2019/01/10
カサンドラ症候群(3)
ASDのパートナーを持つものが、不安や抑うつといった症状が出る状態をカサンドラ症候群と言われていますが、それが『学校現場で、担任と子どもとの関係の中で発生しているのではないか?」というのが、私の仮説です。今日はそのまとめを書いてみます。教師のカサンドラ症候群を考える上では、ASDのある子との関係性の改善や変化を目指さなければ、根本的な解決にはつながりません。まず大切なことは、職員室で孤立しないこと、カサンドラ症候群のある人は相談先を持つことです。
カサンドラ症候群の視点から、ASDの子との関係の持ち方について考えてみます。
※発達しょうがいを持つ子の直接的な指導の留意点とは別に、あくまでも「カサンドラ症候群の視点から」のスタンスの問題を考えてみました。
対処法1:ASDの特性や対応方法について知る
ASDの特性について書籍や情報サイトなどで調べてみましょう。ASDのある人が苦手だったりつらくなったりするきっかけやこだわりへの理解を深めることで、環境調整やASDのある人が理解しやすいコミュニケーションを行う際に役立ちます。
ただ、特性について学んだ知識をASDのある人に押し付けると、反発を招くことがあります。特性は十人十色なので、その人に合った対応方法を取るようにしましょう。
対処法2:お互いの行動原理を理解し、生活上のルールを決める
お互いに話し合いながら行動の理由を教え合い、相手の行動に関する理解を深めます。また、生活の上での決め事、ルールをつくることで相手の意見を尊重することにつながります。
対処法3:距離を置くことや関係性を変える、2人の間柄に社会性を持ち込む
意図的に物理的な接触回数を減らしてみることも大切です。あえて距離を取ってみることは、関係性を変えるきっかけをつくるひとつの方法です。
また、共通の知人や医療関係者など納得のいく第三者を入れての話し合いをすることなども有効かもしれません。
ASDへの理解や知見のある発達障害者支援センターや、発達障害専門外来を持つ精神科などの専門機関へ相談してみましょう。子どもや保護者との関係がASDの特性や症状について話し合える段階に至っているのであれば、一緒に相談に行くといいと思います。
ASDを持つ子に限らず、発達しょうがいの子が6.5%いると言われる時代にあって、学校現場がその対応に間に合っていないことが心配です。
担任ひとりに抱え込ませずに、まずは指導の共同が大切だと、強く訴えたいと思います。
(おわり)
<参考>
りたりこ仕事ナビ
「カサンドラ症候群とは?アスペルガー症候群のパートナーとの関係性、症状や原因、治療法を紹介します 2018/11/16」
https://snabi.jp/article/86
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