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1937年の『国体の本義』

北支事変が始まった1937年は、現実的に戦時下と言われる時代になったということと、一方で、教育史においても重要な年でした。

3月に師範学校を始めとする中等学校の教授要目の一部改正、5月末日に、『国体の本義』の発行。8月24日に「国民精神総動員実施要項」の閣議決定、と一連の政策がなされていきます。


●国体の本義

『国体の本義』とは、明治以来の「国体」「国民精神」「国民道徳」の思想が、欧米の思想の流入によって侵され、歪められているのを是正するという目的でつくられました。

主権者教育を自分勝手な個人主義とし、道徳・マナーの歪みはそこからきている、という現在の主張に似ています。

『国体の本義』の特色の第一は、天皇は神の子孫であり、現人神であり、神勅にもとづく絶対的統治者であることがまず書かれていること。

第二は、その天皇と天皇の先祖は、国民の精神と生命の生みの親であると。天皇に絶対随順することで、国民精神を形成してきたことが主張されていること。

第三は、我が国は、天皇への絶対随順にもとづく、祭・政・教、一致の国であることを主張していること。

第四は、天皇統治の下に、国民が一軒の家のように和楽する「大和」の国を全世界に広め、八紘を以て一宇とすることは、肇国の大精神であり、わが国民に課せられた「使命」だとする、としていること……。

いわゆる、皇国主義です。

現在の新学習指導要領で重視されている「我が国の伝統や文化」と、「皇国主義」は別なはず。天皇陛下もそれは望んはでいない。

にもかかわらず、皇国主義のもと取り組まれた「教育勅語」を教材化しようとしたり、朝礼で朗読することを「良し」としたり、いったい私たちに何をさせようとしているのでしょうか。

2017年が1937年のように、悪い意味で教育史に残ることのないようにしたいものです。

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 塩崎義明(しおちゃんマン)の公式メインブログです。教育問題について語ります。

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 37年間千葉県浦安市の小学校現場で学級担任として勤導論などを担当。全国生活指導研究協議会常任委員。黒猫大好き。

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ヨシムネ&ねね

しおちゃんマンの飼い猫、黒猫ヨシムネと ねね

ヨシムネ
ヨシムネ ♂
2005年8月生まれ。2006年8月に動物病院からしおちゃんマン家にやってきた。

ねね
ねね ♀
2008年6月生まれ。教え子(当時小6)達が公園で保護。2008年6月よりしおちゃんマン家の家族に。2017年7月28日逝去。

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