2011/04/27
年々子どもたちが幼くなってきていること
「年々子どもたちが幼くなってきている」とよく言われます。私もそう思います。今は5年生を担任していますが、印象的には、昔(20年前くらいの)3年生くらいに感じます。
しかし具体的にどういうことなのか?という話はあまり聞いたことがありません。つまり、"幼い、幼い"と言うけれど、具体的にはどういったことが幼いのか?単なる印象だけではないのか?ということです。
確かに印象だけという面もあります。私たち教師は年々歳をとっていくので、子どもたちとの年齢が離れて幼く見えるということ。さらには、たとえば5年生でも、4月の5年生と一年経って3月の5年生ではまったくちがうわけで、私たちの中に印象づけられる5年生というのは実は3月の5年生だったりするのです。
しかししかし、そういったことを差し引いても私は最近の子どもたちは幼くなってきていると感じています。
一つは、語彙の量が年々少なくなってきていると思うこと。自分の思いや考えを適切な言葉で表現できない子どもたちが増えてきているということです。
二つ目は、自己コントロールができない子が増えてきていること。時間や場所のけじめなく、騒いだり暴れたりする学級集団が増えてきているということ。意図的でないにしろ仲間を傷つけてしまうこともその一つです。
三つ目は、すべて自分の思い通りにいくと勘違いしている子どもたちが多いこと。簡単に言えば、我がままな子が多いということです。そして自分の思い通りにいかないとキレてしまったりするので注意が必要です。
マイナス面ばかり書きましたが、幼いということは逆に言えば、子どもたちを保護し、包み込むような指導をすれば、一気に成長してくれるということです。心は幼くても体は成長しているので、その両面のバランスがよくなった時に、一気に成長してくれるのです。つまり、成長の様子が目に見えるようで、教師としては、やりがいがあり、とても愛おしく感じます。(私が歳をとったせいもありますが)
今年もクラスの子どもたちも、昨年度同様にとてもかわいくて、ついつい"甘いおじいちゃん"になってしまっているので、時々自分に"喝!"を入れています。(笑)