2018/09/20
怒鳴るよりも諭して学ぼう
教師の思い通りにいかないからと言って子どもを怒鳴ってはいけません。何もいいことが起きないこと、なんの前進もないこと、いやむしろ事態は後退することなどわかっているはず。にもかかわらず教師は子どもたちを怒鳴ってしまうのはどうしてなのかなぁ…、ということを共感的に考えてみました。考えてみると、子どもたちにしても、怒鳴られたからといって強く反省するわけではありません。面倒なことになったその場の時間が一秒でも早くすぎないかなとそっと待っているだけです。おなかの中で舌を出しているのかもしれません。つまり、教師の思いは届いていないのです。
実は教師の方も、怒鳴ることでは指導にならないことはわかっていたりします。つまり、お互いに思いが届かないことをわかっていてのおかしな時間がすぎているのです。つまり『嘘芝居』の一つ。
でも、気持ちはすごくわかるのです。
こんなに一生懸命やっているのにどうしてわかってくれないんだ!!というメッセージ。そして自分はできる限りのことはやってます!という、その子だけでなく周りへのメッセージ。さらには、そんな思いもおそらく届かないだろうというさらなる苛立ち。
私は、ある時期から、怒鳴ることをやめました。人間だから怒ることはあったけれどそれは指導ではないことを割り切ったのです。本当に指導しようと思ったときは、叱るのではなく諭すことを心掛けました。
すると、子どもは、怒鳴っていた時よりも一生懸命諭した方が真剣に話を聞いてくれました。嘘芝居でなく本気で言い返してくれた時もありました。そこでお互いの学びが生まれたのです。
感情を表に出すことは悪いことではないと考えている一人です。でもそれで子どもが指導できると思い込むのは教師のおごりだとも思っています。
子どもがなぜ「いけないこと」をしてしまったのかを本気で聞きこみましょう。
そしてそれが本当に「いけないこと」だったのかをもう一度教師自身も振り返り、学び直してみましょう。
きっとその時間は、前に進むはずです。
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