2014/05/21
運動会種目の「そもそも」
運動会って、考えてみれば不思議な行事です。どうしてあんなことするの?という種目も多いことは確か。たとえば、玉入れ。そして最近の玉入れは、チェッコリ玉入れ。あれはいったいなんなのか気になりませんか?しおちゃんマンはそういうことが気になってしまうタチなのです。
そもそも玉入れの起源は、やっぱり軍事訓練。遠方の敵に対して的確に手榴弾を投げる訓練が起源だったようです。
そしてチェッこり玉入れは、日本では、35年ほど前にCMソングで流れたのをきかっけに小学校の先生が創作ダンスに用いるようになりました。もともとは、アフリカの民族舞踊の音楽が起源。勿論作曲者などは不明。それが、10年くらい前から玉入れに使われるようになりました。同じような物で、ビリーズブートキャンプと玉入れの組み合わせ、志村ケンと加藤茶の「ひげダンス」と玉入れの組み合わせもあるようです。
さて、大玉転がしはどうでしょうか?
大玉転がしの起源は、なんと…、日本の征夷大将軍、坂上田村麻呂が蝦夷地遠征の際に兵士の訓練に用いたのが起源とされており、その際には巨大な雪球が用いられたと伝えられているそうです。
明治時代の "ルーツ運動会" での大玉転がしは、やはり軍事訓練として重量のある荷物を集団ですばやく移動、搬送する訓練として運動会種目になったようです。
ちなみに綱引きは中国が起源とも言われていて、紀元前770年から紀元前403年ごろのやはり軍事技術。
以前にも書いたように、運動会そのものが、軍事訓練がルーツのような面があるので仕方がないことかも。
しかし、たとえルーツが軍事訓練でも、「集団で力をあわせて一つのことを完遂する」という教育的な目的で取り組んでいることは事実。
ちなみに大玉転がしも、危険だという理由で騎馬戦、棒倒しと同様に廃止する学校もあるようです。(本校では、棒倒しはありませんが、大玉転がしも騎馬戦もあります)
昨今の学級崩壊は、こういった廃止に起因する…、と指摘する教育学者も多いそうです。
大玉転がしは、安全面に十分気をつけながら、これからもずっと残していきたい種目の一つです。