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本日「卒業式」

本日、勤務している小学校の「卒業式」です。

戦後の日本の学校において、3.11大震災の年と、そして今回と、2度目の特別な「卒業式」になります。(「卒業式」をやらない地域も多いです)

卒業式」を実施する学校は、参列するのは卒業生と教師と保護者のみ。学校によっては、保護者の参加も見合わせたり、1名限定にしたりしている学校もあります。

座席同士は距離が置かれ、式の内容も短縮されました。

証書授与は代表者が受け取ったり、教室で渡されたり……、

それぞれの地域で、最大限の努力と工夫がなされながらの「卒業式」です。

そこまでして実施する必要があるのか?という疑問もありますが、日本人の「卒業式」に対する思いは強いものがありますので、なんとか実施してあげたいという思いは理解できますし、私も同じ思いです。

日本全国の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。

今年は特別な年になりましたが、そんな時こそ、卒業の意味をかみしめ、次へのステップを力強く踏んでください。





第四次学級崩壊の背景

まず、最近の子どもたちの三つの傾向について考えてみましょう。

一つ目は、幼児期の親子関係のトラブルを引きずってくる子どもたちの増加の問題です。

両親と死別したもの、児童虐待にさらされてきたもの、親の精神的トラブルにまきこまれたものも少なくなく、経済的・時間的なゆとりのない家庭生活の中で、乳・幼児期以来、親の十分な保護と愛情に恵まれなかったものもいます。

そういった子は、最近では「愛着障害」とよばれることもあり「発達障害」と似た症例を示してくるので注意が必要です。

対応も違ってくるので注意が必要。

二つ目は、「発達障害」について、幼児期から対応してこなかった子の問題と、学校の無理解の問題です。

特に「学校の無理解」の問題は深刻で、中学年まで押さえ込み(「指導虐待」)、高学年になって二次障害を引き起こしている事例がほとんどです。そのことが原因で、学級崩壊を引き起こしている事案も多いのです(第四次学級崩壊)


【連続ミニエッセイ】学級崩壊(1)
https://shiozaki.blog.fc2.com/blog-entry-3326.html

【連続ミニエッセイ】学級崩壊(2)
https://shiozaki.blog.fc2.com/blog-entry-3327.html

【連続ミニエッセイ】学級崩壊(3)
https://shiozaki.blog.fc2.com/blog-entry-3328.html

【連続ミニエッセイ】学級崩壊(終)
https://shiozaki.blog.fc2.com/blog-entry-3329.html


三つ目が、あまりにも優等生に見える「学校適応過剰」の子どもの急増の問題です。

こうした子どもが幼児期から増えているのは、家庭教育・幼児教育が、急激に能力主義化しているからです。そのために早期から子どもに対して愛情抑制・過干渉といった子育てをしつつ、子どもたちを競争の世界に放り込みます。こういった子は、登校前の腹痛、下校後の極度の疲労、行事を前にしての発熱や、他者に対する極端な攻撃性・暴発的行動を見せることもあります。

愛着障害」「発達障がい」「学校適応過剰」の三つで、最近の子どもたちの傾向を考えてみると “ちゃんとしていれば良い” といった学校的価値で子どもたちをみることが危険であることがわかってきます。

今こそ、子ども一人ひとりの『事情』に目を向け、保護者の信頼を得ながら連携していくことが大切になってきます。

<参考>
新版 学級集団づくり入門 小学校 全生研常任委員会編





一方通行は苦手

修了式は、新コロナの影響で、ネット等を使って教室で画面を見ながら行う学校が多いようです。

また、長く授業を受けられない子どもたちのために、動画を使った授業も広がっています。

しかしその多くは『一方通行』です。

『一方通行』は、私が苦手な方法です。

なぜ苦手か……、

〇相手が見えない場で(話が聞かれていない状況でも)、話をしている自分が恥ずかしくなる。反応が見えないと不安で話せなくなる。

〇私は話をする時に子どもたちの反応を見ながらでないと、トーンづくりや、修正、発展、応用につなぐことができない。

〇子どもたちの反応を紡いで、新たな学習課題が浮かび上がってくるのが、私としては面白いし、醍醐味を感じる。

ネット等を使う時は、双方向でやりとりできる方法をもっと簡単にできるようにしたいものです。

今のテレビ電話は、まだまだスムーズに会話できないし、こちらが見たい方向も瞬間的には見えない。(見える物もあるのだろうけど、一般化していない)

今回の新型コロナウィルス広がりをきっかけに、遠距離で、双方向コミュニケーションが集団的にできるツールが一般化されるスピードが早まるかもしれません。





千葉市も臨時休校の延長

安倍首相の要請により、全国の……、千葉県でもほとんどの自治体が、修了式まで臨時休校に踏み込みました。

しかし千葉市は、市民の生活にマイナスの影響がありすぎるという理由で、臨時休校を3/16日までにして、17日から平常日課で、子どもたちとも再開できる予定でした

千葉市は、そればかりでなく、低学年の子どもたちを対象に学校が子どもを預かるという政策を打ち出しました。
( ̄‐ ̄)。oO(『見守り』と呼んでいる。その後、中学年にまで拡大……)

この『見守り』(以下、学校保育)の人数は、学校によっては、70~80人にのぼりました。

他市は、午前中から学童保育を開いていたのですが、千葉市はなぜか普段通りの、2:30からしか開かなかったので、学校保育希望者が多かったのです。
( ̄‐ ̄)。oO(指導者を集められなかったのでしょうか?それとも、予算がなかった?……)

他市も学校保育に取り組んでいる所もありますが、担任ではなく、補助教員が取り組んでいる地域が多いです。
( ̄‐ ̄)。oO(希望した人数が少ないこともある……)

しかし千葉市は補助教員がほとんどいないので、これらを全て担任をしている教師がやっています。

つまり、普段担任している教員が、学年末の目が回る忙しさの中で、2時間ごとのシフトをしいて取りくんでいるということです。
( ̄‐ ̄)。oO(出欠席の確認が一番厄介……)

また千葉市は、学校保育だけでなく、昼食の準備が厳しい家庭のために、お弁当を注文できるようにもしました。

そのお弁当の注文数の確認やキャンセル、ゴミの処理も担任が行いました。

こういった市長の政策は、市民に優しい政策のように見え、実際に支持する市民がほとんどです。しかしその陰で、他市に比べて人員の少ない千葉市の教員の奮闘ぶりに目を向けてほしいのです。

しかしそんな千葉市も、一向におさまる気配のない新コロナウィルスの広がりの中で、休校を延長するしかありませんでした。当初、16日までだった休校は、修了式前日まで延長されました。
( ̄‐ ̄)。oO(卒業式は、卒業生とその保護者の参加のみ、時間も短縮……)

今度子どもたちに会えるのは、24日の修了式のみ。

そして、2,3月限定の現場復帰の私にとって、おそらく本当に最後の小学生になるのだと思います。





何ができるだろう?は、おごり

全国的な代替教員不足の中で、自分は何ができるだろうと考えた。

その結果が、2,3月限定現場復帰。

しかし、何かできるのではないか?と考えていたのに、何もできなかった。

一番学んだのは自分だった。何かしてもらったのは自分だったということ。

「自手に何ができるだろう?」などと考えるのは、おごりだと思う。

何様の言いぐさ?ということ。

今やりたいこと、やれることに真摯に、謙虚に、全力を尽くすことが大切だった。

まだ時間がある。

考え直して、現場にのぞもう。





子どもたちを育てる「地域」の喪失(1)

千葉市でも臨時休校が続いています。

教師は毎日、学校保育を希望している子どもたちを「見守り」(千葉市ではこう呼ぶように指導されている)、卒業式の準備や学年末の成績付けの仕事に追われています。

  この時期、日本の教師に何ができるのでしょうか。

  学校で教育する意味って、何なのでしょうか。

  学校で教育ができないこの時期、あらためて問われているような気がしてなりません。

つまり、今、私たち教師が考えなければならないことは、まさに「学校教育の意味」であり、学校再開後、いまの経験・学びをどう生かしていくか、だと思っています。

そして今、この国には、子どもたちを守り、そして育てる「地域」が無くなっていることに気づくのです。

学校はもっと地域に拓かねばならなかったし、地域はもっと「学校」を育てなければならなかったのでしないでしょうか。

もう少し具体的に考えていきたい問題です。





離任式や送別会の中止(穢れと禊)

千葉県の多くの学校では、通常は、春休みに「離任式」を行い、子どもは登校し、体育館等で、お別れする先生方を送る会があります。それが今年は「よろしくない」ということで、中止になっています。

その学校で何年も子どもたちと関わってきた先生方にとっては、なんとも寂しいことになってしまいました。


また、職員間でも、その日の夜に送別会を開く学校も少なくありません。そして、それもできなくなっています。

欧米では、送別会を開く習慣がない国がほとんどのようです。誰もが気持ちよくその職場を去るわけではない、という考えがあるからだそうです。「あまりよい思い出のない職場だから辞めるのであって、門出を祝われるのは、正直、気まずい…」といった価値観の方が強いということです。


しかし、日本人はそんな思いがあるのを承知で送別します。

嫌な思い(けがれ)は清めておかねばならない(みそぎ)、といった、日本人の道徳・宗教観と無関係ではないのでしょう


ちなみに最近の日本でも、送別会文化を否定的に考えるところが、民間企業を中心に広がっているそうです。

学校現場にも、今年をきっかけにして、そんな考えが広がるのかもしれません。





3.11

あの日、自分は千葉県浦安市の小学校の職員室で仕事をしていました。

自分のクラスの子どもたちはたった今、下校させたばかりでした。

5年生の女子が一人、職員室に入ってきた時に地震が起こりました。

あまりの揺れの大きさに、ただの地震ではないことはすぐにわかりました。

職員室に入ってきた子と一緒に机の下に避難。

2Fの教室に子どもの声がしたので、若い先生があわてて2Fに走っていきました。

揺れが少しおさまった時に、子どもと一緒に校庭の真ん中に避難して、余震がおさまるのを待ちました。

浦安市の学校でしたが、埋め立て地域ではなかったので、液状化は全く起きませんでした。

泣き出す子どもたちに
「恐くないよ、大丈夫だよ」
と多くの教師たちが声をかけていたのが忘れられません。

家に保護者がいる子は、引き渡し&集団下校。

その他の子どもたちは、保護者が帰るまで学校で保護しました。(保護は夜中の12:00までかかりました)

職員室のTVでは東北の様子が報道されていて、皆で呆然とそれを観ていました。

職員は、道路も電車も使えなかったので、全員学校に宿泊しました。

あの時、学校の職員は間違いなく無意識に、自分の家族よりも目の前の子どもたちを保護することを優先していました

それが良いとか悪いとかではなく、

教師というのはそういうものなんだ……

ということなのだと思います。





卒業式の準備

来週の卒業式に向けて、自分の分担の仕事を少しずつ進めています。

装飾作成系の仕事です。

しかし、装飾の材料を作ってくれる在校生が学校に来ていないので、教師の手で全てを準備しなければなりません。


他市で勤務していた時には、担任の他に、補助教員や支援員の職員がたくさんいたので、準備を進める人員が豊富でしてた。

しかし、今勤務している地域はそういった職員がいません

担任をしている個々の職員が、すべての仕事を進めている状況です。

( ̄‐ ̄)。oO(なんの準備をしているかは、まだ秘密にしておきます。出来栄えに自信がないので……。)




日本の教師はそんなに "子ども好き" だっけ?

多くの学校が修了式まで……、または二週間の臨時休校の中、みなさんの職員室ではどんな混乱とドラマが展開されているでしょうか。
( ̄‐ ̄)。oO(臨時休校にしなかった地域もありますね)

またこの間の卒業式に対する取り組みはいかがでしょうか。日本の学校において卒業式の意味が問われているような気がします。
( ̄‐ ̄)。oO(「卒業式文化」についてブログにも書きました)
https://shiozaki.blog.fc2.com/blog-entry-4719.html

さらには……、

子どもたちとの別れ、子ども同士の別れが突然強要されてしまったという現実に対して、否定的な声が多いのですが……、
( ̄‐ ̄)。oO(日本の教師はそんなに "子ども好き" だっけ?)

( ̄‐ ̄)。oO(やり方は確かに、間違い&失敗)


臨時休校でホッとしている教師も多いのがリアルだし、そのことを(ホッとしている個人を)否定的にばかり見るのは間違いだと……。

そんな関係を生み出してしまったことこそ、(自己批判も含めて)問題にするべきだし、そのことなしに職員室の民主化?は進まないと思っています。。





小学校現場残り3週間

2,3月限定の小学校現場復帰も、残すところ3週間になりました。

ただし、休校1週間、春休み1週間ですから、実質残り1週間くらいでしょうか。

1か月目はなかなかうまくいかず、さあこれからというところで臨時休校。

しかし、臨時休校も含めて、理不尽の嵐の中で奮闘している現場の教師たちと一緒に仕事ができたことは、とても大きな宝物になりました。

いずれ、この2カ月のことは、なんらかの形でまとめておきたいと考えています。

3つのキーワードでまとめられそうです。


1) 子どもたちと学校・教師の関係が、さらに難しくなっている。

2) ただでさえ忙しいのに、予算が削られ、人員が減らされていく学校現場。やることは増えているのに、動く人間が減っているという現実の中で、どう教育活動を進めていくのか。

3) 国や自治体の "民主的手続きを踏まずにトップダウンですすめていく傾向" に歯止めをかけなければとんでもないことになる。





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卒業式に何かひと工夫添えて

総理大臣の要請により、結果的に、全国の多くの学校の卒業式がなくなったり、短縮しなければならなくなっています。(このご時世であるからであることは理解しています)

先日書いたように、日本人は「卒業式」に対して強いこだわりがあります。

ゆえに、それができなくなったり、簡単に済まさなければならなくなったことについて、申し訳ないし、気のどくでたまりません。

今、おそらく全国の学校で、卒業式ができなかった学校はそれに代わる何かを……、

そして、

短縮して行われる学校は何かひと工夫添えることを考えているに違いありません。





効率的だけど筋が違うこと

緊急時は、どうしても効率的であることが優先されます。


学校を休校にするならば、働いている保護者のことを考えて、子どもを預ける場所がほしいという声が大きかったとします。

ならば学校で預かりましょう、それが一番効率的です……、という流れ。

新コロナ拡散防止のために子どもを集めないはずが、子どもを集めなければならない矛盾。

(;-o-)σォィォィ・・・
効率化優先のために、本来の意味が薄れてしまうパターン。

----------
子どもを学校に預ける際、給食がないのでお弁当を何週間も作らなければならなくなり、それが厳しい保護者のためにお弁当屋さんが "準備します!" と声をあげた時……。

注文数の把握と集金は誰がやるの?

……、教師が出勤しているのだから教師がやるのが効率的。

食べた後のゴミの処理は?

……、子どもに持ち帰らせるのは大変なので、学校で処理するのが効率的。

(;-o-)σォィォィ・・・
学年末で目が回るような忙しさの中にいる教師が、保育だけでなく、お弁当の注文と集金、ゴミの処理までやらなければならなくなったパターン。筋が違う。

----------
どんなに緊急時でも効率化を優先し、筋が通らない進め方は破綻します。

緊急時であるからこそ、納得と合意を丁寧にとらなければならないのだということが、今回の教訓です。





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雑誌『生活指導』(高文研)編集長/全国生活指導研究協議会常任委員/最新著書『教師と子どものための働き方改革』(学事出版)/小学校で37年間学級担任として勤務/現在某私立大学文学部教育学科特任教授/iPhone12 Pro/Surface Laptop3/黒猫大好き/手相は両手とも「ますかけ」。

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ヨシムネ&ねね

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ヨシムネ
ヨシムネ ♂
2005年8月生まれ。2006年8月に動物病院からしおちゃんマン家にやってきた。

ねね
ねね ♀
2008年6月生まれ。教え子(当時小6)達が公園で保護。2008年6月よりしおちゃんマン家の家族に。2017年7月28日逝去。

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