2017/02/22
きちんと叱ってくれる先生
子どもたちはどんな先生が好きなのかを調査したアンケートがある。http://www.gakken.co.jp/kyouikusouken/whitepaper/201009/chapter1/06.html
アンケート結果によると、全体では「一緒に遊んでくれる先生」(61.0%)であり、「友だちのような先生」(70.2%)であり、「いつも近くにいてくれる先生」(73.3%)を好ましく感じているようだ。
小学生は、親しみやすく絶えず一緒に過ごしてくれる友だちのような教師を求めていると思われる。
ただ、高学年になるとその傾向は変化し、「わかりやすい授業をする先生」(1年生:33.0%→6年生:50.5%)や「きちんとしかってくれる先生」(1年生:25.0%→6年生:34.5%)、「少し離れたところで見守ってくれる先生」(1年生18.5%→6年生38.5%)を好きと回答する児童が増えている。高学年の児童になると、教師との間に少し距離ができ、徐々に先生らしい?教師を求めるようになってくるといえる。
さて、今回話題にしたいのは、「きちんとしかってくれる先生」ということ。
まず思ったのは、「叱ってほしい」のは、自分に対してなのだろうか?、それとも、悪いことをしている友達に対してなのだろうか?ということ。
おそらく両方なのだろうが、後者(悪いことをしている友達に対して)の方が強うように思われる。
たとえ自分も悪いことをしていたとしても、自分は叱られることはしていない、叱るのは教師の仕事、自分は面倒なことに関わりたくない、といった日本の子どもたちの考え方がこんなところにも表れている、というのは考え過ぎだろうか?
いずれにしても、学童や習い事・塾の生活が当たり前の時代になったとはいえ、子どもたちの生活において一番身近にいるのは学校の教師であることは間違いない。
一番身近な大人として、子どもたちの前にどう立つのかは、もう一度丁寧に考えてみることが必要だと考える。