2014/05/27
ごねんね⇒いいよ
低学年の帰りの会などでよく見る場面。誰かに嫌なことをされて、相手が「ごめんね」謝ると即座に「いいよ」と応える儀式。今までは、どうしてすぐに許してしまうの?いいよじゃないでしょ!と思っていたのですが、久しぶりに低学年を担任してみて、子どもたちの発達にとって、ごめんね⇒いいよ、の時期を "くぐること" が大切なんだとわかってきました。
つまりトラブルを平和的に解決するためのワンクッションだということです。暴力的なトラブルや陰でのいじめに発展しないように、この「儀式」は子どもたちにとって大切だったのです。
ごめんね⇒いいよは、マニュアル的には指導しませんが、とりあえず冷静に次の話し合いに持っていく指導はします。そして、ごめんね⇒いいよ⇒でもね〜、というふうに話し合いができるようにしていけばよいことがわかってきました。
子どもたちが子どもたち同士でいろいろな話し合いができるようになっていくための筋道と言うのがあるようです。その筋道の入口は、"安心と「あそび」" です。
「あそび」というのは、何かをする時にもリズムあそび的な言葉をつけてやり始めることもその一つ。
似たようなことで、「あくしゅでバイバイバイ」というのがあります。保育園にあずけて、子どもと別れる時に親子でよくやる儀式?の一つですが、言葉にすることで生活の切り替えを自分に言い聞かせるのだと理解しています。
逆に、高学年で健康観察で「はい、元気です」はいらないだろうと……。具合が悪い子のチェックだけすればよいだろうと。
子どもたちの外遊びがなくなっています。公園で一言も話さないでゲームの画面を覗き込んでいる子どもたちが多いです。子どもたちの交わりについて、もっと研究されなければなりません。