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黙食?

給食時に私語を禁止する「黙食」が話題になっています。

ラグビーワールドカップやオリンピック等で、日本文化が世界から注目されている中、日本の子どもたちが、昼食時に私語を禁止されていることについて他の国の方達からどのような目で見られているのかも気になるところです。

一言で「黙食」といっても、いくつかパターンがあります。

配膳時から私語を禁止する『完全黙食』
食事の時間に私語を禁止する『黙食』
食事の時間のある時間帯だけ私語を禁止する『もぐもぐタイム』

「もぐもぐタイム」という言葉は、カーリングで流行語になる以前から、学校現場用語だったのです。

担任によっては、もぐもぐタイムになった瞬間、いきなり机を前に向けて黙食させる教師もいます。グループにしておくとしゃべってしまうからだそうです。


「黙食」をする理由は次のようなことです。

一つ目は、給食の食べ残しが年々増えていること。環境省の調査によると年間5万トンを超えているということです。私語をしていると、子どもが食べる時間がなくなってしまうということです。

二つ目は、「お昼の放送」と呼ばれている放送を聞かせるためです。聞くのがマナーだという考え方です。

そして三つ目が、もともと日本には、静かに何かをすることが美徳とする文化があるということです。

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まず、
私語をしていると食事が進まないというのは事実です。小さな子どもは、話をしながら食事をするといったことが難しいからです。

しかし、食事が時間内に終わらないのは、そもそも給食の時間が短いからです。30~40人の配膳、そして食事、さらには後片付けも含めて、30~40分以内に終わらせることは大人でも難しいです。自衛隊ではないのですから、食事を数分で食べなければならないというのは食育としても疑問です。

給食指導の時間は、最低でも60分は必要ではないでしょうか。そのためには、教科の合科と精選も含めて学校生活全体の時間帯と内容について見直す必要があります。

次に、
「お昼の放送を聞く」ことについても、BGMや川のせせらぎは別として、何かを聞きながら…、さらにはその内容を理解しながら食事をすることは、話をしながら食事をすることと同じくらい小さな子どもたちにとっては難しいのではないでしょうか。

そして、
日本の学校では、黙食だけでなく、清掃時や移動時に私語を禁止する黙動も広がっています。こうした "静かに何かをやらせたい" という日本の学校文化についてもそろそろ見直していく必要があると考えます。

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それは「言われる前に素早くやること」「忖度して動けること」が、 "できる人間の行動である" といった価値観についての見直しです。

これからは、
トップダウンの指示に応えることができる子どもではなく、自らの要求や声から生活を起ち上げていく力を子どもたちにつけていく必要があります。

そういった視点からも、黙食をはじめとした、「黙って何かをやる」ことについて疑問を持っています。


   


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 塩崎義明(しおちゃんマン)の公式メインブログです。教育問題について語ります。

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 37年間千葉県浦安市の小学校現場で学級担任として勤導論などを担当。全国生活指導研究協議会常任委員。黒猫大好き。

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ヨシムネ ♂
2005年8月生まれ。2006年8月に動物病院からしおちゃんマン家にやってきた。

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2008年6月生まれ。教え子(当時小6)達が公園で保護。2008年6月よりしおちゃんマン家の家族に。2017年7月28日逝去。

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