は、遅くまで学校に残っているわけにはいきません。

学校現場も、 "子育ては母親が"、という価値観がまだまだ大きいので、早く帰るのは母親のケースが多いようです。

女性は、子どもを連れて帰宅。

家で仕事をしながら(個人情報は持ち帰れません)、父親の帰りを待つケースが多いです。

職場に同僚性・当事者性がある現場では、小さな子どもを育てている女性教員には自然な支援体制があるのですが、最近の現場は、全てそういった現場ばかりではないようです。

自分のことだけで精一杯だからです。

教師の仕事全体を見直すことはもちろん、安心して自分の子どもを育てられる環境をつくることが急務です。

項垂れながら登校する日本の子どもたち

何年か前に、アメリカ人の保護者(父親)から質問されたことがあります。

「どうして日本の子どもたちは、項垂れ(うなだれ)ながら学校に行くのですか?」

高学年になると、確かにそういった傾向があるかもしれません。

前日、夜遅くまで塾があったのかもしれません。

友達関係で悩んでいるのかもしれません。

少なくとも、学校に行くことが、子どもたちを元気づけることではないことは、残念ながら事実のようです。

そんな学校にたどりつくと、校門で、元気に挨拶するように言われる。(あいさつ運動)。そこから嘘芝居コミュニケーションの幕開けです。

昔、校舎の屋上から、嫌なこと、つらいことを大声で叫ぶ実践をしたことがあります。

今は、安全上、屋上に出ることもできないし、そんなことで何かが変わるとは思えませんが、少なくともその時の子どもたちは、「すっきりした」と笑顔で語ってくれたことを覚えています。

休み明けと不登校

すでに夏休みは明けてしまっている地域が多いようです。

初日から6時間授業を始める学校も少なくありません。

いつから日本の学校はこんなにもせわしなくなったのでしょうか。

さて、

夏休み明けに、学校に行けない子(不登校)、教室に入れない子が増えてきています。

まさかこれを子どもたちや保護者のせいにしていないでしょうね。

それぞれの原因があるとは思いますが、圧倒的に学校(学校における子どもたち同士のコミュニケーション含む)の変質のせいだと言えます。

「一斉・一律、競争」の教育の厳しさに対して……、また、過度な気遣いと無理なキャラ設定が必要なコミュニケーション(嘘芝居コミュニケーション)に向けて、子どもたちはなかなかスイッチが入らないのです。

本来は教師にそんな苦しさを伝えたいのですが、肝心な教師はバタバタ忙しそうで冷たい……。そこで身体ごとそのメッセージを伝えるしかないのが、今の日本の子どもたちです。

それが不登校という形や暴れるといった形で表出されていると見るべきだと思います。

そんな時代だからこそ、教師は意図的に子どもたちの心の声に耳を傾ける必要があるのだと思います。

来週からリハビリだ

足はまだ完治しないけど、来週から少しずつリハビリしていこう。

体だけでなくて、心の面でも。

少しタラタラしていたので、引き締めよう。

リズムをつくろう。

身体をひきしめよう。

机の周りを整理整頓しよう。

31日に久しぶりの講演があるので(全国ツアー第13弾江東区)、それに向けてしっかり準備しながら。

こういった節目をつくっていかないと、前に進めない。

節目は、前に進むための踏切版としてとらえよう。

ウォーキング⇒ブログ⇒マッサージ⇒整理整頓……

肉離れ

テニス……、

8月2日の小田急藤沢オープンベテラントーナメント2019 男子60歳1回戦の試合で、右足太腿の裏・つけねを肉離れしました。

相手のドロップショットを拾って猛ダッシュで前に走り、逆にポイントをとれた時だったのですが、右足の太腿の裏の筋肉が、ゴロリと動きました。

それから足が全く動かず、試合は惨敗しました。

その時は、肉離れとは知らず、シップとマッサージでごまかしながら、その後テニスの練習にも、痛みをこらえて何度か参加していました。

そして、8月19日、浦安オープンの試合で、痛さで全く足を動かすことができなくなり、3ゲームを終えたところで棄権させてもらいました。

さすがにこれは病院に行かなければダメだと、あわてて翌日病院へ。お医者さんからは、数秒で、「はい、肉離れ、筋肉がへこんでいる」と診断されました。

その時の二つのびっくり……、

一つは、生まれてこの方、肉離れなど起こしたことがなかったのに、こんなに簡単に肉離れを起こしてしまったこと。ちなみに骨折の経験もありません。治療が遅れたのもそういった事情から。

二つ目は、肉離れは、筋肉がへこむこと。筋肉が切れるのでしょうか?恐くなりました。

全治一カ月。しかし2日から日にちが立っているので、治りかけていることを祈るばかりです。

ちなみに、歩いたりの日常生活には支障はなし。あくまでも運動する時だけの痛みです。

早く全力でテニスをしたい。

(*ᴗˬᴗ)⁾⁾


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子どもの生きづらさに注目した実践を展開して学校を子どもの手に取り戻そう

脅迫管理主義」は、教師を管理することで、子どもも同じように管理します。

そして、そこから生まれる、恐怖や孤独感……、生活していく不安から逃れるように子どもたちは管理が行き届かない場所をシェルターとして身を守っています。

(生きづらさが暴力的な行為として表出され、教室外でクールダウンすることも含みます)。

それが特別支援学級だったり、保健室だったりしているのではないでしょうか。

そんなシェルターに避難した子どもたちには明るい笑顔が見られます。

(迎えに来てくれたり、遊びに誘ってくれたりする仲間の顔を見た途端、再び暗い顔に戻るのですが)

子どもたちは、安心できる関係を求めています。

自由と権利が大切にされ、その子に応じた対話・相談、学習・学びが保障された教室を望んでいるのです。

学校を、教室を、そんな子どもたちの手に取り戻しましょう。

"良い子・できる子芝居" をしている子どもたちもそれを望んでいるのですから。

そして、その実践を推し進めることこそ、学校を子どもたちだけでなく、教師の手にも取り戻すことにつながるのです。


子どもたちは降り始めている

 目の前の子どものことは扨置き(さておき)、まわりに合わせることや成果があるように見せることばかりに教師が振り回されている中、子どもたちはその生きづらさを身体ごと訴えています。
 
 通級指導を利用している子、特別支援学級に在籍する子が急増しています。通級指導を利用する子は、2017年調査で、ついに10万9千人にも及んだのです。
 
 文科省は、認知が広まったことと、個別な対応や特別な支援に、理解が広がったと、前向きに評価していますが、果たしてそうでしょうか。
 
 また、教室に入れ(ら)ない子どもも急増しています。これらの事実を考えた時、子どもたちの生きづらさが見えてこないでしょうか?
 
 一つは、これまで述べてきたように、2000年前後から、「一斉・一律、競争」の教育が広がり、それに適応できない子どもたちが「あぶり出された」疑いをどうしても持たざるを得ないのです。

・学校生活の細かな所作や生活態度まで統一、徹底させ始めた学校。
・教育の成果を見える形で出すように求められる教師。

 その流れに乗れ(ら)ない、個性ある素敵な子どもたちが「問題のある子」「課題を抱えた子」として評価され、学校が進めたり、自らも判断したりして、通級指導特別支援学級を利用するようにはなってはいないでしょうか。

 二つ目は、子どもたち同士の中にも、私が「嘘芝居コミュニケーション」と呼んでいる "高度な?コミュニケーションスキル" が求められるようになり、それについていけ(か)ない子どもが、排除され、撤退しているのではないか、というこです。

----↓ここから↓----
嘘芝居コミュニケーションとは、
 空気を読みながら、
  強い意見に同調し
  時にはおちゃらけ、
  意図的に誰かをいじり、
  時には自分がいじられるように仕向け、
  そのために必要以上に悪ふざけができる自分を
  演出する。
----↑ここまで↑----

 こんな嘘芝居コミュニケーションではないコミュニケーションスキルや連帯の仕方、つながり方の指導が求められているのです。

「脅迫管理主義」[塩崎造語:2019/08/18]

 私たちは、上からの教育政策としての「一斉・一律主義」と「競争主義」に疑問を感じています。時期や方法を合わせることよりも、目の前の子どもの事実に沿った指導を展開したいからです。
 
 しかし、人格評価と排除をちらつかせながらの「脅迫管理主義」は、私たちの口を封じ、実践の自由を奪い、子どもたちの事実を無視し、形だけの成果を求め、子どもと教師を追いつめています。

 そんな「脅迫管理主義」に対抗するためには、次の三つの道があります。

(1) 排除を恐れずに異議申し立てをする。
(2) 従っているふりをしながら、こっそりと子どもファーストを貫く。
(3) 子どもの権利と自治を真ん中に据えた教師の共同の道と「学校づくり」の道を探る。

 この三つが、日常的に繰り返し問われているのが今の学校現場ではないでしょうか。
 
 私たちは、(1)と(2)の対応をその都度選択しながら、(3)の道を探っていかなければなりません。
 
 そしてその為には、共に学び、共に行動してくれる仲間づくりが大切になってくるのです。
 
 仲間づくりは、同僚性を発揮するとか、当事者性を持つとかは、結果的にそうなるのであって、それを目的化しすぎると続きません。
 
 もっと遊び心、世間性をもって接することが大切です。おしゃべり、雑談、愚痴を大切にしてみましょう。

 そこから生まれる力は大きいはずです。

 今一つは、「実践で提案すること」です。

 これは、見た目や結果を重視した実践ではなく、子ども(たち)の変化、成長に視点を当てた実践です。

 多くの教師は、そういった実践をしたい……、または目の前の子どもたちをどう指導していくのかで悩んでいるはずなので、必ず注目してくれます。

 そんな仲間の前に、共に悩む仲間として、悩みながらもチャレンジした実践を提案してみてはどうでしょうか。

 それが同僚への連帯へのメッセージになるはずです。


脅迫管理主義
「脅迫」にするか、「強迫」にするか迷ったのですが、「脅迫」を選びました。

現在の管理主義は無理強いを迫るというよりも、人格評価や排除といった恐怖で脅しながら管理しようとしているからです。

原因は「一斉・一律主義」と「競争主義」

 最近の学校現場は、同時に同じように展開させようとします。また、教育の成果を競争させることで、その質を高めるというねらいも強いです。しかもその成果は、目に見える形であることを要求してきます。

 前者を「一斉・一律主義」、後者を「競争主義」と仮に呼ぶことにします。

 現場では、「一斉・一律主義」により、周りに合わせるために労力を使わなければならなくなりました。さらには、自分の指導方法だけ違っていたり、遅れたりすることに対して、とてつもない焦りの気持ちが生まれるようになりました。これが「一斉・一律主義」からくる多忙感の正体です。

 たとえば、最近は「スタンダード」が流行です。「授業スタンダード」「学習スタンダード」「生活スタンダード」等々、板書で使うチョークの色から、子どもの頷き方まで細かく「標準」が決められ、それをどれだけクリアできたかが問われます。スタンダードを進めているのは教育委員会やそれに忖度しつつ従っている学校(管理職)等です。我々はただ、子どもとは無関係に、ただ忙しく振り回されているだけなのです。

 一方で、「どこよりも質の高い教育サービスをいたします」「結果や成果も出します」といった、目に見える教育成果を競う忙しさがあります。

 学力テストしかり、部活問題しかり……、見た目・出来栄えの評価優先の教育もその一つです。 さらにそこには、説明責任が発生し、教師個々への評価もからんできていることにも注意を払わねばなりません。

 成果・結果を求められることが、大きなプレッシャーとなり、成果が出なければ果てしなく時間をかけなければならず、ますます追い込まれてしまう……。これが「競争主義」からくる多忙感の正体です。

 「一斉・一律主義」「競争主義」。この二つの流れが押し寄せていることが学校や教師を多忙にさせ、多忙感を助長させていることは間違いありません。教師の異常な忙しさの背景には、こういった政府の教育政策があります。

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ヨシムネ&ねね

しおちゃんマンの飼い猫、黒猫ヨシムネと ねね

ヨシムネ
ヨシムネ ♂
2005年8月生まれ。2006年8月に動物病院からしおちゃんマン家にやってきた。

ねね
ねね ♀
2008年6月生まれ。教え子(当時小6)達が公園で保護。2008年6月よりしおちゃんマン家の家族に。2017年7月28日逝去。

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