2018/11/13
「学級崩壊」の原因は教師個人の指導の問題だけではない
「学級崩壊」は教師個人の責任や指導の問題だけではありません。指導の問題があったとしても、それを発生させてしまった現場集団の問題として考えることが大切です。
『学級崩壊を立て直した』などと宣伝する "<カリスマ>教師" が時々いますが、そういったとらえ方がそもそもおかしい。昨年度その学級担任が苦しんでいた時に、その<カリスマ>教師が何をしていたのかが問われるはず。自慢・宣伝するのではなく、自らの共同のあり方、学校づくりのあり方をまず振り返り、大いに反省してほしいものです。
ちなみに、「学級崩壊」と「子どもたちの荒れ」とは別に考えるべきだと考えています。
「学級崩壊」はあくまでも教師と子どもたちとの関係性の崩壊です。子どもが荒れていても(荒れているように見えても)、「学級崩壊」になっていない学級もあるし、静かなクラスでも、内実が崩壊している場合もあるのです。
そして、子どもが荒れているように見えるのは、教師の目が管理に慣れてしまっている為です。子どもは言う通りに動くと思い込んでいるためです。
一見、荒れているように見える子どもたちとその教師が、どのような対話をして、どのような関係を作っているのかに注目するべきです。静かにしていれば良い、ということではないのです。
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