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■□■ 教師が、声を出し、起ち上がり、学校を再生していく2016年 ■□■

あけましておめでとうございます。


今年も、年初めのメッセージを書かせていただき、新年のご挨拶とさせていただきます。


●国家は学校をどう しようとしているのか


国家は日本の学校をどうしようとしているのかについて、学びなおしています。


幼小中連携、中高一貫…、それにともなう合科と飛び級、さらには「多様な教育機会確保法案」から「義務教育の段階に相当する普通教育の機会の確保に関する法律案」に至る問題……。


これらの問題を考えると、国家は明らかに、すべての子どもたちを休ませることのない競争と支配に追い込み、そして学校の複線化をねらっているのではないでしょうか。


これらの動きは、よりいっそうの学校管理・子ども支配を進めるとともに、教育の機会均等を奪い、早くからの子どもたちの選別を進め、未来を夢見る権利を奪う教育行政を進めることになります。


学校に教育を取り戻さなければなりません。支配のための教育でなく、権利と自治の教育に変えていかなければなりません。2016年は、そのために自分は何ができるのか、という年になりそうです。


●多忙感


さて一方で、現場の理不尽な忙しさはますます厳しさを増し、『忙しくて、仕事ができない』という表現がぴったりの状況になっています。そうです、我々を追い詰めている「忙しさ」は我々の「仕事」ではないのです。


私たちは、もっと子どもたちと向き合い、声を聴き、一緒になって頭を抱え、その生活にはたらきかけ、子どもたちの権利に依拠した教育をしていきたいと願っているし、それこそ私たちの「仕事」だと考えているのです。


にもかかわらず、国家の為の子どもづくりを強要する文科省・教育委員会は、子どもたちの生活や苦悩、声を無視した形で、一斉に・一律に・競争的に「脅育」させようとします。


当然のように、私たちと子どもたちとの関係は崩壊し、保護者からも信頼を得ることもできず、私たちをさらに追い詰めていくといった悪循環。


子どもたちのことは「扨置き」(さておき)、とりあえず上からの要請に対応しなければならない……、こうして具体的な忙しさに加えて、やりきれない「多忙感」が私たちを襲うのです。


●形ばかりの良い子モデルと嘘っぱちな感動ごっこ


道徳の教科化を待つまでもなく、ここ数年、見た目や形ばかりの「良い子モデル」「美しい立ち振る舞い」が前面に出されるようになりました。


同時に、サプライズや感動がもてはやされ、子どもたちもそんな雰囲気の中にのみこまれています。


そして、そういった嘘っぱちな流れにのっかることができない者は、空気がよめない、残念な人、無理……等々の表現を使って排除されます。


しかしそこには、実は自分も、その流れにのれていないことを、他者を排除することでごまかさなければならない……、そして、自分もまわりと同じだと主張しなければならない……。こうしたた「保護色ゲーム」( 塩崎の造語2015/12/26 )の中に自分をおかざるを得ない辛さが、今の多くの教師にあるのです。


しかしそろそろそんな嘘っぱちな世界にみんな気づき始めていることも確かです。ネット上でも、若い教師たちが、現場のおかしさ、理不尽さについて声を出し始めています。


2016年は、子どもたちや、教師の反撃の年になることを願っています。


●「学校づくり」で大切にしたいこと五つ


さて、私たちの反撃の場は、当面は学校づくりです。そこで、学校現場における「反撃」のキーワードを五つ提起しておきたいと思います。


[1] 教師個々の主張と実践の自由を尊重しあうこと。


それぞれの実践の自由を尊重するとは、どんな実践をしていてもそこにタッチせず、結果として無関心ということではありません。尊重するからこそ、きちんと批判したり、逆に批判を受け入れたりすることができる、ということです。


これはかなり難しいこと。ひとつ間違えば人間関係を崩してしまう危険もあります。しかし私自身が子どものころの学校の先生たちは、もっと言い合っていたと思うのです。にもかかわらず、言い合いが終わったら、何事もなかったように仲良くしていた……。つまり言い合えるマナーが確立していたのだと思うのです。そしてそこには「信頼関係」があったのかと……。


[2] 教師各自の実践上やプライベートな不安、悩みについては、 "個が集まる" 教師集団として取り組むこと。


「公」が「私」に土足でズカズカと入り込むことをしてはいけません。学校組織はもちろん、民主的な組織を称する団体であっても、個々の「私」に無神経に関わろうとすることはおかしいと考えています。


民主的な組織を称する団体が、「正義」の御旗を立てて個の「私」にズカズカと入り込み、傷つけ、信頼を失う場面を数多く見てきました。


「正義」は、謙虚に語らなければなりません。「正義」は、気遣いと、注意深さを持ち合わせていなければならないのです。私の場合、「教師集団」というのは、その現場のプライベートな関係も含みます。つまり、プライベートな関係をつくることを保障する現場でなければなりません。


[3] 不当な力、理不尽な指示に対しては、団結し、断固闘うことのできる教師集団に。


子どものことは「扨置き」(さておき)、とりあえず上から(国家から)おりてきたものに対応しなければならなくなった学校現場。子どものことを扨置かなければならないことはすべて「理不尽」です。


そういった中、パワハラ、セクハラの報告もたくさん聞くようになりました。学校現場が、「ブラック企業化」しています。


一つは、こうした問題解決の先頭に立つこと。二つ目が、こうした問題を明らかにしながら、管理職の責任を問うこと。そしてそういったことを通して、理解者を広げていくこと。


まずは声を上げることができる人、あげる状況ではない時には、独り言でもいいからその問題についてつぶやくことができる人、それが職場のリーダーだと思っています。


[4] 子どもや保護者、地域の声に耳を傾けることができる教師集団に。そのための「学び」をつくり出せる教師集団に。


子どもの話が聞けるか、応答関係がつくれるか、ということは、教師個々にとっても、職員集団としても大きなキーワードになってくると考えています。


子どもの話を聞くということは、問い詰めて答えを得ることではありません。子どもが自らの元気ややる気、苦労や悩みについて語り始めるということ、そしてその関係がつくれるということです。


子どもと話をしているだけで、「甘い」とか「慣れあっている」「子どもの機嫌をとっている」と陰口をたたかれるのが今の日本の学校現場。そこを突破しなければなりません。そのためには、子どもの話を大いにしようではありませんか。


今の学校現場は、子どもや保護者への一方的な批判はすることはあっても、彼らの側に立って彼らの言い分を語れる教師が少ないと思うわけです。その視点で、子どものこと、保護者のことを大いに語っていこうではありませんか。


[5] 以上、対話・討論・討議をベースに、学校づくりを推し進めること。


●集団づくりの再構築


全生研で学んできた「集団づくり」を、子どもの権利と自治の視点から再構築することが求められていると考えています。そしてそのことが、学校に教育を取り戻すことにつながると考えています。


さあみなさん、2016年がスタートします。今年は、子どもたちのために、そして私たち自身のためにも、学校再生に取り組んでいこうではありませんか。

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 塩崎義明(しおちゃんマン)の公式メインブログです。教育問題について語ります。

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 37年間千葉県浦安市の小学校現場で学級担任として勤導論などを担当。全国生活指導研究協議会常任委員。黒猫大好き。

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ヨシムネ&ねね

しおちゃんマンの飼い猫、黒猫ヨシムネと ねね

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ヨシムネ ♂
2005年8月生まれ。2006年8月に動物病院からしおちゃんマン家にやってきた。

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ねね ♀
2008年6月生まれ。教え子(当時小6)達が公園で保護。2008年6月よりしおちゃんマン家の家族に。2017年7月28日逝去。

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