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「忙しくて仕事ができない」

私は1981年から小学校の教師として勤務し始めました。

その頃はまだ学校六日制でしたが、「学校現場は忙しい」という話題は当時からすでにありました。

「教材研究の時間が欲しいねえ」というのが当時の教師の定番の愚痴でした。

当時は『忙しくて教材研究ができない』というのが現場の悩みだったのです。

そして、当時の忙しさ対策の中心は「会議を減らすこと」でした。

子ども下校後の時間を教材研究の時間としていかに確保するかを話し合いました。

また学校行事を見直し、子ども一人ひとりと向き合い、子どもに寄り添った指導ができるようにも話し合いました。


やがて2000年代になり、学校五日制がスタートしました。

一日休みになった分、学力の向上や授業時数の確保が厳しく問われ始めました。

また、土曜日の分を平日に詰め込んだので、平日の「教師の放課後」がなくなりました。

さらに、池田小事件がきっかけに、学校が「危機管理優先」となり、それに伴う様々な対応や説明責任のための実務が増えました。

教師の精神的疾患による休職者数が増えてきたのもこの時期からです。

その頃の職員室の愚痴は、『忙しくて教材研究ができない』から『忙しくて授業ができない』に変わりました。

子どもたちにプリント学習をやらせておいて、担任は別な仕事をやらなければならない状態が広がっていきました。


やがて2006年、教育基本法が改正(悪)され、国家主導による「一斉・一律、競争」の教育が広がりました。

統一された指導方法に合わせることに時間を使わなければならなくなり、目の前の子どものことが気になりながらも、統一した指導方法の下、目に見える成果を出すことに追われることになったのです。

そして最近の職員室の愚痴は、『忙しくて仕事ができない』になりました。

子どもを帰すとたちまち退勤時間です。

「やっと終わった、さあ仕事をしよう」という気持ちになるのは六時ころからというのが、今の学校現場の現実なのです。

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 塩崎義明(しおちゃんマン)の公式メインブログです。教育問題について語ります。

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 37年間千葉県浦安市の小学校現場で学級担任として勤導論などを担当。全国生活指導研究協議会常任委員。黒猫大好き。

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ヨシムネ&ねね

しおちゃんマンの飼い猫、黒猫ヨシムネと ねね

ヨシムネ
ヨシムネ ♂
2005年8月生まれ。2006年8月に動物病院からしおちゃんマン家にやってきた。

ねね
ねね ♀
2008年6月生まれ。教え子(当時小6)達が公園で保護。2008年6月よりしおちゃんマン家の家族に。2017年7月28日逝去。

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