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儀式的行事(3)

学校の儀式的行事で指導する作法は、神道と仏教、欧米の軍隊の作法が入り混じったものではないのか?ということを昨日書きました。そういった意味で、特定の宗教の儀式を教えることの違反にならない…、と言い訳もできるのかも、と。

その件について、少し横道にそれます。

そもそも天皇家は、聖徳太子以来、ずっと仏教徒だったのです。四条天皇から孝明天皇までの700年間、天皇家の菩提寺は京都の泉涌寺。歴代の天皇の位牌もこの寺に納めているそうです。

また、天皇家の行事のほとんどは、仏教行事でした。しかし明治政府による神仏分離と廃仏毀釈の政策で、天皇家の行事で仏教行事として残ったのは、四方拝・元始祭、新嘗祭ぐらいのものだったとか。

しかし、そもそも神道というのは、独自の儀式形式があったわけではなく、仏教ならびに道教との習合であったということです。

天皇の即位儀式は、「高御座(たかみくら)」に登る儀式であり、天皇はこの儀式のときに、仏教の真言の儀式に基づいて「灌頂(かんじょう)」をし、印をむすび、真言を心の中で唱えつつ、高御座に登るそうです。

また、天皇の地位の象徴、鏡・剣・玉の神器をはじめ、巫女さんがふる鈴、神社の縦長の幡という旗…、これら全て道教に源泉があるとか。

つまり、国家神道における "神の子孫" である天皇家は、仏教から強い影響を受けた儀礼と、道教から強い影響を受けた儀礼とを持っているということ。

ゆえに、学校の儀式的行事の作法は特定の宗教の作法ではないので、違反にはならないというのは、厳密にいえばあたらないということです。明治政府が意図的に作った、国家神道という特定の宗教の作法なのだと。

なぜこんな面倒くさいことを言い出したのか。

それは…、教育勅語を学校現場に利用しましょう、などと言われる時代になったからです。儀式的行事もまた利用される危険があるということです。道徳だけじゃない……。

これまで、文化の範疇で、儀式的行事の作法は受け入れてきましたが、教育勅語まで持ち込まれるとなると、そうも言っていられない。

天皇を神の子孫であることをうたった「国体の本義」に基づいてつくられた教育勅語。その内容を肯定しつつの「儀式的行事」がどうなってしまうのかは、だれでもわかるということです。

(この連載 おわり)

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 塩崎義明(しおちゃんマン)の公式メインブログです。教育問題について語ります。

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 37年間千葉県浦安市の小学校現場で学級担任として勤導論などを担当。全国生活指導研究協議会常任委員。黒猫大好き。

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ヨシムネ ♂
2005年8月生まれ。2006年8月に動物病院からしおちゃんマン家にやってきた。

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2008年6月生まれ。教え子(当時小6)達が公園で保護。2008年6月よりしおちゃんマン家の家族に。2017年7月28日逝去。

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