2017/02/27
関心・意欲・態度の評価
子安潤さんのブログに刺激されての投稿です。http://koyasu.jugem.jp/?eid=4627
「新学習指導要領」(案)に、めざす資質・能力について、総則に以下のように記述してあります。
(1) 知識及び技能が習得されるようにすること。
(2) 思考力,判断力,表現力等を育成すること。
(3) 学びに向かう力,人間性等を涵養すること。
ついに、日本の国は、子どもの『人間性』を、国家が評価する(評価しようとする)国になってしまったようです。
子安さんによると、関心・意欲・態度の評価の方がまだ抑制的にみえないこともないが、まだこれを批判した論文を見たことがない、ということです。
関心意欲態度の評価については、現場では、提出物のチェック,忘れ物の回数,私語の有無,授業態度,挙手の回数等々で評価しているのが一般的。
こう書いてみても、つっこみどころ満載なのですが、現場は、後ろめたい、つらい気持ちを抱えながら、評価し続けています。
どうして関心意欲態度についての評価が問題になりにくいのかを考えてみました。
おそらく、私も含めた現場人には、子どもの関心意欲態度を重視したいという思いが強くあるからだと。評価することじたいの問題や難しさを感じながらも、そのことを大切にしたい思いが強いからだと。
つまり、関心意欲態度は重視したいが、それを評価しろと言われて、えっ?と思っている…、というのが現場の実情ではないでしょうか。
国家が、関心意欲態度も含めた人間性を評価することの意味と恐ろしさについて、私たちはもう少しきちんと向き合う必要があるのかもしれません。