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心のケアー体制の準備も

安倍首相は、4月からの学校再開について、再考もあり得ることを話しました。大学も、5月のゴールデンウィーク後からのスケジュールを考えている学校も出てきました。先が見えない戦いというのは不安です。何に期待し、何を待っていればよいのかが見えてこないからです。

とりあえず今は、家にこもるしかないようです。部屋の整理や、読み直したかった本を読んでみようか……。家でできることをたくさんさがして、前向きに生活できるようにしたいものです。

心配なのは、子どもたちです。運動不足やストレス、孤独感や自暴自棄状態…、すでに見えないところで色々な問題が出ているのかもしれません。また、ストレスは保護者にもたまるわけで…、親子間のトラブルも心配です。心のケアーの体制も考えなくてはならないのかもしれません。




Surface Laptop3

前のPCが、珈琲をこぼしてしまってから不具合続きなので、思い切って購入しました。

Surface Laptop3
13.5インチ
(Core-i5/8GB/256GB/ブラック)

IMG_20200328_174439_812.jpg

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「指導」と情報の連携、そして信頼感

「若者」という表現が何歳からを指すのかわからないのですが、ウィルスにかかっても軽かったり、症状がないケースもあることがわかってきているようです。

その情報のせいなのか、外出を控えること等の指導が若者たちを中心に届かないことが問題になっています。

このことから、指導・支援、呼び掛けというのは、対象者が受けとる情報との連携が大切だということがわかります。

「知事が外出しないように言ってるけど、大丈夫じゃない⤴️」というのが今の状態ではないでしょうか。

情報発信者は科学的に納得のできる情報を発信する必要があるし、呼びかけ側はその情報とどう連携していくのかが問われてくるようです。

一方で、指導・呼びかけ側の信頼度の問題もあります。

オリンピックが延期になったとたんに急に動き出したような印象がぬぐえない中での呼びかけは、やはり説得力に欠ける…、ということなのかもしれません。




教師は暇ではなかった

世間では、臨時休校中は、教師も休んでいたと思っている人が少なくなかったことを知りました。休んではいなくても、子どもが来なくて暇だろうと思っていたそうです。

暇どころか、保護者が家庭で見ることができない子どもたちを学校で保育しました。学童を午前中から開けなかった地域では、低中学年だけでその数は三桁にのぼりました。

どんな子どもかわからない、自分のクラスではない子どもたちをみるのは、出欠席確認をするだけでも大変だし神経を使いました。

お弁当の注文をとり、その後始末もするように教育委員会から指示があった時には、さすがに「それは違うでしょ!」と思いました。

こういったことを、いつもと違う卒業式の企画・準備や、学年末の大変な仕事量の中でやっていたのです。それぞれの地域で多少違いはありますがどの地域の教師も、医療現場同様、頑張っていたことをぜひ理解してほしいです。




第四次学級崩壊(塩崎造語:2020/3/22)を乗り越える

最近の小学校の教室では、

▼発達障害
▼親子関係のトラブルを引きずっている
▼学校適応過剰

の子が増え、それに対して、「指導虐待」的な[一斉・一律、競争を強いる学校教育]で、二次障害を引き起こしている事案であふれている。

その結果、反抗や暴力が教室に広がったり、頭痛や腹痛などの身体的症状を起こす子が出てきたり、中には、うつ病や拒食症などの症状を示す子まで現れる教室もある。

この中で、子どもたちと担任、保護者と担任、教師間の関係性が崩壊する。

私はこれを、第四次学級崩壊と呼ぶことにする。

この「第四次学級崩壊」を乗り越えるためには、

◎子どもたちを科学的にとらえる。保護者は専門機関に相談し、自分の子どもについての情報を科学的に得て、それを学校と共有することが求められている。

◎学校はすぐに[一斉・一律、競争]を強いる教育を止め、子ども一人ひとりの個性や特性に応じた教育活動を展開する。そのためには、補助教員を増やしたり、学級定数を20人にまで下げたりする努力を急ぐこと。


一方で、学級集団が、仲間一人ひとりの個性や特性を受け入れる力量を持つことが求められている。多様性を認め…、リスペクトし、共同できる力をつけることこそ、これからの「学級集団づくり」だと言える。




(*ᴗˬᴗ)⁾⁾


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学校再開と地域の受け入れ体制を考えよう

政府は4月からの学校再開について、休校は延長しない方向で考えること。そして再開の仕方については(休校を延長することも含むのか?)各自治体の判断に任せるというコメントを出しました。なお、国としての再開基準については曖昧のままです。

この対応が経済優先、責任は各自治体で、ということになっていないか検討が必要です。

30~40人の子どもたちが、教室というせまい空間で、毎日7~8時間一緒にいることが果たして安全なのか、専門機関の科学的な根拠を出してほしいです。

⇒ 再開を反対しているわけではありません。

さて、今回の休校でわかったことは、

〇子どもが安心して過ごせる場が、地域には学校しかなかった。

⇒ 学童保育が午前中から稼働しなかった地域が多かった。

〇地域で子どものケアーをする人間は、日本には教師・学校しかいなかった。

〇地域に、学校の枠を超えて、子どもの生活と学びを保障する体制や機関を考えなければならない。





切り替えが大事だ

小学校現場への辞令は、30日までなので、まだ正式な所属は小学校です。

しかし子どもたちとは昨日お別れしたし……、この2ヶ月間の経験を生かしていくために、気持ちを切り替えて大学の講義の準備をしていきたいと考えています。

実は、この2ヶ月間で学んだことが多すぎて消化し切れない…、というのが本当のところなのです。それほど充実していた……。

だからこそ、時間をかけて整理していきたいです。

とりあえず、メモ的に思いつくことを

⇒ 念のために書いておきますが、勤務した学校とは関係ありません。日本全体の教育状況を、学校現場の目線で感じたことのメモです。

私が現役の頃から2年間立った今、子どもたちや学校現場がどう変わったのか。

一斉・一律、競争の教育が強くなったので、そこからこぼれる子どもが(排除されたり、逆に良い意味で降りていく子も含む)増えてきているのではないか?

それでも一斉・一律に指導しなければならない教師の中に、精神的にまいってしまう教師……、そして教師間でも、一斉・一律教育が できる教師orできない教師 と力関係が出来上がってはいないか?

その中で、神戸のいじめ事件のようなことも普通に起こっているのではないかが心配……。

国が一斉・一律、競争の教育を強いる中、自治体独自の取り組みを進めようとする地域も出てきてはいるが、予算が少なく、結局は安上がりに動かせる教師に負担をかけている。

その結果地域は、教師の仕事を、ますます一方的な「行政サービス」としてとらえ、そのサービスの質で学校教育を評価する傾向がでてきている。

……、まだまだ浮かんできそうです。





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2年2組の保護者の皆様へ

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本日で子どもたちともお別れです。

十分な指導ができなかったこと、あらためてお詫びいたします。

20日間という短い期間でしたが、29名の子どもたち、そして保護者の皆さんと出会えたことは、自分にとって大切な経験になりました。本当にありがとうございました。

あらためて感じたことは、本校の職員も含めて、本市の教員は、他市に比べて人員や環境にハンディがある中、本当に奮闘努力しているということです。

どうか、今後も、そんな職員を信頼して話し合い、一緒になって子どもたちを育ててほしいと思いました。

二つ目は、子ども一人ひとりの個性を大切にする指導が求められているということです。一斉に一律に進める日本の教育はそろそろ限界が来ているのではないでしょうか。

これからは、お子さんの個性や特性を、まず保護者の皆さんがよく理解して、学校に伝えていく必要がある…、そんな時代が来ていることを実感しました。

三つ目は、学校を地域から孤立させてはいけないということです。政府・文科省の学校ではなく "おらが町の「学校」" の意識を持たなければ、地域の事情に合わせた学校運営ができないということです。

その他、小さな事実もたくさんたくさん学びました。

新年度、教師を目指す学生さんたちに伝えていきたいと思います。

4月から3年生ですね。中学年は、仲間関係が広がり、行動範囲も広がります。子どもたち一人ひとりの成長が目に見えてわかる時期でもあります。

子どもたちのそんな成長を、学校も含めた、地域全体で喜べるようになることを願いつつ、お別れしたいと思います。

感謝の気持ちを込めて、そして再会を信じて、

「さようなら。」




2年2組の子どもたちへ

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2年2組のみなさん、しおちゃんマンとは、あしたでおわかれです。

20日間しかいっしょにいられなかったけど、先生はとても楽しかったです。

だから、あしたでおわかれするのは、とてもさびしいです。


4月から3年生ですね。

3年生になったら、新しい友だちと、いろいろなことにチャレンジしてください。

じゅぎょうやあそびを、みんなが楽しめるように、いろいろなアイデアをだしていきましょう。

そして学校生活を、みんなが笑顔ですごせるようにしていってください


では、しおちゃんマンは、「しおちゃんマン星」に帰ります。

さようなら。

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校内人事は3月中に!!

校内人事は、3月中に行われるべきです。

3月中に行うのは、半分くらいの学校でしょうか。

今年度は、修了式に異動を公開しなければならないので、職員間の校内人事も発表しやすいはずです。4月に入ってから予定していた学校も3月中に発表しましょう。

4月になってからの発表に、かたくなにこだわる学校があります。理由は、

●校内人事が流出することを恐れている。
職員を信頼していない。

●校長が変わる時、その校長から発表されるべきだと考えている。
権威主義

●決められず、ダラダラと伸ばしている。
管理職に力量がない。

他にありますか?

担任としては、春休みを利用して、資料を集めたり、引継ぎをしたいのです。

3月中に校内人事を発表することは、必須です。





正規採用者を増やそう

政府の指導により、修了式の日に、異動する職員の名前を公開することになっています。離任式や送別会を開くことができないためです。

ただし、異動先は非公開。

ここで少し、あえて極端な話。

新聞発表で知らされる教師の人事異動は、正規採用者のみ。

しかし実際の現場は、講師の先生ばかり。

公開される人事と、実際の現場の構成、雰囲気は違う、ということです。

担任の半分が講師だった、という……、これは極端でなく事実、の話もあります。

まだ採用試験に受かっていない講師の方が安上がり。

そういった政策が、代替教員不足を生み出しています。

しかし、講師の中には、正規採用者よりも指導力量が高い人もいます。どうしてこの人が採用されないの?と思う人が多いのです。

正規採用者を増やして、講師を待機させるべきです。

それが、代替教員不足を補う一つの方法です。





二次障害

[発達障害、愛着障害、学校適応過剰]の中で苦しむ子どもたちを「指導虐待」的な管理主義で押さえ込むと、二次障害を引き起こします。

▼指導虐待
https://shiozaki.blog.fc2.com/blog-entry-4703.html

▼子どもを守り、子どもたちと並走できる教師として登場し、子どもたちと共に権利と自治に目覚めよう!
https://shiozaki.blog.fc2.com/blog-entry-4170.html

ここで、二次障害について考えてみましょう。

課題を抱えている(ように見える)、個性的な子どもたちは、小さい頃から叱責されることが多いので、劣等感が強かったり、他人から理解されず、孤独感が強いのです。

その結果、自尊感情が極端に弱く、他者からのサポートも拒否する傾向にあります。

それでも、一斉に、一律に、競争的に行動することを強いると、

●反社会的行動、非行(反抗や暴力)、引きこもりなど
●身体的症状、頭痛や腹痛など
●精神的症状、うつ病や拒食症など

といった二次障害を引き起こすのです。

特に、反抗や暴力は、二次障害の結果生じたものであり、発達障害の要因ではありません。

たとえばASDの子には、そもそも反抗的、暴力的な要因はないのです。あくまでも、強引に押さえつけたり、行動を強いたりする中での二次障害である、といった見方が大切です。

一方、愛着障害にはさらに注意が必要です。

意図的な試し行動や、嘘、良い子である時と極端に反抗的になる時との乖離等々、複雑な症例を示すからです。

愛着障害の場合は、保護者と信頼関係を結ぶことを第一としつつ、専門機関への相談や連携が特に大切になってきます。

そしてその原因となっている発達環境の改善と、子どもたちがその子を受け入れる力量を持つための指導が大切になってきます。

愛着障害の子の、学校での指導については私もまだ研究をすすめているところなので、わかったことがあり次第、このブログにも、実践的・具体的に報告していきたいと思っています。




子どもたちとすごした日は20日間だけど

2,3月限定の現場復帰で、子どもたちと過ごした日数を計算してみました。

2月03日(月)~08日(土) 6日間
2月12日(水)~14日(金) 3日間
2月17日(月)~21日(金) 5日間
2月25日(火)~28日(金) 4日間
3月02日(月)      1日間
合計   19日間

⇒ 修了式の日に会えるので、合計20日間ですね。

19日間しか一緒にいられなかったのか……、
19日間も一緒にいられたのか……

いずれにしても、臨時休校になってからも、自分にとってかけがえのない経験となっていることは間違いありません。

特に、退職してから2年間の子どもたちの顕著な変化と、ますます厳しくなる現場の働く環境、そして様々な「理不尽」に対しても、健気に日々努力している日本の教師の頑張りには、あらためて頭が下がる思いです。

⇒ 他国だったら教師のストライキや暴動が起きてもおかしくないレベル。

子どもたちの変化と、それに対応できない学校……

支援しない(できない)地域と、孤立する学校と教師……

便利屋として使われ、使われているのに自己責任を強いられる教師……


そんなフレーズが浮かんできました。





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小学校で37年間学級担任として勤務/現在大学で教師を目指す学生に指導。/最新著書『教師と子どものための働き方改革』(学事出版)//iPhone12 Pro/Surface Laptop3/黒猫大好き/手相は両手とも「ますかけ」。

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ヨシムネ&ねね

しおちゃんマンの飼い猫、黒猫ヨシムネと ねね

ヨシムネ
ヨシムネ ♂
2005年8月生まれ。2006年8月に動物病院からしおちゃんマン家にやってきた。

ねね
ねね ♀
2008年6月生まれ。教え子(当時小6)達が公園で保護。2008年6月よりしおちゃんマン家の家族に。2017年7月28日逝去。

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