FC2ブログ

「最初が肝心」の勘違い~黄金の三日間はもう止めよう~

私も「最初が肝心」だと思ってます。しかし、『最初が肝心だから子どもになめられないように厳しくする』『言うことを効くうちにルールを決めておく』といった発想は間違いだと、30年前から言い続けています。

そもそも、言うことを効くうちに教える、というのは調教発想だし、何よりも姑息(ずるいぞ)です。

子ども理解を無視したルール徹底に傾斜した指導は、ボタンのかけ違いの始まりと言えるでしょう。

ズルでしつけたルールは、ゴールデンウィーク明けに崩れ始め、「ルールを守れない子どもたち」といったレッテルを貼って、イライラして一年を過ごすことになります。

ではいったい、最初の何が肝心なのでしょうか?

教師の指導は、子どもたちとの「出会い直し」の繰り返しです。働きかけ働きかけられて……、を繰り返していくなかで、その子の見方やとらえかたを更新していくのが指導です。その出会い直しをする権利を子どもたちから許可してもらう、子どもたちに教師が受け入れてもらうのが「最初に肝心なこと」なのです。

たとえば~の、例で話します。

繰り下がりの引き算ができない子がいたとします。その子と一緒になって、ああでもない、こうでもないと、理解できる手立てを考える伴走者として、教師が認めてもらうための時期が「最初」なのです。

それを「引き算ができない子は許しません!」「だから、こう努力しなさい!」と宣言しているのが最近の教師の傾向ではないでしょうか。しかもその宣言は、最初に言っておいた方が効き目があるという発想でいいのか?ということです。

繰り返すと……、「最初が肝心」の「肝心」とは、子どもをどう適応させるかではなく、教師が子どもたちにどう受け入れてもらうかの時期として『肝心』なのです。

しかし、どうしても最初にルールを決めておかないと不安な場合は、子どもたちの納得と合意で『みんなで決めて』みてはどうでしょうか。そのさい、子どもたちの意見を大いに言わせることです。

例えば、5分前着席を要求する教師の案に対して、授業の始まりに間に合えば良いじゃないかという声を子どもたちからたくさん出させることです。そこで話し合い、双方の納得と合意で決めれば良いのです。

子どもたちに意見を言わせるのが恐いと感じますか?子どもたちは逆に「自分達の意見を聞いてくれる先生」として認知してくれるのではないでしょうか?

恐いと感じるのは、今までそういった発想を持ってこなかったからです。ぜひ、これから発想を変えてみてはどうでしょうか?

4月を子どもたちとのボタンのかけ違いの、始まりの季節にしてはいけません。


    

コメント

非公開コメント

ブログ内検索

このblog の紹介

 塩崎義明(しおちゃんマン)の公式メインブログです。教育問題について語ります。

管理画面


しおちゃんマンProfile
 37年間千葉県浦安市の小学校現場で学級担任として勤導論などを担当。全国生活指導研究協議会常任委員。黒猫大好き。

塩崎義明OnlineOffice




oshio412b9c9f-s.jpg

全生研
しおちゃんマンツイッター
Facebook 塩崎義明
しおちゃんマン Facebookページ
Instagram YoshiakiShiozaki

【しおちゃんマンの本!】
【最新本】






2刷目!!
皆様のおかげです♪





【旧】ザ・教室blogはこちら。膨大な過去ログあり。
blog.gif

このblogのカテゴリー

月別アーカイブ

06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  04  03  02  01  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09  08  07  06  05  04  03  02  01  12  11  10  09 

ヨシムネ&ねね

しおちゃんマンの飼い猫、黒猫ヨシムネと ねね

ヨシムネ
ヨシムネ ♂
2005年8月生まれ。2006年8月に動物病院からしおちゃんマン家にやってきた。

ねね
ねね ♀
2008年6月生まれ。教え子(当時小6)達が公園で保護。2008年6月よりしおちゃんマン家の家族に。2017年7月28日逝去。

カウンター