2013/10/21
拒否の権利を「見る」
たとえ相手が子どもであっても、そして私たちが教師という立場であっても、人間が人間に教えるって…、"恐れ多い" と、ずっと思ってきました。特に私のような、欠陥だらけの人生を生き、欠陥だらけの人間が、子どもたちに何を教えられるのでしょうか?
一方、教えることについてやけに自信を持っている(ように見える)教師もいます。しかしそれは、教師であることを演出し…、もしかしたら自分の人生までも演出しているだけなのかもしれません。そこには、本当の自分を隠し通すことでしか生きていけない人生もあるかもしれないのです。そういった意味で、自信を持っている教師は孤独です。
私は、教師の「指導」とは、子どもに拒否されることもある…、子どもに拒否権があることを大切にしていきたいと思っています。指導内容について自信を持って打ち出しつつも、一方で子どもに拒否の権利もあることを「見る」必要があると思います。
そして、子どもたちの中に「協同」を生み出し、その中から、子どもたち自身が生きることの価値を見つけ出していってほしいと思っています。
教師よ、おごることなかれ。
そして、自分を失う事なかれ。
この二つは矛盾しないはずです。