2010/04/26
放っておけば?
新採用の担任がなかなか子どもを集中させられない、授業もうまく進められない、実務仕事も遅れがち、といった悩みを他校の学年主任から聞きました。私は、
「放っておけばいいのでは?」
「あまり口出しをすると逆に追い込むことにならないか?」
「自分たちの時だって、けっこうめちゃくちゃだったのでは?」
と答えたのですが、それに対して、
「見ていられない」
「このままでは学級崩壊」
「今の若い人たちは、落ち込んだら立ち上がれない」
と言うので、
「立ち上がれないようでは、逆に困るでしょ」
と答えておきました。
もちろん「放っておく」というのは、無視するということではなくて、その教師が、自分はいったい何をどうしたいのかを優先させて上げる…、やりたいことを保障してあげる、その上でカバーしなければならないことはカバーするということです。
私たちからみたら、新採用の担任がやっていることは不安で見ていられない部分もあるわけですが、それにいちいち口をだしていてはいけないのではないかと思うのです。それでも子どもたちは学んでいるのです。心配する必要はありません!
そして同時に、やりたいことをストップさせるのもいけない。「今は、そんなことやってる場合じゃないでしょ」とか言ってはいけないのではないでしょうか。
若い人たちに大切なことは、子どもたちをビシッとさせるための取り締まり技術ではありません。子どもといかにして「仲良く」して(なれ合いということではなく)、子どもとの信頼関係を築くか、ということだと思うのです。
「若い」ということは、もうそれだけで大切な武器だと思うわけです。
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